カブシキ!

  • 2016/12/10(土)
  • なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて 石井裕之

    催眠誘導に引き継ぎ、石井裕之氏の本を読みました。

    石井裕之 占い師

    これまでは、コミュニケーションを良くする方法として、
    「話し方本」「NLP」「心理学」といった本が出版されてきました。

    しかし、これらのノウハウで、本当に人間関係が良くなるでしょうか?
    あまりにも表面的なテクニックばかりで、もう効力はないのです。

    人は「生理的に好き、嫌い」というのが、もっとも重要だからです。
    小手先のテクニックでは、むしろ反発されてしまうのです。

    でも、コールドリーディングは、
    「相手に反発する余地を与えずに、生理的な部分にまで入り込む」
    テクニックなのです。



    「生理的に無理」という人が居ます。
    そういうひとたちの心理を、科学的に分析するとどうなるのか。
    どういう接し方をすれば、生理的に無理と言われないで済むのか(笑)

    意識に気が付かれないさりげなさのことを、subtlety サトルティと言います。
    占い師やコールドリーダーにかぎらず、人の心を引きつけることができるコミュニケーションのプロはこの Subtletyを自在に使いこなしているのです。



    Subtletyという単語は、この本では非常に重要な単語になりそうです。
    さり気なさ、微妙さと訳すのでしょうか。気が付かれないように相手の潜在意識に入っていく、さり気なさを身につけることが重要なようです。

    バブルバインドのポイントは、「お願いしないこと」です。お願いしてしまうと「NO」と言われてしまうからです。しかし、頼まれていないことには、相手は「NO」と言えない。つまりお願いするのではなく、それはもう決まっていることだとという前提にしてしまう。
    そこにはサトルティが必要です。



    これから2人で会うことはもう決まっていて、
    「食事がいい?飲みに行く?」と誘ったり、
    「和食とイタリアンならどっちがいい?」と聞いたりするテクニックです。
    すぐにバレそうですが、意外とうまくいくことが多いようです。

    相手の目を見ることが大切。
    目を見ることが苦手な人は、相手の瞬きが左右で違うことを観察すれば良い。瞬きの回数は左右で微妙に違うものなのです。



    わたしは相手の目をみることが苦手ですが、この本を読んでから意識して相手の目をみるようにしています。
    瞬きの観察をすることで、相手をみるのではなくて、生理学的な「目」を観察するようにすると、自分の自信を印象づけることができるようです。


    ストックスピール 誰にでも当てはまりそうなリーディング

    ・ 信頼していたひとから裏切られたことがありますね。その出来事があってから、付き合う人との距離のとり方を少し考えるようになりました。素直に信じてしまうことは必ずしも良いことだとは限らない。疑うこともときには必要だということを学びましたね。

    ・決断を急いでしまって、失敗したことがありますね。あと少しだけ待っていれば、状況はずっと良くなっていたのに。しかし、その失敗から学べたことも、あなたにとっては貴重な宝物です。

    ・ あなたの仕事の内容から考えると、今の給料には不満がありますね。客観的に正当に評価されていないと、あなたは感じている。その通りだと思います。

    ・ 家族に対する心配事があなたにのしかかっている。できることはやってはきたけど、あなたの力ではどうしようもないことも残っている。そういうときは、時間が解決してくれるのに任せるのが一番です。

    ・ あなたは直感がするどいです。初対面の人とあっても、その人の性格をすぐにつかむことができる。しかし、敏感すぎるときがあって、相手の考えが分かってしまい、気軽に付き合えないというところもありますね。

    ・ あなたは愛情深いひとです。でも、それを伝えるのが下手なときがある。誤解されたり、冷たい印象を与えてしまったりすることがあります。

    ・ 最近、経済的な問題を抱えましたね。

    ・ ピンチを迎えて、もうダメだと思ったときでも、最後の最後にふっと何かが救ってくれる。いままでの人生でそういう経験がありましたね?あなたはいつも何かに護られているのです。

