カブシキ!

  • 2008/04/28(月)
  • 金持ち父さんの予言



    2004年に日本語版が発売された本で、発売された瞬間に買って、熟読したのを覚えています。
    その本を、4年後である2008年に再読してみました。

    本書は二部で構成されていて、一部は1970年代に「金持ち父さん」が予言していた2000年あたりからたくさんのベビーブーマーが定年を迎えて、老後の生活に大きな不安を抱くようになるだろうという考え方について書かれています。

    沢山の人がファイナンシャルリテラシー(お金に関する読み書きの能力)が無いままに、年金プランに加入させられ、挙句の果てに捨てられてしまう。その時に政府は何もしてくれなくて、ただ弱者を切り捨てていくだけだ。
    確かにいま現実に起こっているようなことを「金持ち父さん」は30年前に予言していたのです。なぜ予言できたかというと、30年前に成立した「エリサ法」という法律によって、いまの問題が引き起こされているようです。

    著者のロバート・キヨサキは32歳のときにビジネスで運良く成功してしまうのですが、その運営に問題があり、会社を潰してしまいます。無一文になり、金持ち父さんと面談した場面からこの本は始まります。そのときlにロバートが決意した気持ちがこの本の柱になっていて、他人の力に左右されない自分だけの「方舟」を作ろうと決意し、不動産、ビジネスなどについて、もう一度経験をつんでやり直します。そしてその15年後、47歳のときにその後もお金の心配がない状態になり、「引退」します。
    この過程における「精神論」的なものがこの本の中心になっています。自分だけの方舟をつくためにどういった能力を身に着けるべきか。自分自身、感情、言い訳、先見の明、規則、アドバイザー、時間、運命をコントロールする力を身につけるべきだという内容です。

    そして、ここ数年のうちに株価の大暴落がおこるという風にも書かれています。その理由は沢山のベビーブーマーたちが老後のために蓄えておいた株から、生活するために株を現金に換える作業に拍車がかかるだろうということです。この予言は現実になるのでしょうか。とても怖いです。


    4年前の僕は、ボールペンを片手に赤のアンダーラインを引きながら読んだようで、何箇所かにしるしが残っていました。その箇所をそのまま引用してみます。箇条書きで。

    ・エリサ法はその責任を雇用者から従業員へと転嫁したが、従業員がしっかりしたプランを立てるのに必要なファイナンシャル教育は与えなかった。その結果、にわか仕込みのファイナンシャルプランナーがごっそり現れ、何百万ものひとに「長期投資をしろ、買って持ちつづけろ、分散投資をしろ」と教える事態になった。

    ・自分に能力のないことを認めるのは悪いことでもなんでもない

    ・「自由と安全は違うってことですね?」「違うだけじゃない、正反対だ。安全を求めれば求めるほど、手にする自由が減る」

    ・分散は無知に対する防衛策だ。自分が何をしているか分かっている人にはほとんど意味が無い

    ・投資家に教育が不足していればいるほど儲かる立場にある人たちにファイナンシャル教育が委ねられる

    ・投資アドバイザーの多くは本当の投資家ではなく、セールスマンだ。「散髪の必要があるかどうか、床屋には絶対に聞くな」

    ・貧乏な人が投資するもの、中流の人が投資するもの、そして金持ちが投資するもの、そのすべてに投資するように私は強く勧める。絶対に-

    ・しっかりした基礎がない状態で大きく勝とうとする人は、たいてい負ける

    ・社会保障は単に改訂版ポンジー方式にすぎないのだろうか。

    ・プロの投資家は間違いを犯したことをすぐに認めるのを恐れない。面目を保つことよりお金を保つことの方が大事だ。

    ・お金を損するのは不名誉なことではない。

    ・アメリカを含めて世界中で、もてる者と持たざる者との間のギャップが大きくなるということだ。

    ・金持ちは、不労所得を生む試算を買ったり作り出すことが、金持ち用の方舟を作るのに必要な本当の基礎であることを知っている。

    ・1950年以降、貯蓄家は敗者になった。貯蓄に対して高い利率で課税され、利子の大部分がインフレーション影響で吹き飛んでしまうからだ。

    ・適切にプランを立てれば不動産収入にかかる税率をゼロに引き下げられるからだ。

    ・基礎的な財務諸表である損益計算書と貸借対照表を毎月作成することを習慣にしなければいけない。

    ・人生のチャレンジに立ち向かうことで人間が強くなる。

    ・プロの投資家たちの多くは、光っていないところにしか注目しない。マイクロソフトの株を追いかけたりせず、「次の」マイクロソフトを探す。

    ・自分の中にいる愚か者をコントロールしなければならない。自分の船を船長になるためにには、自分自身をコントロールすることが必要だ。

    ・いい借金をしたい、自分を金持ちにしてくれる借金がしたいと思ったら、財務諸表をもっていないと銀行は相手にしてくれない。

    ・ぜひ覚えていてほしいのは、キムとわたしが小さな取引から始めたことだ。

    ・言い訳は人間のうちに潜む敗者の言葉だ。

    ・今私のお金があるのは、お金が無いことを言い訳にしなかったという、それだけの理由からです。

    ・言い訳や他人の非難はいけない、もっと正直になって成長しなければいけない

    ・言い訳や非難をせず、自分にもっと正直になり、次により多くの情報と知識を求めることが大事だ。

    ・沈黙は金なり

    ・お金のこととなると、何でも怖がる金銭心気症に陥ってしまう人が多い。

    ・金持ちになりたかったら、何より先見の明がなければいけない

    ・最大の資産のひとつは時間だ。

    ・ファイナンシャル教育への小さな投資がお金を稼ぐための大量の時間をもたらすことが可能だということだ。

    ・外に出て、経験と知識を得ることが大事だ。人は間違いを犯すことで学ぶ。

    ・間違いから学んだら、自分に「おめでとう」と言い、また一歩前進しよう。

    ・自分の力不足を救うのは政府の責任だと思いこんでいる人が多すぎる。

    ・夜明け前が一番暗い。


    太字にした項目を読んでいて、いまの日本の年金問題や医療保険の問題を思い浮かべました。自分の身に起こった不幸の原因は、自分に責任がある。それは過去の自分が怠慢であったためにいまの自分がそのツケを払わされているのかもしれない。いま僕たちが必死に頑張っているのは、「未来の自分に言い訳をしたくない、未来の自分に後悔をさせたくない」からなんだなと、思いました。
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