カブシキ!

  • 2007/04/16(月)
  • 手紙 東野圭吾



    強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

    東野圭吾です。

    重い。テーマが重い。
    強盗殺人犯の兄を持ってしまったために、不当な差別に苦しめられ、人生の至る所で「強盗殺人犯の弟」というレッテルを貼られてしまう主人公。
    その主人公の進学、就職、結婚などについて。そして、そこにどのように差別が関わってきたかを詳しく書きます。決して、なにかのどんでん返しやクライマックスがあるわけではなく、不運な主人公が受けてきた差別が延々と語られます。

    そして、この作品は僕たちに「私たちが知らずのうちに持ってしまっている差別意識」について気づかせてくれます。果たして差別とは「悪」なのか「必然の産物」なのかと考えさせられました。物語に出てくる、主人公の会社の社長平野は、このことを達観していて、主人公にいろいろアドバイスを与えます。平野のアドバイスが転機となり、主人公は差別に対するスタンスをいろいろと学んでいきます。

    差別っていうのは自分の周りにもたくさん転がっていて、気が付くにせよ、気が付かないにせよ、毎日のように体験しているものです。その差別について、ほんの少しでも考えさせてくれたこの小説に感謝します。
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    『手紙』 東野圭吾

    兄が強盗殺人を犯したせいで、要所要所で兄(象徴的に兄からの手紙)で人生を狂わされることになる直貴。それでも何とか家庭を得たところで、また押し寄せる「殺人犯の身内」という世間の反応に対して、直貴はある決断をすることになる。

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