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カブシキ!

  • 2006/10/19(木)
  • 産婦人科医にまた逆風。

    まずは「続きを読む」を押して、奈良の産婦人科のニュースをご覧ください。

    専門外なので、あまり大それたことは言えませんが、この事件で医師が訴えられる意味が全くわかりません。
    少なくともニュースを見る限りでは医師は、「やりすぎじゃないか?」ってくらい良い仕事してます。
    結局、「患者が後遺症無く助かればオールOK」、「助からなかったら犯罪者」になるのですか、医者って。

    Dr.I先生のエントリーが大変良い。秀逸。ご参照ください。僕はDr.I先生と同じ意見です。

    >高崎さんの遺族は「大淀病院は、総合病院として脳外科を備えながら専門医に連絡すら取っていない。適切な処置ができていれば助かったはずだ」と話している。

    この発言って、遺族が本当に言ったのですか?マスコミのでっち上げに思えて仕方ないのですが。。
    遺族は医師じゃないはずなので、適切な処置ができていれば助かったかどうかなんて分かるわけないと思うのです。そもそも「適切な処置」ってなんだ?意味がわからない。
    医師の立場から、このニュースを読んだ範囲で僕が思ったことは、「いや、こりゃどうやっても助からんて。」、「適切な処置ができていても助からなかったはずだ」(「適切な処置」の意味はわかっていません)。

    またもや産婦人科医療に逆風が吹きましたね。
    もう、産婦人科の先生はストライキ起こしてもOKだと思います。 奈良県大淀町立大淀病院で今年8月、分べん中に意識不明に陥った妊婦に対し、受け入れを打診された18病院が拒否し、妊婦は6時間後にようやく約60キロ離れた国立循環器病センター(大阪府吹田市)に収容されたことが分かった。脳内出血と帝王切開の手術をほぼ同時に受け男児を出産したが、妊婦は約1週間後に死亡した。遺族は「意識不明になってから長時間放置され、死亡につながった」と態勢の不備や病院の対応を批判。大淀病院側は「できるだけのことはやった」としている。
     妊婦は同県五条市に住んでいた高崎実香さん(32)。遺族や病院関係者によると、出産予定日を過ぎた妊娠41週の8月7日午前、大淀病院に入院した。8日午前0時ごろ、頭痛を訴えて約15分後に意識不明に陥った。
     産科担当医は急変から約1時間45分後、同県内で危険度の高い母子の治療や搬送先を照会する拠点の同県立医科大学付属病院(橿原市)に受け入れを打診したが、同病院は「母体治療のベッドが満床」と断った。
     その後、同病院産科当直医が午前2時半ごろ、もう一つの拠点施設である県立奈良病院(奈良市)に受け入れを要請。しかし奈良病院も新生児の集中治療病床の満床を理由に、応じなかった。
     医大病院は、当直医4人のうち2人が通常勤務をしながら大阪府を中心に電話で搬送先を探したがなかなか決まらず、午前4時半ごろになって19カ所目の国立循環器病センターに決まったという。高崎さんは約1時間かけて救急車で運ばれ、同センターに午前6時ごろ到着。同センターで脳内出血と診断され、緊急手術と帝王切開を実施、男児を出産した。高崎さんは同月16日に死亡した。
     大淀病院はこれまでに2度、高崎さんの遺族に状況を説明した。それによると、産科担当医は入院後に陣痛促進剤を投与。容体急変の後、妊娠中毒症の妊婦が分べん中にけいれんを起こす「子癇(しかん)発作」と判断し、けいれんを和らげる薬を投与した。この日当直の内科医が脳に異状が起きた疑いを指摘し、CT(コンピューター断層撮影)の必要性を主張したが、産科医は受け入れなかったという。
     緊急治療が必要な母子について、厚生労働省は来年度中に都道府県単位で総合周産期母子医療センターを指定するよう通知したが、奈良など8県が未整備で、母体の県外搬送が常態化している。
     大淀病院の原育史院長は「脳内出血の疑いも検討したが、もし出血が判明してもうちでは対応しようがなく、診断と治療を対応可能な病院に依頼して、受け入れ連絡を待っていた」と話した。
     一方、高崎さんの遺族は「大淀病院は、総合病院として脳外科を備えながら専門医に連絡すら取っていない。適切な処置ができていれば助かったはずだ」と話している。【林由紀子、青木絵美】
    (毎日新聞) - 10月17日3時8分更新
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    コメント

    残念

    ちょっと医師叩きの風潮が、変わってきたかな、と期待したんですが。
    やはり、駄目でしたか。

    あくまで、行政の医療費削減策v.s.医師
    であれ行政が悪者になることはあっても。

    患者のv.s.医師
    であれば、結果が悪かったら医師は悪者にしかならないんですね。
    やはり、マスコミの体質は変わらないようですね。

    こちらもTBさせて頂きますね。

    無念ですね。

    >患者のv.s.医師
    であれば、結果が悪かったら医師は悪者にしかならないんですね。

    医師を悪者に書けば、新聞は売れるのでしょうし、テレビは視聴率がとれるのでしょう。
    今回で被害を受けた産婦人科の先生はこの先、リスクのある患者を診療することをためらうでしょうね。
    マスコミのせいでまた産婦人科医が減少したのです。

    初めまして

    TB有り難うございました。
    今回のような事がおこらないようにするには、本当の根本を見いださなければ、何も変わらず又同じ事を繰り返すどころかもっと最悪な状態になりかねないと思っています。そうするには、同じ目線で被害者と扱われている患者側と加害者と扱われる医療機関側を見つめないと痛感しました・・・。

    コメントありがとうございます。

    >pageparkさん

    来訪ありがとうございます。
    今回のこの事件はとても意味があって、ずっと蔑ろにされていた、「患者としての在り方」や「医師の過剰労働」などの問題を見つめなおすいい機会だと思っています。

    でも正直いうと、この類のことは日本全国で日常茶飯事的に起きていることで、解決は無理かなーという気はしています・・・・

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    奈良の産婦人科医

    妊婦受け入れ拒絶で調査=業過致死の疑いも−奈良県警奈良県の大淀町立大淀病院で8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明となった妊婦(32)が約20病院から受け入れを断られた末、搬送された大阪府内の医療施設で脳内出血

    調査の経過を見守る

    Excite エキサイト : 社会ニュース:<奈良妊婦死亡>搬送先探し、診断不正確で遅れか Excite エキサイト : 社会ニュース:ベッドあったが拒否 「別の妊婦に必要」とこの記事の文面を見て打診を断った県立奈良病院(奈良市)が間違っていたと思う方も多いだろうし産科医的

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