カブシキ!

  • 2018/02/16(金)
  • 多動力 堀江貴文

    多動力ホリエモン


    一つのことをコツコツとやる時代は終わった。
    これからは、全てのモノがインターネットに繋がり、全産業の〝タテの壁〟が溶ける。
    このかつてない時代の必須スキルが、あらゆる業界の壁を軽やかに飛び越える「多動力」だ。

    第1章 1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
    第2章 バカ真面目の洗脳を解け
    第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
    第4章 「自分の時間」を取り戻そう
    第5章 自分の分身に働かせる裏技
    第6章 世界最速仕事術
    第7章 最強メンタルの育て方
    第8章 人生に目的なんていらない


    Iotという言葉を最近ニュースでもよく耳にすると思う。

    これは、ありとあらゆる「モノ」が
    インターネットとつながっていくことを意味する。

    すべての産業が「水平分業型モデル」となり、結果〝タテの壁〟が溶けていく。
    この、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに越えていく「越境者」だ。

    そして、「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる
    「多動力」なのだ。

    この『多動力』は渾身の力で書いた。
    「多動力」を身につければ、仕事は楽しくなり、人生は充実すると確信しているからだ。


    尊敬する堀江貴文の本です。

    本と言っても、氏が喋った内容をライターが書き起こしたもので、10時間くらいで完成するようです。

    いままで氏が一貫して言って来たことを他の書き方で書いた内容になっています。
    印象に残ったところを箇条書きに。

    多動力ホリエモン (2)

    他人の目を気にするな。
    誰もあなたのことなんて心配していないし、注目さえしていない。
    あなたが居なくなったら、すぐにあなたのことなんて忘れてしまう。

    恥なんかおそれずに、やりたいことをやろうというのが、氏の主張です。

    実際に、堀江貴文氏がフジテレビ騒動で活躍していたときのことを知らないひとも大勢いますし、
    衆議院選挙に出たことなんて、知らない人のほうが多いでしょう。
    逮捕されて、刑務所に入っていたことさえ、忘れ去られているようです。

    だったら、人の目なんか気にしないで自由に生きたほうが良さそうです。



    多動力ホリエモン (1)

    忙しいひとほど、メールの返信が早いと言うのには、賛成です。
    メールをみて、そのアプリを立ち上げた状態ですぐさま返信を送信する。
    これだけのことが出来ない人が多すぎます。

    メールをみて、
    一度アプリを閉じて、
    何時間か経って、
    またメールのことを思い出して、
    アプリを立ち上げて、
    返信内容を考えて、
    返信を送って、
    と、【あとで返信】するひとはいろいろと時間を損しているし、
    情報の渋滞をなくすための工夫をまったくしていないので、どんどん仕事が溜まって、遅くなっていくのです。

    自分のなかのルールで、
    「2分以内に終わる仕事はその場でやってしまう」というのがあります。
    病院の仕事もそうですが、頼まれてするにその場で2分で完結するしごとなら、すぐにやってしまったほうが早いのです。

    情報、それ自体に意味はない。
    これからは旧態依然とした業界に「オープンイノベーション」の波が来る。
    そこでは、チャレンジしようとする行動力とアイデアを進化させる力が求められる。



    メールを送ったあとに、
    「いまメールを送りました」と電話するやつは馬鹿



    トークショーは、最新の情報を織り交ぜて、アドリブでやっている。



    だから予定稿なんてないのです。


    「時間がない」と嘆くあなた。どうがんばっても一日は24時間しかない。




    むだな会議をやめる
    1. 解決したい問題を明確に
    2. 必要な情報を集める
    3. 感情論を廃して、ロジカルに



    小学校レベルだが、これができていない大人の会議は悲惨です。
    会議は30分以内がよいでしょう

    堀江貴文氏の考え方は合理的で、ロジカルで、
    感情を廃していて、とても好きです。
    同じような内容の本がたくさんありますが、いつも読んでしまいます。
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  • 2018/02/08(木)
  • 嫌われる勇気 岸見一郎(著), 古賀史健(著)

    嫌われる理由 アドラー心理学

    お金や健康のこともそうだが、人づきあいがうまくいかないことが一番苦しい。

     この本は、そういう悩みにあらたな光をあててくれる。

     「われわれは怒りを用いずとも意思の疎通はできるし、自分を受け入れてもらうことも可能なのです」(p.106)。

     怒りを感じてはならない、ということではなく、むしろ、怒りを覚えた相手であっても、怒りなしで応じることができるということだろう。

     「わたしは正しい。すなわち相手は間違っている。そう思った時点で、議論の焦点は『主張の正しさ』から『対人関係のあり方』に移ってしまいます」「あなたが正しいと思うのなら、他の人がどんな意見であれ、そこで完結するべき話です」(p.107)。