    ・ 友達や同僚から相談を受けることが多いでしょう。頼りたくなるなにかを貴女は持っているんです。

    ・ やるべきことを後回しにしてしまうことが少しありますね。面倒くさがり屋なところもある。せっかく実力があるのですから、どんどん行動したほうが良いですよ。

    ・ 最近、期待していたことが思い通りに進まず、ちょっとがっかりしてしまったことがありますね。あなたが思っているより時間のかかることなのです。焦らず、気長に考えたほうがいいですね。

    ・ ひょっとするとものすごくいい形に発展するかもしれないけど、密かに期待を寄せていることがありますね。隠してもわかりますよ。あなたの表情には希望の光があります。




    これは会話の中で、そのまま使ってみようと思いました。



    悩みには4つのカテゴリしかない。

    ・ 人間関係
    ・ お金 豊かさ全般
    ・ 夢 目標
    ・ 健康

    たとえば、仕事のことで問題を抱えていそうなひとは、「人間関係」「お金」、もしくは「夢」のどれかのカテゴリに当てはまります。
    ほとんどの悩みは、上記4つのカテゴリ当てはまり、大まかな会話の流れから、メインの悩みがどのカテゴリに当てはまるか、想像していく。

    「なにか、人間関係で悩んでる?」

    「いえ、いまは経済的なことで悩んでて、、(Zoom out)」

    「(少し驚いて)その問題には、他人はいっさい関係していないということ?」

    「いや、そんなことはないよ」

    「お金そのものには罪はない。突き詰めれば、そのお金の問題も他人との関係の中で生まれたもの?」

    「確かに。。言われてみれば、友達にお金を貸したことが原因で、、」




    人間関係がちょっと、外れていそうですけど、(Zoom out)のところで、質問を拡大解釈させる技術が書かれていました。
    人間関係が原因で、経済的な悩みが発生してしまうことにします。
    こうやって質問していけば、必ず相手の悩みの性質を見抜くことができます。

    ちなみに、若い女性は、上記4つのカテゴリのうち、「人間関係」か「お金 豊かさ全般」の悩みしか持っていないので、この2択で十分だそうです(笑)

    「最近辛い別れがありましたね?」

    「いえ、ありませんよ。」

    「わかれと言っても、ひととの別れだけではありませんよ。精神的なものもありますし、物や習慣との別れもあります。(Zoom out)」

    「あ、そう言えば、タバコをやめました。」

    「そうです、それです。それはさぞかし辛い別れだったでしょう。」



    (Zoom out)のところで、別れを拡大解釈して、タバコを辞めたことを当てたように振る舞っています。
    これが、占い師がストックスピールを用いながら、相手の悩みを探っていく技術だそうです。


    サトルネガティブ
    否定疑問文を用いて、相手がイエスと答えてもノーと答えてもヒットに持ち込む技法です。

    「猫を飼っていませんよね?」

    「あ、飼っています!」

    「やはりそうですか。このカードに猫の影響が出ています。」

    --------------------------------
    「猫を飼っていませんよね?」

    「いえ、飼っていません」

    「(うなずいて)そうですよね。飼っていないはずなのですが、このカードに猫の影響がでているんです。あなたに近い人で猫を飼っているひとはいませんか。」

    「はい、実家で母が猫を飼っています。」


    という風に、イエスと答えられても、ノーと答えられても、なんらかの相手の情報を引き出すことができるという技法です。

    ・ ~ではありませんよね。

    ・ 人から、~と言われませんか。

    ・ ~には、心当たりはないですよね。

    ・ ~というのは、あなたのことではないですよね。

    ・ ~というのは、いままでに無いですよね?

    などが、サトルネガティブの例です。




    サトルクエスチョン
    質問していることをさとられずに、質問する。

    「いよいよ、新しい一歩を踏み出す勇気が必要なときだ、という暗示がカードに出ていますが、、心当たりはありますよね?」

    「はい。アメリカに留学するためには、今の彼氏と別れる踏ん切りをつけないといけないんです。」

    「(おおきくうなずいて)うん。 あなた自身がもうとっくに気がついていたことですね。」

    --------------------------------

    「さっきからキミの記憶がわたしのなかに飛び込んできて、ひどく動物を怖がっているように見えるんだが、、心当たりはありませんよね?」

    動物を怖がった体験はだれにでもあるのです。ストックスピールのひとつを、サトルクエスチョンとして放出しています。
    相手が思い出す前にその体験をREADしていたという態度を取ることです。




