【第1章】 アホと戦うのは人生の無駄
●他人とのいざこざで人生を浪費していた自分
●無駄な戦いを繰り広げる人の特徴
●厄介な無駄なプライドの捨て方
●蒸し返して傷を大きくするな
【第2章】 臆病者のための 戦略的コミュニケーションのススメ
●臆病なコオロギの強さ
●嫌な相手にこそやられたフリ
●メンツより実利
●「生意気は元気な証」だなんて思うな
●耐えて耐えて、耐え抜いた人が勝つ
●消えない怒りの解きほぐし方
●カッときたら幽体離脱
●仕事に敵という発想はいらない
●きまずいときこそ、無理にでも話しかける
●アップサイドのある人だけに絡め
●それでも一度はアホと戦え!
【第3章】 どんな強者でも 味方にする『人たらし』の技術
●人生で一番大切な能力
●相手の気持ちを見抜くためのちょっとしたコツ
●人を意のままに動かす技術
●腰の低い人ほどデキる人が多いのはなぜ?
●困っていなくても困った顔をせよ
●淡々とこなす者が最後には勝つ
●2年間売上ゼロの私が、全社で1位になれた理由
●常に楽天的であれ
●皮肉な「ものの見方」を鍛えよ
●偉くなっても偉ぶらない『偉さ』
【第4章】 権力と評価の密接な関係
●上司があなたを見てくれないのはなぜか?
●仕事で評価される人・されない人
●不本意な人事異動の正しい耐え方
●無駄な会議を建設的にする方法
●喧嘩が下手な日本人
●日本企業は権力闘争が好き?
●力にすり寄るのは汚いことか
●権力を握る人の条件
●飲み会を有意義にする方法
●不機嫌な職場で、息苦しいあなたへのヒント
【第5章】 他人の目を気にするな
●人生は、あなたが主役であるべきだ
●人に好かれたい願望
●張り合わず、自分のために利用せよ!
●苦手な相手に「うん」と言わせる説得術
●突き抜けたプレゼンはテクニックより「本気度」
●自然と自信がつく、スーツの着こなしのコツ
●心がポッキリ折れたときの自信の取り戻し方
●他人を恨むな
【最終章】 アホとではなく自分と戦え!
●ネットを見る暇があったら自分と向き合い
●デキる人間に囲まれた環境に飛び込め!
●自分の人生に満足できるかが、すべて
●リスクだらけの人生をどう生きるか?
●有限な人生を活かすために、私がやっていること
●あなたの「目的」はどこにある?田村耕太郎氏は、
サラリーマン→30代で政治家(国会議員)→実業家 現在シンガポール在住という様々の経歴をもつひとです。
この本で初めて氏を知りました。
この本は、タイトルにインパクト大で、出落ち感があります。
内容はほとんどの自己啓発本の焼き直しと言ってもよいでしょう。
付箋を打ったところを箇条書きに。
無駄な戦いを繰り広げるひとの特徴
・ 正義感強い
・ 自信にあふれる
・ 責任感が強い
・ プライドが高い
・ おせっかい
おせっかい、に笑いました(笑)
居ますよね。こんなひとたち。正義感や自信は大切なことなんですが、方向性が違うんですよね。。
無駄な戦いに、正義感を突っ込んでも何も生まれません。
変なプライドは捨てて、無駄な戦いからは早めに降りるのが良いです。
サンクコストとは「覆水盆に返らず」ということ。
投資を始めた時点では正しい判断であっても、損失が膨らんだときに、早めに損切りしてしまうことが大切。
日本人は終わってしまった過去と決別するのが本当に苦手。
これは、株式投資に言えますね。
損切りは大切です。日本人は、自分の負けを確定させたくないがためにずるずると下がった株をもちつづけて塩漬けにすることが多いようです。
『孫子の兵法』敵の10倍の戦力であれば、敵を包囲すべきである。5倍の戦力であれば敵軍を攻撃せよ。
戦闘的で用心深さがない個体は戦いすぎて疲弊してしまう。
孫子の兵法が出てきます。
本当に賢くて強い個体は、無駄な戦闘はしないのです。圧倒的な強さで、敵を包囲して降伏させてしまいます。
戦わずして勝つのが一番良いのです。。
悪口は羽が生えて相手のところに飛んでいく
悪口は絶対に公言してはいけないのです。どうしても言いたかったら、誰の目も耳もないところで一人で叫んだり文字に書けばよいのです。絶対に相手に伝わらないというのが重要です。