     なるほど。相手を自分の意見に賛成させようとする、つまり、屈服させようとするから、けれども、相手がそれに応じないことに苛立つから、怒りで返してしまうのだろう。

     「他者もまた『あなたの期待を満たすために生きているのではない』のです」(p.136)。
     たしかに、他者から「そうね」「いいね」と言われることを期待してしまっているなあ。
     「勉強することは子どもの課題です・・・われわれは『これは誰の課題なのか?』という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです」「他者の課題には踏み込まない。それだけです」(p.140)。
     さきの話で言えば、自分の意見を自分が正しいと思うことは自分の課題だが、相手がそれを認めるのは相手の課題であって、そこに踏み込むこともできなければ、踏み込む必要もないのだ。

     ただし、このような課題の分離は、たとえば、子どもに対して没交渉になることではなく、むしろ、子どもが自分の課題に自分で立ち向かえる自信、あるいは、勇気をあたえることが大切だ。

     その根底には、「ありのままのわが子を誰とも比べることなく、ありのままに見て、そこにいてくれることを喜び、感謝していく」(p.211)姿勢が必要だ。変わらせよう、何かをさせようとすれば、課題の混同になってしまう。

     では、自分の課題についてはどうするか。

     「たとえばバイオリニストになることを夢見た人は、いつも目の前の楽曲だけを見て、この一曲、この一小節、この一音だけに集中していたのではないでしょうか」「人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きる、連続する刹那なのです」(p.266)。


    オーディオブック、はじめました。

    第一弾は、以前から読もうと想っていて読めなかった、この本を耳で聞きました。

    FeBeというオーディオブックのサイトに登録し、
    この本をDL、
    スマホで聞きました。

    FeBeは、フィービーと発音するようです。


    アドラー心理学の最大の発見は、
    ◯◯が原因 → ☓☓が起こっている という原因論を否定し、
    ☓☓の目的 → ◯◯をしている という目的論を主張するところです。

    青年の発言のなかにでてくる、引きこもり。

    人前に出るのが恥ずかしいのが原因 → 引きこもりになってしまっている という原因論ではなく、
    人前に出たくないという目的を達成するために → 引きこもりをしている という目的論を展開します。

    最初は【??】の感覚でしたが、
    自分に当てはめてみれば、よくわかりました。

    多汗症で脇にすごく汗をかく → 人前で講演したくない 
    という原因論ではなく、

    人前で講演したくない → 多汗症を言い訳にしている
    と考えるのが目的論です。
    多汗症なんて気にするのは本人だけなので、そんなことを理由に人前にでないのは、ただの言い訳にすぎない。
    という感じです。

    なんとなく理解できたような気がしました。

    承認欲求の否定

    アドラー心理学は、承認欲求を否定します。
    誰かに認められたいを、真っ向から否定し、、そのかわりに人間の幸福とは、
    自分が、共同体の役に立っていると自分で感じられることが、人間の幸福であると定義します。

    決して他人からどう思われるかは関係ありません。
    他者から承認されると、嬉しいですが、そこから価値を見出すことはできないのです。
    承認欲求は、賞罰教育の弊害で、褒められるから適切な行動をするという間違った認識によるものなのです。
    他者の期待を満たすために生きているのではないのです。



    すべての悩みは、突き詰めると、対人関係の悩みに集結する。

    なにかに思い悩むときは、その原因は対人関係にあるとアドラー心理学では説きます。
    他人は変えることができないし、自分は他者の承認を得るために生きているのではないので、そんなことは無視することが一番であると、アドラーは教えてくれます。


    オーディオブックなので、
    通勤の自転車運転中、ランニング中に聞きました。
    音楽を聞いていた時間を、耳からの学習に変換できたのは、すごく良かったことだと思います。
    もう少し、オーディオブックで学習してみます。

  • 2018/02/02(金)
  • お金2.0 佐藤航陽

    お金 佐藤

    仮想通貨、フィンテック、シェアリングエコノミー、評論経済。
    「新しい経済」を私たちはどう生きるか。
    メタップス創業者が明かす、資本主義の先の世界。

    〈資本主義を革命的に書き換える「お金2.0」とは何か〉
    2.0のサービスは、概念そのものを作り出そうとするものが多いので、既存の金融知識が豊富な人ほど理解に苦しみます。あまりにも既存社会の常識とは違うので「今の経済」のメインストリームにいる人たちにとっては懐疑や不安の対象になりやすいといった特徴もあります。そして、それこそが全く新しいパラダイムであることの証でもあります。本書ではまずお金や経済の仕組みから、テクノロジーの進化によって生まれた「新しい経済」のカタチ、最後に私たちの生活がいかに変わるか、の順番に解体していきます。


    作者は、メタップスという会社を経営する、佐藤航陽というひとです。
    貨幣の歴史を金本位制度に遡り、金本位制度→ 中央銀行制度に移行したときを振り返ります。

    そのときに、金に裏打ちされていな通貨なんて、ハリボテだという意見が世間の大半だったということが書いてあります。
    1000年も昔のことではなく、ほんの100年昔のことです。(1833年に初めてイングランド銀行が銀行券を発行しています。1900年台の段階で、中央銀行制度を布いていたのが、わずか18カ国です。1960年でもわずか50カ国。)


    今では、中央銀行が発行する、日本銀行券が貨幣として、当たり前に流通していることを説きます。
    では、ビットコインのような中央銀行を持たない仮想通貨が、流通の中心になることも起こり得るのではないかということを筆者は主張します。