    絶対に外れない予言
    サトルプリティクション

    あなたを密かに想う人
    「あなたは気がついていませんが、あなたのことを密かに想っている人がいます。いままで何度も告白しようとしてきましたけど、直前で怖気づいてしまった。あなたを失うことがとても怖いんでしょう。しかし、今度こそはクリスマス前には告白しようと決めているようです。」




    これはありそうな話で、クリスマス前でも後でも、告白されたら、「あのひとが言っていることが当たっていた!」となります。
    しかし、もしそんな人物が居なかったとしても、、、占い師は、「告白しようと決めているようです。」としか言っていません。
    つまり、絶対に外れないのです(笑)
    このように、実現したときだけ当たったことがわかるというのがサトルプリティクションのカラクリだそうです。

    ・ 近いうちに ~があるはずです。
    ・ Aがあなたに内緒で、~するでしょう。

    職場にあなたのことを恨んでいる人が居ます。あなたに気が付かれないように、なんらの嫌がらせをしようと企んでいるようです。

    もサトルプリティクションの例です。

    なんか、ブラック系の音楽とか聴いてそうなイメージだね。



    好きな音楽なに?と質問するよりも、◯◯なイメージだね。と質問することによって、さり気なく共通点を探すことができます。


    メールを書くときは、相手のメールスタイルをそのまま真似して書けばいい。



    好きか嫌いかは別にして、ミラーリングすることで、相手に好印象を与えることができるようです。

    「パッと思いつく色は?」と聞かれると   「赤」を考えるひとが多い。
    「パッと思いつくヨーロッパの国は?」と聞かれると   「イタリア」を考えるひとが多い。
    「パッと思いつく野菜は?」と聞かれると   「にんじん」を考えるひとが多い。
    「パッと思いつく花は?」と聞かれると   「バラ」を考えるひとが多い。



    心理テスト
    野菜って言われてパッと思いついたものを心にイメージしてみて。
    「オッケー」
    「その映像をイメージしながら、ココロの中で言葉でもつぶやいてみて。’にんじん’’にんじん’というふうに。」
    「(おどろいた様子)」
    「にんじんをイメージしたでしょ?」
    「なんでわかったの?」

    心理テスト
    野菜って言われてパッと思いついたものを心にイメージしてみて。
    「オッケー」
    「その映像をイメージしながら、ココロの中で言葉でもつぶやいてみて。’にんじん’’にんじん’というふうに。」
    「(にんじんではない様子)」
    「どんな感情がわいてくる?」
    「力強い感情かな?
    「それっていまキミが一番求めている感情なんだよ」

    と適当に心理テストをでっちあげる。

    という風に使うそうです。当たっても外れても、なんとかなるって感じですね。

  • 2016/11/30(水)
  • 祈りの幕が下りる時 東野圭吾

    祈りの幕が

    極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが――
    第48回吉川英治文学賞受賞作品! 1000万人が感動した加賀シリーズ10作目にして、加賀恭一郎の最後の謎が解き明かされる。


    わたしの好きな加賀恭一郎シリーズの完結?編です。

    さすが東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ。めちゃくちゃおもしろかったです。
    加賀恭一郎の生い立ちや、人格形成のすべてがわかる内容になっています。ミステリーとしての要素もふんだんに含んでおり、充実の内容でした。

    読後に、「本当に面白い作品を読んだなあ」と思える、2016年のベスト小説になりそうです。

  • 2016/11/29(火)
  • 危険なビーナス 東野圭吾

    危険なビーナス

    弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である弟の家族に近づく。兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、時が経てば経つほど、彼女に惹かれていく。

    東野圭吾、書き下ろしです。

    ガリレオでもなく、加賀恭一郎シリーズでもない東野圭吾の作品。

    安定して面白いですね。
    グイグイ引き込まれて、一気に読みました。

    テーマは後天的にサヴァン症候群が、、という内容。東野圭吾得意の科学的な記述がたくさん出てきますが、飽きさせること無く、スピード感を持って物語が進んでいきました。

    敢えて難点を言うと、主人公の弟である「明人」が失踪したという設定が必要かどうか。
    事件の解決のために敢えて、失踪したフリをして、警察も巻き込んで事件を解決しましたが、うーん。。そこまでするかと。。

