カブシキ!

  • 2009/10/10(土)
  • 重力ピエロ 伊坂幸太郎

    重力
    兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

    いままで何作かの伊坂作品を読んできた。「死神の精度」と並んでトップにランクインする作品です。
    舞台はやはり仙台。物語の中心は兄と弟。
    大きな謎や推理は含まれていないのですが、この作品はとても精巧にできていると感じました。平坦の文章中に沢山の伏線が隠れているのです。その伏線を味わうために2回読みそうになりました。
    伊坂ワールドの特徴に、ある作品が他の作品の伏線になっているという壮大な仕掛けがあって、この作品にはなんとあの黒澤がガチで登場します。僕の大好きな黒澤です。あのラッシュライフの黒澤です。重力ピエロのなかでも黒澤はとても重要な役を担っていて、彼無しでは物語が成立しません。きっと伊坂氏自信は、黒澤のことが好きなはずです。

    弟の春は、いろいろな思想家に陶酔していて、とくにガンジーが多く引用されます。彼の喋る言葉の背後にガンジーがいます。春の言動は黒澤に似ています。僕は春も好きです。

    いい作品で出会えて、非常に清々しい読後でした。
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    コメント

    いさかさん

    うちの妻が、最近お気に入りらしいです。
    東野さんとか、完全に好みが被ってます。

    昨日、ブックオフが5冊1000円セールをしていたので、
    2人で10冊買いました。読めるかな。

    >こもさん

    >2人で10冊買いました。読めるかな。

    すぐに読めます。

    夫人はなかなか良いセンスをしています。東野、横山秀夫、伊坂。ナイスチョイスですね。

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    『重力ピエロ』を観た感想です。

    90点(人間ドラマとしても見応え十分) ごく普通の家族というわけではない。しかしその絆は、うらやましいほどに強く、真実味があります。 原作よりも映画の方がいい感じでした。

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