    ビットコインだけでなくても、Tポイントや楽天ポイントのような、一定のコミュニティでしか仕えないポイントも、今後は貨幣としての価値を高めていくことを予想しています。

    これからのカネを考えるうえで、基本的な思想になりそうです。

    覚えておきたいところを箇条書きに。

    学問的な賢さが実社会での生活力に直結しない。



    学問的に賢くて、良い大学を良い成績で卒業したようにひとは、実は生活力が無かったりします。
    かならずしも成功していないこともあるようです。
    残酷すぎる成功法則に書いてあったように、人に言われたことをそつなくこなす能力は、実は実社会ではあまり役に立たないで、消滅してしまうことが多いようです。

    成功するひとは、自分で考えて、自分で動く。行動力が大切です。

    本書で扱う2.0は、管理者が居ないのに成り立ってしまう、仮想通貨などのシステムのこと。
    余りにも既存の社会常識とは違うので今の経済のメインストリームにいるひとにとっては懐疑や不安の対象になり安いという特徴もあります。



    新しい技術は、その革新的すぎる特徴の故に、既存のひとたちにとって、特に年寄りにとっては、到底認められないものになります。
    われわれは柔軟な頭をもって、この革新が本物なのか偽物なのかを見極める必要があります。頭ごなしに否定するのは良くないのです。仮想通貨もまずは、参加してみてから、その真偽を確かめる必要があります。

    誕生からわずか100年しか経っていない中央銀行制度がこんなにも浸透しているのをみると、10年後にブロックチェーン技術が標準になっていてもなんの不思議もないのです。

    実務の世界では机上の空論は全く通用せず、成果につなげることで、初めて生きたノウハウになりえるのです。



    ソーシャルゲームでは、まさにその法則が当てはまります。無料で遊べるタイプだと全体の3%がお金を払い、さらにその上位10%で全体の売上の50%を占めるといったことが普通に起こります。



    3M 儲けたい、モテたい、認められたい、の3つが欲望としては特に強く、これらを満たすようなシステムは急速に発展しやすいです。



    金銭欲求、生物的欲求、承認欲求の3つです。
    システムを構築するときに、これらの欲望に対するインセンティブが働くように設計すると良いようです。

    「リープブロック現象」新しいサービスが出てくるとものすごい勢いで一気に浸透すること。



    中国のようにインフラが整っていないところでは、スマホ決済のような新しい技術が出てくると、爆発的に広がるようです。
    自転車のシェアリングシステムは、急速に広がって、しかも料金の支払いや鍵の管理までスマホひとつでできてしまうようです。
    日本のような成熟してインフラが整備されたところでは広がらない技術でも、リープブロックでは広がるようです。


    つまり、今目の前に起きていることは、経済そのものの民主化なのです。



    紙の発明で、「知識」が急速に広がり、誰でも知識を発信できるようになったような変革が、
    経済でも起こると予言します。


    資本主義が考える価値あるものと、世の中の人の考える価値のあるものの間に大きな溝ができており、それが多くの人が違和感をもつ原因です。



    お金が価値を媒介する唯一の手段であったという独占が終わりつつあるということです。価値を保存・交換・測定する手段は私達がいつも使っているお金である必要はなくなっています。



    たとえば、貯金はゼロだけど、
    Twitterのfollowerが100万人居るようなひとが、何か事業をやろうとすると、クラウドファンディングで一瞬にお金が集まるようなとき、このひとは1000万円以上の価値があるものを持っていることになります。
    すぐに、followerにいろいろと聞けることも、大きな価値になるでしょう。
    他者からの注目、承認という、貨幣換算が難しいものが今後、大きな価値になっていくという予言です。


    あらゆる「価値」を最大化しておけば、その価値をいつでもお金に換金することができますし、お金以外にものと交換することもできるようになります。



    これからはソーシャルキャピタルを増すのに長けた人も大きな力をもつようになります。



    先ほどのTwitterのfollowerのような「価値」をもっておけば、それを換金できるようです。
    一見無価値なものが、今後大きな価値をもってくるということです。今後、一見無価値なものが、可視化されて、みんなが認識するようになってくるでしょう。


    PCの登場時も、携帯電話の普及時も、「犯罪に利用されてとんでもない社会になるから規制すべき」という意見があった。




    いま、PCや携帯電話を規制する必要なんてまったくなく、個人が自由に所有できるツールであることは、自明の理です。
    いま変わろうとしている、仮想通貨や、followerという価値観も、数年後には当たり前になっているでしょう。
    わたしたちに大切なのは、その流れに乗り遅れないように、しっかりと変化についていくことです。
    テクノロジーは常に進化し、そして拡大して、わたしたちの生活を便利にしてくれます。

    私達の脳は一度常識が出来上がってしまうとその枠組みの中で物事を考えたり判断するようになってしまい、新しく誕生した技術などをバイアスなしに見ることが難しいのです。



    15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは新しくエキサイティングなものと感じられて、35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられるようです。
    わたしはとっくに35歳を超えてしまっていますが、脳の中身を柔軟に、新しくテクノロジーに付いていこうと思っています。