    楓の設定のトリックはなんとなくわかりましたが、犯人はまったくわかりませんでした。
    ミステリーとして、秀逸な作品です。

    久しぶりの東野圭吾。楽しく読めました。

  • 2016/11/16(水)
  • コミュニケーションのための催眠誘導 石井裕之

    コミュニケーションのための催眠誘導

    「何となく」の印象で人の行動は決まっていく。見かけはそれほどでもないのに、「何となく」女性が惹きつけられる男性。とくに美人でもないのに、異性からも同性からも「何となく」愛され、信頼される女性。彼らとあなたの決定的な違いは何だろう? 理想の人間関係をつくる、「潜在意識」によるコミュニケーション・テクニック。

    モテたいから読んだわけではなく(笑)
    ひとの潜在意識に働きかけるにはどのような点に注意したらよいのか。
    わたしは毎日のように、外来で患者さんを診察しています。いわば接客業のような仕事をしていますので、お客さんの心をつかむにはどうしたらよいのか、勉強の一環して読みました。

    殆どの患者さんは医者を尊敬してくれて、話をよく聞いてくれるのですが、100人に2人くらい割合で、まったく話を聞いてくれなかったり、ハナから医者を悪者と決めつけて接してきたりするひとも居ます。
    そういう人たちの心をつかむにはどしたらよいのか。この本に答えの一部があると思いました。
    気になったところを箇条書きに。

    分散した注意を自分の内側の一点に向けて絞り込んでいく。



    ひとは、自分の内面にいつもは気をつけていません。外界のことに注意が散漫しているからです。
    外界からの信号をできるだけ断つようにして、自分の内面のことだけを考えるようにしてもらいます。
    これが催眠の初歩のようです。わかれてバラバラになっている注意を自分の内面に向けてもらうように仕向けるのだそうです。


    潜在意識での同調(ラポール)を形成する。そのために、まずは相手を観察することから始める。話を聴く。



    まずは相手に関心をもち、ゆっくりと相手を観察する。どの部分に興味をもってもらいたいのか、どういった点で他者からの容認を得たいのかを捉える。興味を持ってみていると、相手の心を導くための糸口がみえてくるのです。


    人は無意識のうちにさまざまなイメージを空間的に配置している



    相手を観察するポイントに、視線、視点があります。嫌いな上司の話をしていときの視線、好きな芸能人の話をしているときの視線。
    夢を語っている時の視線。それらを注意深く観察することで相手が考えていることがわかるようになるというこです。

    呼吸も大事です。
    相手の呼吸に合わせて、自分も呼吸をするようにします。相手の呼吸の始まりに合わせて、大事な言葉を放り込むと効果があるようです。

    視線や、呼吸を観察するときに、好ましいと感じるイメージの質問をするとよいようです。
    「いままでで、最高の恋愛ってどんなのだった?いまでもドキドキしてしまうような。」
    相手に母親のことを喋らせたかったら、まずは自分が母親のことを喋るというテクニックもあるようです。まずが自分が引き出しを開けて、さあ、キミも開いて、と誘導すれば良いようです。

    身体的な人間をPタイプ
    感情的な人間をEタイプ



    個人の全体を100として、身体的な部分(直感的な部分)をP、感情的な部分をEとし、Pが70%、Eが30%のひとなら、Pに属する。
    Pはいわゆる右脳タイプ
    Eはいわゆる左脳サイプ

    Pは言葉をそのまま受け入れ、Eは本当は相手がなにを言いたいか、考えます。
    情報の処理の仕方が違うようです。
    ただ、表現の仕方はPが遠回しに言う、Eはダイレクトに言うのだそうです。

    相手の視線が、「好ましい」を感じているときに自分の存在をアピールできれば、相手はあなたのことを「好ましい」と感じるようです。
    Pに対しては、相手から見て右に座り、
    Eに対しては、相手から見て左に座ったほうがよいようです。


