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  • 2014/12/23(火)
  • 常識にとらわれない100の講義 森博嗣

    常識にとらわれない100の講義 森博嗣

    やりがいのある仕事という幻想という本を読んでから、「この森博嗣というオッサンは、普通のひとが書けないことを、いとも簡単に書くなあ」という印象を持っていました。

    今回読んだ、「常識にとらわれない100の講義」も普通の人が言えないことをいとも簡単に、軽快に書くなあと思いました。考え方がわたしの考え方に近くて、とても嬉しく思いました。
    普通の人が、本書のようなことを書くとただの変人だと思われるはずですが、不思議と森博嗣氏が書くと、キチンと売れるんですよね。

    ということは、世の中には一定数、森博嗣やわたしと同じように考える人が居て、その人達は常識を疑ってかかり、理性的に物事を考える人なんだろうなあと思いました。自分と同じように考えるひとが一定数居ることがわかり、嬉しくなります。

    共感できたところを箇条書に。

    ・ 未来の大部分はどうなるのかだいたい決まっていると思う。



    「未来のことはわからない」と言われることへの反論として書かれています。
    人が一年に1歳ずつ歳を取ることも決まっているし、季節も決まっている。大きなスパンで見ればだいたいのことはおおまかに予想できて、ほぼそのとおりになる。成功する人というのは、未来を見通す力があって、未来を予想して行動するから成功するのであるということです。。

    ・ 新しいものを作りたかったら、付け加えるものではなく、削るものを考える。



    新しいものを作りたかったら、今あるものになにを加えようかと考えてはダメで、今あるものからなにかを犠牲にして、なにかをやらないようにすることが大事だということが書いてあります。
    いまあるものや製品はあまりに多くのものを含みすぎていて、必要と思うものを少し削るだけで少し新しいものができるのです。


    ・ きれない刃物ほど手応えは大きいものである。



    これは、切れ味の鋭い仕事をしたときは、実は手応えはなくて、手応えがあったということは、仕事の効率が悪く、いろいろと抵抗や苦労があったということです。能力不足で、締め切り間近になって徹夜をしたりすると達成感があり、手応えはあるが、そういう仕事は実は中身のレベル低いはずです。
    切れ味の良い仕事というのは、仕事が無いときにも毎日刃を研ぎ、準備をしているからこそ、抵抗なくスパッと切れたはずで、毎日の鍛錬の結果なのです。プロというのは自分自身に確固たる評価基準があり、それに従って淡々と仕事をこなすことを言うのだと思います。


    ・ 「やればいい」というのが究極の方法だと思う。



    とにかくやってみるということが理論的に書かれています。やる気がでないという言い訳をするひとが居るが、やる気があるときだった急にふっとやる気がなくなるときが出てくる。気分なんてすぐに変化するのです。
    腰を上げてみて、やってみてそれから議論しましょうよ。ということです。

    ・ 一所懸命であれば許される、というのは幼稚園児までだ。



    これは正しいでしょう。以前にも同じようなことを書いたような気がします。われわれ成人はとにかく結果がすべてであり、「一生懸命やったけどダメでした」なんて言うセリフは許されないのです。また、偉い人がやった仕事だから良い仕事であるという幻想も間違いで、評価すべきは誰がやったかではなく仕事の内容なのです。一生懸命やっていなくても内容が良ければそれでOKだし、成功した者が勝ちなのは普遍なのです。

    ・ 直ぐに結果を出したいというものは、すぐに結果がでない。



    「直ぐに結果を出したい」という場合、得てして直ぐに手を打つことになり、それは直ぐに打てる手でしかないので、当然結果も伴ってこない。根本的な解決になっていない場合が多いのです。