    人間は物質的な充足から、精神的な充足を求めることに熱心になっていく。



    これまでは役に立つもの、メリットがあるものが大切だと考えられていましたが、
    これからは、楽しいこと、共感できることが価値を持ってきます。内面的な価値があるものに投資していかねばなりません。
    みんながスマホを持っていて、常時ネットに繋がる時代ですので、人の感情が情報として瞬時に伝播して新しい世界ができあがってきます。

    起業家は誰かになろうとしたら終わり




    この先は、自分の価値を高めて於けばなんとでもなる世界が実現しつつある。



    本当に価値のあるひとは、会社に所属して働く必要はなく、会社に属するというのはあくまでも、ひとつの選択肢にすぎなくなります。


    日々の業務の中で本当に自分の今の活動が自分の価値の上昇に繋がっているかを常に自問自答し、それがないのであれば年収が高かったとしても別の道を考えてみることが必要になります。



    いまの、医師という仕事が、自分の価値を高めているとは到底思えません。
    これを自問自答しながら、生きていかないといけないとすると、わたしは行き方を大きく変えねばならないのかもしれません。


    お金の価値が変わろうとし、価値があると思われるものが、大きく変容しています。
    これまでの時代とは、考え方を大きく変えないと、生き残れない時代がやってきたようです。

    柔軟な頭で、これからを生きていきたいです。

  • 2018/01/25(木)
  • 専業主婦は2億円損をする

    専業主婦2億円

    47万部のベストセラー
    『言ってはいけない 残酷すぎる真実』の著者による
    衝撃の書き下ろし!

    “専業主婦”は日本だけの絶滅危惧種!?

    働く女だけが、
    お金も恋愛も自由も手に入れる。

    ソロ充、リア充、ソロリッチ。
    あなたはどの生き方を選ぶ?
      ↓
    目指すは、生涯共働きでニューリッチ。

    ! 専業主婦はカッコ悪い
    ! 依存する人生は楽しくない
    ! 婚活よりはるかに確実な方法
    ! どんな仕事なら稼げるか
    ! スペシャリストとマックジョブ
    ! 正社員と非正規は日本独特の「身分差別」
    ! 専業主婦になりたい女子は賢い男子に選ばれない
    ! 同類婚が増えていく
    ! これからは女性のほうが仕事に有利
    ! 母子家庭というリスク

    知らなきゃ損する、100年ライフの生き抜き方 

    独身も既婚も男性も必読!


    橘玲氏の書き下ろしということになっていますが、
    内容については本文にも書いてある通り、幸福の資本論の焼き直しと言ってもいいでしょう。

    さらっと流し読みしました。

    印をつけたところを箇条書きに。

    働きながら子育てできる環境を充実させない限り、女性は子供を産まない



    女性の高学歴化と社会進出で、大学卒の女性が増えました。
    せっかく大学まで出たのに、子供の世話をするだけの人生なんてありえないってことなんですね。
    女は家を守れという時代ではないのですが、結婚出産をしてしまうと、強制的に産休などで専業主婦化してしまう社会は、低学歴者に有利にできています。

    大企業は、女性社員が出産後も働き続けるための制度を用意しています。しかしそれは「マミートラック」と呼ばれ、第一線で働く社員とは違うママ向けの仕事です。



    子供を生むことで、これだけのハンデを負わされることになると、益々女性は結婚や出産から遠ざかります。
    当然ハイスペ男は育児に参加しませんから、ハイスペの彼氏が居ても結婚はしたくないという考えが生まれてくるのです。日本は女性が出産をすると、差別を実感せざるを得ないのです。


    「日本の会社は残業時間で社員の昇進を決めている」



    否定するひともいるかもしれませんが、滅私奉公をするひとが、出世していくのは間違いないようです。
    病院の医師でも、遅くまで残って仕事をしているひとが評価されるのは、どこの病院でも同じだし、
    どの業種でも同じなんでしょう。
    わたしは、むだな残業には興味がありませんし、出世したいとも思いませんので、自分の仕事させ終わっていれば、早めに退社するようにしています。

    専業主婦は、じつはものすごく孤独



    専業主婦に憧れる女性は多いようですが、子育ての責任を負いながらも、周りに「どうせ仕事してないんでしょ?」と言われるのはすごく辛いでしょう。
    旦那もそのことを理解してくれないので、どうしたらよいのかわかりません。

    人間関係を選択可能にする



    嫌な人との付き合いを断れる選択肢があると、ストレスが減るという話しです。
    橘玲先生のようなフリーエージェントは人間関係や仕事を「選択」できるので、今回はスミマセンと断る選択ができるようになるのです。
    わたしは病院に勤めるサラリーマンですので、嫌な人間関係を断れないこともありますし、病院の命令で仕事をしないといけないこともあります。