    ダブルバインド
    彼女をホテルに誘いたいとき、「このホテルがいい?それともあっちのホテルがいい?」
    ホテルに行くことを問題にするのではなく、どっちのホテルにいくか。を問題にする。



    上記はあまりも直接的ですが、
    「はじめてのエッチがラブホではいやだよね。。」とさりげなく言うと、女性はこころのなかで、彼の部屋かせめて豪華なホテルよね、と空想を広げる。不思議とエッチすることが前提となっているというやり方です。


    サインするかしないか迷っている相手に対して、敢えて鉛筆を渡す。鉛筆ではサインできないので、「スミマセン、鉛筆ではサインできないですよね。」といってボールペンを渡す。
    決断が、「サインするか/しないか」ではなく、「鉛筆じゃまずいだろう」という思考に変わってしまう。



    ダブルバインドの一つだそうですが、、こんなことで決断が変わってしまうのでか、不思議ですね。


    土曜日に新宿駅の東口で待ち合わせよう。
    水曜日の待ち合わせなのに、敢えて土曜日という、すると相手の口から「水曜日じゃないの?」と訂正がくる。相手の口から、水曜日と言わせることで、「会う/会わない」の決断が当然会うことになってしまう。

    「初めてのときは、上手くできなくて当然ですよ。」(二回目からは上手にできるという暗示)

    「どうしても嫌なら、断ってください」(どうしてもでないなら、断らないでください。)



    これらもダブルバインドのテクニックだそうです。


    真面目なひとの、自由奔放な部分を認めてあげる。もうひとりに自分を活かしてあげる。
    「キミの全部がホテルに入るのではない。キミの中の「真面目な部分」は外においておいて、「自由奔放な部分」だけホテルに入るんだ、今夜だけは別の自分を演じてみようよ」



    相手の奔放な部分を認めてあげることは、そのひとにとって大きな意味をもっているようです。


    絶対に言いたくないことはいわなくていいですよ。話してもいいなと思えることだけ、あなたが許してくれることだけ言えばいい



    言ってもいいなあと思えるところまで、言ってもらうように仕向けて、最終的には全部を言ってもらう手法のようです。
    要求のハードルが低いところからはじめて、最終的には全部の要求を飲んでもらうためのテクニックです。


    あいまいで意味不明な表現をすることで、ディティールは彼女自身に空想させる。
    「キミには不思議な魅力があるね。」
    「とても興味深いひとだね。」
    「キミと会っているとなにかを感じるんだ。」
    ひとは、自分の中に新しい自分を見出してくれる人に好感を覚えるのです。



    褒め言葉はあいまいなほうが良いようです。
    ディティールは相手が勝手に埋めてくれる(笑)


    「それって、あなたの優しさがにじみ出るような素敵な嘘だね。」
    「お互い、喧嘩できるくらいお互いを認め合おう」



    優しさ ⇔ 嘘
    喧嘩 ⇔ 認め合おう
    など、敢えて逆の表現を放り込んで、相手を混乱させて納得させる技法だそうです。


    「もう桜の季節ですね。この間、近くの土手を歩いていたら、可愛らしいピンクの蕾がぷっくりと膨らんでいるのを見ました。」
    と女性のキャスターが言っていました。



    なにかのメタファーを放り込んで、その気にさせる技法だそうです。


    マイフレンドジョンテク



    これは友達のジョンが言っていたんだけど、で話をはじめて、
    一般的な話を始める。 一般的に女性はオーガズムに達すると全身の毛穴からあせが吹き出しすので、すぐにわかるそうなんだ。だからイッたふりなんてできないんだろうね。
    と始めると、「わたしの場合はどうなんだろう。。」と考えはじめてもらえるようです。


    などなど、いろいろなテクニックが紹介されていました。
    どれも、眉唾ものと思ってしまいますが(笑)
    ある程度は日常会話や、仕事でのトークに使えそうな気がします。

  • 2016/09/22(木)
  • サブマリン 伊坂幸太郎

    サブマリン 伊坂幸太郎

    伊坂幸太郎です。

    この小説は、以前にご紹介したチルドレンの続編として書かれた長編です。

     今回は、短編の集合体ではなく、ひとつの長編として書かれます。
    チルドレンにも出てきた武藤という男性がこの小説の狂言回しとなり、すべてこの武藤の視点から書かれます。

