カブシキ!

  • 2015/12/17(木)
  • 「読まなくてもいい本」の読書案内 ――知の最前線を5日間で探検する 橘玲

    読まなくても 橘玲

    橘玲の新刊。

    電子書籍で購入しました。

    氏がいままで書いてきたことを掻い摘んで、まとめて一冊の本にしたような内容です。
    氏は早稲田大学の文系学部を卒業しており、このときに学んだことがBaseにあって、その知識がいかに役に立たないかを論じた本です。

    本の数が多すぎる! だから「読まなくてもいい本」を案内しよう。複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義の5つの分野で知の最前線を学ぶことができる。


    この本では、複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義の最新の知見を紹介しながら、それよりも古い知識がいかにデタラメであったかを説明してくれます。

    わたしは完全なる理系頭なので、内容は半分も理解できませんでした(笑)
    ほとんどをななめ読みして、結局のところ氏がいいたいことはあとがきに集約されていました。
    あとがきの部分を、一部引用します。

    文部科学省が国立大学に人文社会科学系の学部・大学院の統廃合を迫ったことで「教養」をめぐる議論が巻き起こっている。国際競争に勝つために高度な教育はごく一部のトップ大学だけにして、それ以外の大学は職業訓練に徹すればいい、という提言も話題を呼んだ。
    これに対して人文系の学者は、(当然のことながら)「人間力を鍛えるためには教養が必要だ」と反論している。たしかにこの「複雑で残酷な世界」を生きていくためには、知力だけでなく人間力も必要であろうが、彼らは根本的なところで間違っている。(あるいは、知っているのに黙っている) それは、人文系の大学で教えている学問(哲学や心理学、社会学、法律、経済)のほとんどがもはや時代遅れになっているということだ。(中略)
    大学教員の仕事は、「教養」という権威をお金にかえることで、ほとんどの文系の大学は彼らの生活のために存在している。その現実が明らかになるに連れて、風当たりが強くなってきたのは当たり前なのだ。



    自分たちが人生をかけて学んできた学問について、「根本的なところで間違っている」言われたら誰だって怒るでしょうね。
    人文系の大学教員たちは(自分たちの食い扶持を守るために)全力で反対するでしょうが、ここに書いてあることは事実だとわたしも思います。
    人文系の研究は中央の大学に集約すべきでしょう。

    古いパラダイムでできている知識をどれほど学んでも、何の意味もない。



    これがこの「読まなくていい本」を書いた氏の一番言いたかったことでしょう。
    世の中の本のうち、古いパラダイムで書かれた本は、読んでも意味がありません。そんな本を読んでいる時間を新しいパラダイムを体験する時間に充てることができると、非常に有意義にすごすことができるというのが氏の主張です。


    では、なにを学べば良いのか。
    わたしの解釈では、氏がわれわれ人類に学んで欲しい「新しい哲学」は以下の記述に書かれています。

    テクノロジーは、もっと幸福になりたいというひとびとの欲望によって自己増殖していく自律的なシステムだから、それを道徳的な説教や批判で止めることは不可能だ。
    いま必要とされているのは、新しい世界のビジョンを受け入れたうえで、進化するテクノロジーとどのように共生していけばいいのかを示す新しい哲学ではないだろうか。その試金石が生命倫理である。(中略)
    いま、新しい世界を真面目に語ることができるのはシリコンバレーだけだ。それ以外の様々な理想は、歴史の厳しいハードルを超えられずに消えていった。

    グーグルやAmazon、Facebookがひとたび効率的な市場インフラをデザインすると、無数の個人や企業がそれを利用して自由なビジネスを行うようになるだろう- 空き部屋がホテルに(Airbnb)、自分の車がタクシーに(Uber)になったように。お金の貸し借りも閔行ではなく、個人間で行われるようになって(Bitcoin)、政府や重厚長大の古い企業は表舞台から退場していくのだ。(中略)テクノロジーはものすごい勢いで社会や環境を変えつつあるのだ。




    知のパラダイム転換とは、結局はインターネットの登場によって変わってしまったわれわれの生活のことを言っています。
    これを受け入れることができて、うまく利用することが今後、世界でよりよく生きていくためのKeyになることは間違いなさそうです。
    わたしもこのパラダイム転換に乗り遅れないようについていこうと思います。
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    時代遅れの権威は世にあふれてる:読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する

    「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する (単行本)作者: 橘 玲出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/11/26メディア: 単行本(ソフトカバー) 最近の橘玲の集大成ともいえる本。 筆者は投資ネタを扱わなくなって、思想と科学の狭間についての本が多くなってきたのだけど、これを読めば近年の作品で言っていることの大半はカバーできる内容だ。

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