    こういった人間関係では「ハラスメント」は起こりません。いじめっ子は何をしても相手が逃げられないと知っているからこそ、いじめるのです。








    すべての恋愛は打算から生まれます。自分にとって「得」だあと思わなければ、付き合おうなんて思わないでしょうから。



    身も蓋もないですが、事実ですね。

    橘玲「わたしのビジネスモデルはほかのひとがやろうとしないニッチがあれば、とりあえず参入する」



    氏は専業主婦批判はタブーという概念にとりあえず参入したそうです。
    幸福の資本論そ女性向けにカスタマイズして、専業主婦を批判するのではなく、どれだけ損をしているかを指摘することで、この本が完成したようです。

    子供が中学にあがるのを機に妻とは別々の人生を歩むことになりました。



    橘玲氏は離婚も経験されていたのですね。。
    しかも子供を引き取って、父子家庭として子供を育てて来られたようです。

    お子さんは中高一貫校に入って、自分は父子家庭であることを告白すると、まわりのお母さんたちは役員のことやクラスの連絡をすべて引き受けてやってくれたそうです。

    そして、現在はパートナーがいらっしゃるようで、共働きしながら、年に3ヶ月は海外旅行をするという生活のようです。


    どこまでも理論的で、スマートな氏の人生です。
    とても興味深く読めました。

  • 2018/01/24(水)
  • 言ってはいけない 残酷すぎる真実 橘玲

    言ってはいけない 橘玲

    ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。

    この社会にはきれいごとがあふれている。人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではない――だが、それらは絵空事である。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる……。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が次々と明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、遺伝、見た目、教育、性に関する、口には出せない「不愉快な現実」を今こそ直視せよ!

    I 努力は遺伝に勝てないのか
    1:遺伝にまつわる語られざるタブー
    2:「頭がよくなる」とはどういうことか――知能のタブー
    3:知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
    4:進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
    5:反社会的人間はどのように生まれるか

    II あまりに残酷な「美貌格差」
    6:「見た目」で人生は決まる――容貌のタブー
    7:あまりに残酷な「美貌格差」
    8:男女平等が妨げる「女性の幸福」について
    9:結婚相手選びとセックスにおける残酷な真実
    10:女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?

    III 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
    11:わたしはどのように「わたし」になるのか
    12:親子の語られざる真実
    13:「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実



    言わずと知れた、ベストセラーになった橘玲氏の著作です。

    電子書籍が発売と同時に購入し、熟読しました。
    ためになったところを 箇条書きに。

    論理的推論能力の遺伝率は68%、
    一般知能IQの遺伝率は77%、
    これは能力のちがい(頭の善し悪し)の7-8割は遺伝で説明できることを示している。



    これがこの本の中心となっています。みんな薄々気がついているけど、言っちゃったよー的なことが、たくさん書かれています。
    しかも、論理的に。
    そして、ちゃんとした引用もついています。

    私達が暮らす「知識社会」が、ヒトのさまざまな能力のなかで知的能力(言語運用能力と論理数学的能力)に特権的な価値を与えているから。



    IQが低いと社会の落伍者になってしまうのですが、それはスタートの時点では、みんな平等でなくてはならないことになっています。
    人種と知能は無関係とか、親の知能と子供の知能は無関係とか、そうでないと社会が混乱してしまう、のでそういうことになっています。


    スーパーZIPに住む上流階級はマクドナルドのようなファストフードには近づかず、アルコールはワインかクラフトビールでタバコは吸わない。(略)基本的にはあまりテレビを観ず、人気ランキング上位に入るようなトークラジオ(リスナーと電話でのトークを中心にした番組)も聞かない。休日の昼からカウチでスポーツ番組を見て過ごすようなことはせず、休暇はラスベガスやディズニーランドではなく、バックパックを背負ってカナダや中米の大自然で過ごす。



    こういうライフスタイルを好む人達が集まるのがスーパーZIPで、アメリカで急速に増大しているようです。
    彼らはかならず、知能が高いはずで、

    「知識社会」とは、知能の高い人が知能の低い人間を搾取する社会のことなのだ。



    いわいる情報強者が情弱を搾取する構造はこれから数十年つづいていくでしょう。これは間違いなさそうです。
    これを読んでいるみなさんは、絶対に情報強者になってください。絶対にです。

    美貌社会の一番の被害者は、醜い男性だった。



    ブスは損をするのは、なんとなく理解できますが、
    外見に劣る男性は、もっと損をしているという事実です。不細工な男性で勉強ができないとまともな仕事に有りつけず、
    底辺の生活ができないのです。とにかく、情報強者でないといけないのです。

    「男らしく」というしつけの基本ですら、親は子供の人格形成になんの影響もあたえない。



    子供は親の思い通りならないです。子供がどう育つかは環境によって決定します。
    言ってはいけない事実です。

  • 2018/01/12(金)
  • 残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

    残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

    橘玲氏が監修ということで、
    読んでみました。

    『言ってはいけない』の橘玲が太鼓判!
    成功理論の新しいスタンダードと言っていいだろう」

    世の中のありとあらゆる「成功ルール」を検証した全米ベストセラー。
    あなたがこのままではダメになる理由とこれからうまくいく方法、
    ぜんぶ最新の証拠をつけて教えます!