    主人公の陣内はもちろん登場し、盲目の永瀬も登場して、活躍します。
    なぜか今回は鴨居が登場しませんが、彼らを取り囲む、または陣内が担当する少年たちのキャラクターが出来上がっていて、面白く読めました。

    陣内は破天荒だけど、なぜか周りを巻き込んでうまく着地させる能力をもっているみたいで、今回も陣内の破天荒ぶりが書かれていて良かったです。
    今後も続いていきそうな予感がします。

  • 2016/09/08(木)
  • ウシジマくんvs.ホリエモン人生はカネじゃない!  堀江貴文

    ウシジマくん堀江貴文

    裏社会の最恐経営者ウシジマと、希代の実業家ホリエモンが大激突!

    「奪るか、奪られるか」ーー弱肉強食の現代社会を勝ち抜く知恵や工夫、実践的な方法を紹介し、
    「奪られる方」から「奪る方」になるための最短ルートを過激に提案!

    「世の中は奪い合いだ。奪るか奪られるかなら、奪る方を選ぶ! 」
    「目的地を決めるのは道路標識じゃねえ。ハンドルを握ってる運転手だ」
    「全人生を賭けて勝負したんだろ?すげーじゃねえか。何もしてねぇー奴よりよっぽどマシだ」
    「意志のない奴は悪い人間に利用されっぱなしだぞ?」

    ウシジマら個性豊かな登場人物が、人生の岐路でふと漏らす言葉は、リアル社会にも通じるものばかり。
    作中の名言や名シーンから、「絶対の真理」を読み解き、カネ儲けやビジネス、人間関係、思考など、
    成功するためのメソッドを具体的に提言! 最響の箴言付き!


    無類のウシジマくん好き。
    無類の堀江貴文好き。
    そのわたしがこの本を読まないわけにはいきません。

    闇金ウシジマくんに出てくるキャラクターたちの金言を、堀江貴文の解釈、視点から解説します。
    おそらく本書は、堀江貴文が書いたものではなく、堀江貴文が「語っている」ことをテープから文章に起こしたものだと思います。
    文章は軽快ですが、それは堀江貴文が語っているからだと思いました。

    印象に残ったところを箇条書きに。

    ・ 周りから人気があり、仕事にもカネにも異性にも不自由していないやつは総じて、プライドが無い。
    特別なスキルもないのに、ビックなプロジェクトで大儲けして、女の子にモテまくっているやつが居る。そういうやつの特徴は、人をイラッとさせるプライドがない。まったくない。

    小利口にならず、プライドを捨てて、いろいろなことに挑戦して、失敗しているひとは魅力があり、みんなに好かれる例です。
    堀江貴文氏の周囲にもこういうひとがたくさんいるのでしょう。プライドを持って仕事をしているとか、プライドがあるから仕事を辞められないとか、プライドって本当に邪魔なんです。


    ・ 人は信じていることを信じたい生き物なのだ。

    医療の世界においては、病院で処方される薬よりも、TVで宣伝している健康食品などで本当に病気が治ると信じている患者さんが居ます。自分が信じている健康食品に、自分の健康をBETしているのです。
    マインドセットがかかってしまっているので、医者がいくら説得しても無駄なのです。
    手首にジャラジャラと数珠を巻いている人の思考も一緒で、悪い運気を引き寄せない、良縁に恵まれる、得体の知れない効用を信じている。信じたいだけなのです。

    ・ お金とはすなわち、信用だ

    これは橘玲氏の著作での記述と重なります。
    一万円という紙幣は28円で作れるただの紙切れで、みんなが1万円の価値があると信じているから、一万円なのです。
    お金がないとは、つまり信用がないってことなのです。

    ・ 「自分は絶対に大丈夫だ」というひとも無意識になにかにグリップされている可能性がある。自分の判断に自信があればあるほど、その自信を利用されかねないから、いっそう注意が必要だ。

    わたし自身、絶対に詐欺にだまされないという自信があります。しかし、無意識になにかにグリップされていて、落とし穴に落ちることもあるかもしれないので、注意が必要です。堀江貴文氏でも騙されたことがあると書いてありました。


