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カブシキ!

  • 2017/07/23(日)
  • 神様の裏の顔 藤崎翔

    神様の裏の顔

    神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。…のだが、参列者たちが「神様」を偲ぶ中、とんでもない疑惑が。実は坪井は、凶悪な犯罪者だったのではないか…。坪井の美しい娘、後輩教師、教え子のアラフォー男性と今時ギャル、ご近所の主婦とお笑い芸人。二転三転する彼らの推理は!?どんでん返しの結末に話題騒然!!第34回横溝正史ミステリ大賞“大賞”受賞の衝撃ミステリ!

    知り合いに薦められて読んでみました。

    作者の藤崎翔氏は、元お笑い芸人です。「セーフティ番頭」という芸人を6年続けたあと、作家に転身したという異色の経歴を持っています。

    その芸人が書く、コントのようなお通夜のはなし。それが「神様の裏の顔」です。
    コントのように、非常に馴染みやすいのです。すっと、腑に落ちる内容です。

    清廉潔白の教師、坪井誠造の通夜は、誰もが涙して、厳粛に進んでいきます。

    しかし、もしかしたら、坪井誠造は凶悪犯罪に手を染めていたのでは?という疑惑が湧いてきて、そのための証拠証言が次々と上がってきます。
    そして、いよいよ、坪井誠造は実は殺人事件の犯人だったと断定されるときに、ひとつの大きなどんでん返しがあります。
    それで、物語が収束するのかなと思ったあとに、

    「もう一回のどんでん返し」が潜んでいました。
    ある種の叙情トリックですが、わたしには新鮮に感じられました。

    湊かなえのような、人間の裏の顔を書いた作品ですが、全体に流れるライトな感覚が読みやすさを助長しています。
    スラスラと読める、叙情ミステリーです。

    オススメです。
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    コメント

    橘玲の新刊書評

    初めまして。橘玲の幸福論の書評、あったような気がしましたが。こちらで拝見して本を買って読みまして、読後にまた書評を見たいなと思いました。

    > 佐藤さま

    コメントありがとうございました。
    橘玲の幸福論の書評、一度公開したあとに、読み直して、さらに加筆しています。
    ものすごく考察を深めた本なので。
    加筆後に公開しますね。

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