    ◎あなたは成功者の実像を間違えていませんか?
    ・成功者は優秀?――NO! アメリカの大富豪の大学での成績はよくない
    ・成功者は社交的?―― NO! 第一線の専門家やトップアスリートの9割は「内向的」
    ・成功者は健康?―― NO! シリコンバレーの成功者の多くは精神疾患スレスレ

    ◎最先端の「成功サイエンス」を知っていますか?
    ・世界を変えるのは、あなたの「長所」ではなく「欠点」
    ・自信より大切な「自分への感情」とは?
    ・10年前には存在しなかった新しい「巨大ストレス」と予防法


    内容は、科学的で、根拠が明示してあり、
    理系のわたしにはしっくりくる内容でした。

    世間一般には、にわかには受け入れない内容を、できるだけ主観を入れないように気をつけて書いてある印象を受けました。
    Barking up the wrong tree.
    間違った木に向かって吠えるという英題のように、従来の心理学や成功法則が、間違っていたことを指摘してくれます。

    印象に残ったところを箇条書きに。

    「自己啓発本なんて、どうせうさんくさいでしょ」と思っている人に本書はお勧めできる。すべての主張が、エビデンスにまで辿ってその真偽を確認できるようになっているから。



    科学的根拠がある治療法で、100%すべての病気を治せるわけではないですが、
    根拠のない民間療法をするよりは、よっぽどマシな治療を受けられます。この本は医療で実践されているEvidence based(根拠に則った)な内容で書かれています。

    「正しいこと」を行い、リスクを最小限にする生き方は成功への道だろうか?もしかしたらそれは、凡庸な人生への道ではないだろうか?

    ルールに従う生き方は、成功を生まない。良くも悪くも両極端を排除するからだ。



    正しい道を歩いて、学校を首席で卒業するようなひとは、仕事では順調に業績を重ねているのですが、彼らの圧倒的多数は、システム内に収まって、その歯車を順調に回す役割をしているという法則です。
    言われたことをキチンとする能力は飛び抜けて高いのですが、いざクリエイティブな仕事を要求するととたんにできなくなってしまうのです。
    彼らは得てしてジェネラリストで、何をやらしても卒なくこなすのですが、何かの能力に突出しているということはありません。スペシャリストになれないのです。



    天才たちは通常の人よりもサイコパス的な傾向を示すが、その度合は精神障害者よりは軽度である。彼らは適度な変人度をもつようだ。

    変わり者になることを厭わないものがあまりにも少ないこと、それこそがわれらの時代の根本的な危機なのだ。



    大切な言葉。適度な変人度
    誰もがわかるような成績優秀者は、飛び抜けた成功者にはなれないということです。
    大きな成功をしたいと思ったよりは、どこかで他人と違うことをしないといけないし、従来の成功の法則とは違う行動をとらないといけません。それを適度な変人度と呼んでいます。

    増強装置を持つものは、その特性の良い面、悪い面を合わせ持つことになる。男児の攻撃性や不品行をなくそうとすることは、彼らの成績改善には役立つが、生涯の収入を減らすことを明らかにした。



    成功するには、「自分を知る」の一言につきる。とくに、自分が望むことを人生で成し遂げるためには何よりも自分の強みを知ることだ。



    自分の強みと弱みを知っていて、その強みの部分を生かして仕事を選択できるひとが勝てるということです。
    自分の強みにすべての時間と資源をつぎ込むことが成功のために必要なようです。

    モルドバ人はたがいをまったく信用しない。モルドバ人の生活のほぼすべての面で信頼が欠如している。(略) 犯罪者や海賊たちは、いろいろな意味でむしろ一般人より信頼と協力の重要性を思い知っている。



    これは、まったく信用や信頼の無い国であるモルドバよりも、
    犯罪者や海賊の集団のほうが組織化されて、より効率よく経済的にも発展した組織を形成しているという例を書いています。
    ある程度は他人にたいする信頼が無いと組織は成り立たないという例です。


    最高の所得を得ているものは、概ね人を信頼している。「適度な信頼」と題された研究で、被験者は他者をどの程度信頼しているかを10段階評価で答えるように言われた。すると、8と答えた人々の所得が最も高かった。



    成功者=所得が高い人 と考えたときに、
    もっとも成功するのは、適度に人を信頼するひとのようです。10段階で8くらい信頼する程度が良いようです。10信頼してしまうと、つけこまれることが多く、全く信用しないと、8の人より所得が14%も下がるそうです。

    すべての大勝利者は親切で、すべての敗者は自分から裏切る



    影響力の武器で知られる ロバート・チャルディーニは、最初に手を差し伸べることこそ、互恵主義を育む鍵であり、ひいては説得や相手に好かれることのベースになるという。



    自分がギバーであることを相手に示し、その相手があなたがギバーであることを知人に話す。
    結果、自分がマッチャーから思わぬ恩恵をうけるかもしれないのです。新参者はすすんで贈り物をするべきだと教えてくれます。