    ウシジマくんの言葉
    ・ 信用できるやつは自分から信じろなんて言わねえよ。

    信用出来ないやつほど、自分を信じてくださいと、自分の口で発言するのです。簡単に信用してくださいっていうやつは信用しないのが一番です。


    ・ 閉鎖された環境に居続けない。(中略)「外のほうが広いのだ」という当たり前の常識を取り戻す。

    一所に居続けると、負のスパイラル陥って他人の意思を確認しながら、自分のことを考えなくてならなくなります。
    人生はそんなもんじゃないはずです。外に目を向けて、広い世界を意識しながら生きていかねばならないなと感じました。

    ・ 気心のしれあった者同士だけで、買い物や食事を楽しむ、地元を抜け出せないマイルドヤンキーたちは、全国に居る。
    AKBやEXILE、サッカー日本代表などのチームワークをアピールする娯楽を好み、せっかくSNSを利用してもいつもの仲間と連絡をとるだけ、。
    本当は不便のはずの地方に、東京のカルチャーを凝縮した商業施設を建てまくって、マイルドヤンキーライフを快適にしてしまった。

    わたしの住む広島県にも大型の商業施設が立ちまくっています。東京でしか味わえなかったカルチャーを体現するお店が集約し、田舎のみんながこぞってでかけています。駐車場はいつも軽自動車でいっぱいです。フードコートでは、ファストフード店が売れまくっています。行列ができます。東京都内の主要駅に住んでいるのと同じ生活ができるのです。
    これでは、経済は発展せず、停滞をつづけるでしょう。
    わたしは、大型商業施設にテナントで入るような、会社の銘柄を買いまくっています。そこに株式投資で儲けるためのヒントがあるように思えるからです。

    ウシジマくんの言葉
    ・ 一度なくした信用を取り戻すのは、最初に信用をつくるより大変なんだ

    信用=お金 ですからね。信用を一度なくしたっていう状態は、借金がある状態なのです。
    借金がある状態からまたプラスの財産(信用)を築いていくのはすごく難しいはずです。


    などなど、生き方のヒントとなる言葉が沢山ありました。
    堀江貴文氏も、ウシジマくんも大好きですから、この本はスラスと読めました。

  • 2016/09/07(水)
  • 高校入試 湊かなえ

    高校入試 湊かなえ

    県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす! 」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。誰が嘘をついているのか? 入試にかかわる全員が容疑者? 人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!

    久しぶりに湊かなえを読みました。

    この小説は、ドラマの脚本を小説化したもののようです。
    告白のように、それぞれの登場人物の視点から、順々に物語が語られます。
    そして、同時刻にネット掲示板にかかれた投稿も、リアルタイムにかかれていきます。

    いったい、ネット掲示板に書き込んでいるのは誰なのか?
    沢山出てくる学校の教師のなかに、真犯人が居そうなのはわかりましたが、わざと真犯人はネット掲示板なんかに全く興味がないような人物に設定されています。

    ミステリの要素と、他人が自分をどう思っているのかを深く書き込む、湊かなえのスタイルが踏襲された良い作品だと思いました。
    一日で読めました。

  • 2016/08/29(月)
  • 一流の人間学 山崎武也

    一流の人間学


    「人は独りでは生きていけない。独力で自分の人生を切り開き、独力で自分のビジネスを築き上げてきたという人も、実際には多くの人々の協力を得ている。意識的にではないにしても、ほかの人たちの犠牲において生きている可能性も大いにある。すなわち、独りでは何も成し遂げることはできないのである。そこで、人間関係に対する姿勢が、人生を左右する結果となる」。人間関係が希薄になっていると言われて久しい。そこで、いま改めて“人間関係”の妙味を知りつくした著者による一流の人間学講座を開陳。「初めに笑顔ありき」「悪口を言うなら本人の前で」「上昇気流に乗った人と付き合う」「自分の弱点は強調する」「脅しは最低のテクニック」等々、人との付き合いの中にこそ、その人の品格・見識・人間性が現われる……。豊かな常識と鋭い洞察に富んだ人生の智恵を101項にまとめた、ビジネスマン必読の一冊。