アイデアや熱い想いは世の中に溢れている。重要なのはそれを実行して世の中にインパクトを与えることだ。
いくら賢くても、一人では大したことは実行できない。(中略)
そのために必要なのは、相手の気持を理解する能力だ。これがたいていの頭のいい人に欠けている気がする。正確に言うと、頭のいい人ほどこの能力がないとさえ思う。
自分の気持を一旦置いておいて、相手の気持ちになってみないといけません。
頭のいい人はこれができない傾向にあります。
わたしの周りは医師ばかりですが、頭の良いはずの彼らが相手の気持ちが全く理解できていないことを目の当たりにすることが多々あります。
例えば、初期研修医を自分の臨床科に勧誘するとき。研修医の気持ちになって勧誘しないと、いけないんです。でも殆どの医師は、「自分の科はこんなにすばらしい」「自分の科はこんなにやりがいがある」と自分の科のことばかりアピールするんです。
相手の気持ちになって考えてみると、「あなたの今後の医師生活を考えると」「あなたの適性を考えると、」って、研修医の立場になってそのひとの今後のキャリアにあった方向性を考えてあげるべきなんです。
頭の良いはずの医師も、相手の気持ちを理解するのは苦手みたいです。
『人を動かす』デール・カーネギー
他人を動かす三原則
・ 避難するな
・ 認めよ
・ 相手の欲しがるものを理解せよ
最初の2つは挨拶のようなもので、
最後の相手の欲しがるものを理解するのが一番大切です。
あなたが居なくてもたいていの場合、組織は困らない。替えが効くのだ。天才一人の実績は、凡人数名のチームワークで取って代わることもある。
これを理解していない医師は多いです。
自分が居るから診療科が回っているのだと、思い違いをしている医師。結構います。
そんな思い上がった医師は休まないんです(笑)「オレが居ないとだめなんだ」と言いながら。
そうでは無くて、そのひとが居なくても居ないように組織は動いていくのです。
飲み会は大切か?
自分の大事な時間を昼間も一緒にいる人と過ごすなんて時間の無駄である。
飲み会は基本的には行かないようにしていますが、どうしても行かないといけないときは、
ネットワーキングに使うようにします。
自分の仕事をスムーズに進めるために、飲みの席でのコミュニケーションを明日からの仕事に活かすのはアリでしょう。
二次会三次会は全くの無駄です。
死ぬときに後悔すること ベスト1
他人の期待に応えようとするばかりの人生ではなく、自分が真に生きたいと思う人生を生きる勇気を持っていたかった。
I wish I'd had the courage to live a life true to myself, not the life others expected to me
自分がなんのために生きているのか。普通は考えても答えは出ません。
だから「またいつか考えればいい」と回答を先延ばしにしてしまいがちです。
そして、いつかいつかと先延ばしにした延長に死がやってきます。そして、上記の後悔です。
他人は思ったほど、あなたには興味がありません。だから自分の好きなように生きるのが良いのです。
ビジネスパーソンならスーツ姿を大切にしよう。まずはスーツはオーダーものを着てみるのがおすすめである。
これは絶対におすすめです。
スーツは、まず一着。ネイビースーツでスリーピースのオーダーメイドをしてみましょう。
絶対に世界が変わります。
いままで自分がいかにダサかったか痛感するでしょう。
脳は使えば使うほどよくなる唯一の臓器。
他の臓器は使えば使うほど疲弊していきますが、脳みそは使い続ければどんどん成長していきいます。
逆に使わなければ、どんどん脳萎縮が進行して、ボケていきます。
人生を長くとらえると、脳は使って使って使いまくるのが良いと言えるでしょう。
ありふれた自己啓発本の感は拭えませんが、
ためになる記述もたくさんありました。
2018年の読書のベスト10には入ると思います。