    仕事を面白くするには、課題を加えること。仕事であれ何であれ、その行為に意味を持たせ、没頭するには、結局のところ私たちは自分の痕跡を残したいのだ。



    ナポレオンはこういった「兵士は、わずかばかりの色付きリボンのために、延々と命がけで闘うようになる」



    全自動ですべてが完了してしまうのではなく、自分の一手間で、仕事が完了するようにすると効率があがるようです。
    部下に仕事を与えるとき、全部をお膳立てするのではなく、ある程度の道筋を立ててやって、部下に「自分でやった」と思わせるように仕事をやってもらうと、いろいろとうまくいくようです。
    研修医などに仕事をあたえるときによくやっています。

    他愛もないものを目当てにひとはゲームをし続けるようです。


    FBIの行動学分析官ロビンドリークは、初対面の相手と話す時に最も重要なこととして次を挙げる。
    「自分の判断は挟まずに、相手の考えや意見を知ろうとすること。」



    相手の話していることにひたすら集中して、そのなかで心に浮かんだ好意的な言葉を相手に投げかけると、第一印象がかなり良くなるそうです。
    かっこよく見せたりしようとか、いいところをみせようとするのは、逆効果です。
    取ってつけたようなお世辞での良いのです。とにかく好意的な言葉を発するようにしましょう。

    人生を劇的に変えたければ、自分があんな風になりたいと思っている人々のグループに参加すること。



    あなたの意見は言わずに、質問しよう。
    「私に何をしてもらいたいですか。」



    「ダニングクルーガー効果」経験が浅い者ほど、ものごとがどれほど困難なのか評価する尺度を持たないので、自信満々でいられる。



    若さと美容を保つのに良い睡眠が必要なことも証明されている。ひとびとが睡眠不足になる前後の写真を被験者に見せたところ、睡眠不足の写真では明らかに魅力度が低下することがわかった。



    睡眠はとても大切ですね。
    この仕事をしていますが、年齢を重ねるごとに無理が効かなくなってきたので、
    睡眠時間は意図的に多めに取るようにしています。

    ウォーレン・バフェットの言葉
    「本当はあまり好きじゃないが、まずこれを10年やって、それからあれをしようと思っている。。。」
    という人々が居るが、これはまるで年寄りになるまでセックスはおあずけというようなものだ。
    あまり感心できないね。



    一日は24時間しかなく、使えるエネルギーも限られている。
    多数のカテゴリーで成果を挙げるには、限度を設定しないといけない。最終的に一つの質問に行き着く。
    「私は何を望んでいるのか」



    かなりの分量がある本です。読み応えがあります。
    反面、ポイントがぶれそうなので、自分が心に止めておきたいところだけ、ピックアップしてブログに残しておきます。
    折に触れて、読み返したい本です。

  • 2018/01/03(水)
  • マスカレードナイト 東野圭吾

    マスカレードナイト東野圭吾

    若い女性が殺害された不可解な事件。警視庁に届いた一通の密告状。
    犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!? あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び――。


    ホテル

    イブ

    に続く、第三弾です。


    とても楽しく読めました。
    さすがは東野圭吾です。

    ガリレオシリーズ、加賀恭一郎シリーズに続き、
    人気のシリーズになりそうです。

    今回はホテルコルテシア東京の、大晦日に行われるマスカレードナイト(仮装パーティー)を舞台に殺人予告が行われます。
    ホテルマンになりすまして潜入する新田と、ホテルのコンシェルジュ山岸のコンビが再びです。
    コルテシア、殺人事件起こり過ぎとか、新田と山岸、絡みすぎというツッコミはおいといて、面白くてスラスラ読める内容でした。

    年末から大つごもりにかけての旅行中に読みました。小説の時期も丁度年末だったので、シンクロナイズして読むことが出来ました。


    最後まで全く犯人がわからない展開でした。

    ただ一つ引っかかるのが、犯人がはじめて小説に描かれたときに、「エキゾチックな顔立ち」と描かれているのに、
    そのトリックは成り立つ??
    というツッコミはしたかったという読後感でした。

    2019年には映画化されるようですので、また東野圭吾の人気のシリーズとなりそうです。

  • 2017/12/18(月)
  • ナミヤ雑貨店の奇蹟 東野圭吾

    東野圭吾の新作です。

    ガリレオシリーズや、加賀恭一郎シリーズでミステリーの世界に金字塔を打ち立てた東野圭吾ですが、
    ミステリー以外もイケるよとリリースしたのが、本作品です。

    ナミヤ雑貨店



    夢をとるか、愛をとるか。現実をとるか、理想をとるか。人情をとるか、道理をとるか。家族をとるか、将来をとるか。野望をとるか、幸せをとるか。あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。しかしその正体は…。物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。


    ナミヤ雑貨店という寂れた店のシャッターにある郵便受けに、相談事を書いて投函しておくと、翌朝には店の裏の牛乳箱に相談に対する回答が入っているという。不思議な雑貨店の物語です。この雑貨店を営んでいたのが、浪矢雄二という男です。