    高速道路のサービスエリアに何故か古本コーナーがあり、100円で売っていたので、購入しました。
    時間のあるときに、1項目ずつゆっくり読んでいきました。
    101の項目があります。

    参考になったところを箇条書きに。

    ・ 外見や地位で判断しない
    優れた才能を持っているひとは謙虚で、才能をひとにみせびらかすようなことはしないものだ。
    表向きに派手さがなく言動が謙虚であるが、時々余裕のある自信が見え隠れする場合は、一芸に秀でた人と見て間違いない。

    ・ 自慢するのは未熟な証拠
    わたし自身も、時折自分のことを自慢したくなってしまいます。まだまだ未熟なんですよね。
    本当に力があるひとは、自分で自慢しなくても、語らずとも、オーラがでるはずです。

    ・ 初めに笑顔ありき
    常にひとは平等であるという意識を忘れないで、人に対しては謙虚に下手に出る姿勢を持ち続けるべきである。常に笑顔で人に接していくところに争いは起こらない。

    ・ 悪口を言うなら本人の前で

    ・ 悪いニュースは早く伝える

    ・ 約束した日時は変更しない
    変更された相手の身になって考えると、自分の要件は簡単に変更できるくらい軽いものだと捉えられる。だから一回決めた日時は絶対に変更しないというルールを決めることがたいせつです。

    ・ 信頼すれば信頼される

    ・ 断るときは自分で直接に

    ・ もっと優しく


    などなど、勉強になる項目が多数ありました。
    文庫本なので、もう読みかえすことはないと思い、要点だけをこのブログに残しておきます。


  • 2016/07/21(木)
  • 夢幻花 東野圭吾

    夢幻花

    東野圭吾です。

    「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――」by東野圭吾
    花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者である孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップする。
    それを見て身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ふとしたことから、その弟で大学院生の蒼太と知り合いになった梨乃は、二人で事件の真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた……。


    こんなに時間をかけて考えた作品は他にない、と東野圭吾自身が言うように、非常によく出来たストーリーです。
    とてもよい読後感でした。

    犯人はとても意外な人物で、WHO DONE ITとしても非常に完成度が高いと思いましたし、犯行に至る経緯に黄色いアサガオが絡んでおり、最後にすべての謎が明らかになる感はとてもよいものでした。
    ミステリーの要素たくさん、SFの要素もあり、内容とてもよかったです。

    登場人物たちのキャラクタ設定もしっかりしており、
    「これはドラマ化されるな!」と思わせる作品でした。

    久しぶりの東野圭吾でしたが、とても楽しくよめました。

  • 2016/07/14(木)
  • 陽気なギャングは三つ数えろ 伊坂幸太郎

    陽気なギャングは3つかぞえろ


    以前の2作品。

    前作から9年のブランクがあっての新作だったようです。

    絶体絶命のカウントダウン!
    史上最強の天才強盗4人組に強敵あらわる!
    嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女――
    180万部シリーズ待望の最新作!

    陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、消えたアイドル宝島沙耶を追う火尻を、暴漢から救う。だが彼は、事件被害者のプライバシーをもネタにするハイエナ記者だった。正体に気づかれたギャングたちの身辺で、当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器成瀬ら面々は断崖に追いつめられた! 必死に火尻の急所を探る四人組に、やがて絶体絶命のカウントダウンが! 人気シリーズ、九年ぶりの最新作!



    9年前とかわらない4人のギャングです。
    わたしの好きな成瀬も健在です。
    今回は、あくどい記者に銀行強盗の招待がバレてしまい、記者に成瀬たちが強請られるという内容です。

    響野のしゃべりと、雪子の運転技術は健在でしたが、今回は久遠のスリの場面がなかったように思います。
    前作まではあまり強調されていなかった、久遠の動物好きも今回から詳しく描写されるようになったようです。
    久遠の動物好きが、今回の事件を解決するための糸口となります。

    成瀬と響野の軽快な掛け合いがあり、成瀬の冷静な対応があり、前作の良い所をきちんと踏襲しているところが伊坂幸太郎らしかったです。

    また続きを読みたいです。

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