    ・ 敷居が低ければ良い、なんてことは大間違いである。



    これは「親しき仲にも礼儀あり」を言い換えた言葉で、親しくなってどんどん馴れ馴れしくなり、お互いのプライベートまでおかしたり、必要以上に利害関係を持ったりすると親しいがために親しさを失うことになるのです。人間関係はよそよそしいくらいが丁度いいということです。
    また、初対面の時の印象が大切とよく言われますが、プライベートな関係では無理に第一印象をよく見せないでもよく、自分の敷居をそんなに下げなくてもよいと書かれています。
    高い敷居を苦労して跨いで入ってきた人を歓迎すればよいのです。

    ・ 「ずっと不安を抱いている」という人がいる。



    これは原発事故をみて、不安だ不安だというひとに対して、「それで、どうしているんですか?」と聞くと相手は「いや、べつに、できることはありません。仕方ないですね。」ということに対しての諦めの文章です。
    対策もとらずにただただ不安だけを受け入れているような人は、何も考えていないひとなのです。
    それに原発事故による死者はゼロなのに対して、自動車事故による死者は毎年10000人くらい居るし、鉄道や飛行機だって死者をゼロにすることはできません。
    だからと言って、「自動車をゼロにしろ」って意見がでないのを常々不思議に思っていました。このことを家内に言ってみたら、馬鹿じゃないの、自動車が無いと生きていけないでしょ?と一蹴されました。原発が無くなったら電気代がめちゃくちゃ高くなるし、火力発電という非効率な発電で、死者もでると思うのですが、どうも自動車ゼロっていうのは受け入れられないようです。
    森博嗣氏がわたしと同じ意見を持っていたことに嬉しくなりました。

    ・ 羨ましがられている人は、逆の人を「哀れむ」わけではない。



    暖かい部屋にいれば、寒い外のことは忘れてしまう。この例のようにちょっとした不運や失敗があっても、自分で自分を哀れむほど、他人は気にしていないということが世の中には多々あります。

    ・ 人が恋しいといっても、だれでも良いわけではない。



    友達が居ないと悩む必要なんてないのです。余計な友達を無理に作ったりするとその関係を保持するだけで大きな労力を使いますし、それでけ疲れます。それよりは自分一人で好きなことをして暮らしたほうがずっと健全だと思います。
    友達が居ない人をけなしたりする感情のほうが不健全で異常なのです。

    ・ もう他者と直接会う必要はないのではないか。



    これは、現代ではメールとか電話ですべてのことが完結してしまうので、他者と直接あわなくてもよいのではないかと、氏らしい発言です。出版社との面談も「お互いに時間の無駄だから」と断ってしまうそうです。氏はそもそも電話はしないし、打ち合わせも会議もすべてメールで済ませるそうです。仕事以外では電話を使うが、仕事で電話を使うのは非効率だと言うのです。
    わたしも全く同感で、ただ意味もなく面会したがる製薬会社の社員とかは嫌いです。とりあえず、名刺だけわたして「用件があればメールで」と言っています。
    正直、メールのほうが出向く必要もないし、時間の節約になるんですよね。。

    ・ 「金で解決しない問題」はいかなるものでも解決しない。



    金をもらって許してやることは決して汚いことでないし、お金のほうがものごとを合理的に解決できることを教えてくれます。


    ・ 年賀状がどうしようもなく古い、とそろそろ気がついたほうが良い。



    ・ メールを使わない、という商売が今でもあるが、いかがか。



    メールとか添付ファイルとかとても便利なのにいまだにメールを使わない商売っていうのがあるんです。
    先日、ローンのことで銀行に行った時にそこの担当者に名刺を渡されました。帰るときに次回の面談の日付はまたメールしますねっていつものように帰ろうとすると、「あ、うちメール使わないんです。」と返されました。
    キョウビ、メールがなくどのように連絡を取るかを聞いてみると、全て電話だと言われました。
    氏も書いているが、もう少しの辛抱強で電話もFAXも手紙も無くなると思います。そう。あと少しの辛抱です。

    このような理性的な講義が100個並べられている本です。
    身も蓋も無い文章を誰が読むのかなあと不思議に思いますが、この本が売れているという事実から、一定数が読んで共感しているんだろうなあと思いました。
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