
人気作家・山中怜子と、若手女優・井出夏希。新作映画の原作者と主演女優の誌上対談は、表向きは和やかに行われたのだが、笑顔の裏には忌まわしい殺人の過去が…。同様に、ライバル同士のサッカー選手、男女混成の人気バンド、ホームドラマの出演俳優らが対談で「裏の顔」を暴露する時、恐るべき犯罪の全貌が明らかに!?ほぼ全編「対談記事+対談中の人物の心の声」という前代未聞の形式で送る、逆転連発の超絶変化球ミステリ!
藤崎翔の作品を読むのは2冊目です。
神様の裏の顔は、氏の代表作でとてもできたミステリーです。
最後の叙述トリックでのどんでん返しは、すごく斬新でした。
その藤崎翔氏の2冊目も楽しく読めました。
雑誌の対談形式で、登場人物の会話と心の声だけで物語は進行していきます。
いわゆる「地の文」というのが皆無です。
この作品でも、最後のところで叙述トリックが使われています。
登場人物たちの変装で、一体誰が誰かわからない状態になってしまい、
最後は犯人だったと思っていた人が実は死んでいたという展開です。
氏の作品は、ミステリー界に新たな風を吹き込みそうです。
ライトで読みやすい書き味と、会話文という組み合わせで、とてもスラスラといける本でした。
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