    このナミヤ雑貨店と、児童養護施設丸光園が不思議なつながりを持って、物語はすすんでいます。
    ナミヤ雑貨店に相談するのは、なぜか丸光園の出身者や関係者がほとんどなのですが、、そこは目をつむって。。相談者の全員がナミヤ雑貨店の回答を得てから、人生が好転します。

    物語の最初のほうは、なかなかストーリーの全体がつかめませんが、そこは東野圭吾の筆力。中盤からはグイグイと引きこままれて、結局は一冊を一気に読んでしまいました。
    東野圭吾の他の本と同じで、随所に伏線が貼ってあって、最終的にそれらのすべてが回収されるという結末でした。

    さすがは東野圭吾でした。今後はこの路線の物語がたくさんリリースされることを願います。

    2017/12/18追記。
    再読。

    映画化された2017年に再度読みました。
    ストーリーを完全に忘れていたので、新鮮な気持ちで読めました。

    数人の相談者が登場しますが、その全てが実はある共通点でつながっていて、
    さらにその共通点は、根本のところでナミヤ雑貨店とつながっていて、、
    さすが東野圭吾でした。

    相談者の一人に、20歳でナミヤ雑貨店に相談して、
    未来の株価、不動産価格の動きを知ることができる女性が登場します。

    80年代後半のバブル経済と、その後のバブル崩壊を、「ババ抜き」にたとえられて、未来を知ることになるのですが、
    その予言を信じて、本当に不動産や株を始めるとことがすごいなあと、、フィクションですが、感心しました。

    ナミヤ雑貨店の予言に従って、彼女は大きな成功を治めるのです。

    「チャンスに備えて、知識も資金も蓄えておく。」非常に大切なことですが、凡人にはなかなかできません。
    この物語から、そんなことを再認識しました。

  • 2017/12/06(水)
  • 生涯投資家 村上世彰

    生涯投資家

    「お金儲けは悪いことですか?」
    2006年6月、ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引を行った容疑で逮捕され、のちに執行猶予つき有罪判決を受けた村上ファンドの村上世彰氏。逮捕間際に言ったその言葉が注目された。以後、表舞台から姿を消したが近年株式取引の世界に復帰。その動向が注目されている。
    本書は、その村上氏の最初にして最後の著書であり、半生記であり、投資理念の解説書でもある。灘高―東大法―通産省を歩んだエリートがなぜ投資の世界に飛び込み、いったい何を試みたのか。ニッポン放送、阪神鉄道、東京スタイルなどへの投資において、いったい何があったのか。その投資哲学、日本企業、日本の経営者たちへの見方はどうなのか。そして今後何をしようとしているのか。
    村上ファンドを率いて日本に旋風を巻き起こした著者が、その実像と思いを自ら書き上げた話題作。


    非常に良い本でした。
    買ってよかった。

    村上世彰氏が関与した取引は、2002年くらいからマスコミに取り上げられて、東京スタイル、ニッポン放送、阪神タイガースのニュースは知っていました。
    当時は、マスコミというフィルターを通じて知った村上世彰氏のことを見ていましたので、投資家=悪者という構図をマスコミから押し付けられていたのだと思います。

    本書を読むと、村上世彰氏が一貫して提唱する『コーポレートガバナンス』の大切さがよくわかります。
    氏の主張はすごく真っ当であり、コーポレートガバナンスが浸透しないと、日本の復活はありえないことがよくわかりました。

    2006年の時点で、氏を逮捕してしまったことは、日本経済にとって大きな損失になったようです。
    あれから10年以上たっても、日本の株式市場は、コーポレートガバナンスが守られないまま、旧態依然とした、『既得権ジジイ』の巣窟になっています。


    参考になった所を箇条書きに。

    「上がり始めたら買え。下がり始めたら売れ。一番安いところで買ったり、一番高いところで売れるものだと思うな」



    氏の最も尊敬する、父親の言葉です。
    父親の生い立ち(台湾で生まれ育った日本人であった)や、その仕事(投資家として成功していた)ことが書かれていました。その父親の残した金言が上記です。この金言は、投資家にとって永久不滅の言葉でしょう。

    保有している資産に比して、時価総額が低い企業に投資する、というシンプルな投資法を実践。
    しかし、すぐに「ハゲタカファンド」と批判されてしまう。これは非常に残念で、わたしは長い年月をかけて理解して貰おうと努力してきた。



    昔から長期に保有している有価証券や土地などを保有しているのに、時価総額が低いという企業はたくさんあります。氏の行っていることは極めてシンプルな戦略ですが、マスコミからみると、買収とかハゲタカファンドと批判の対象になるようです。
    このように投資家を批判するような日本の土壌が、投資家の出現を阻んでいるのだと思います。

    政府は仕組みを作ることができるが、実践するのは株式市場にいるプライヤーだ。だから私は、そこで働いている銀行や証券会社のひとに期待した。



    日本に、「コーポレートガバナンス」を浸透せようとしたが、腰の重いプレイヤーたちに怒っている村上世彰氏。
    そんなこと、前例がないしできなという彼らに呆れたそうです。この出来事から氏は自分がプレイヤーになって市場を変えていこうと決心したようです。

    私はこれまでの経験から、人をマネジメントしたり日々の事業を運営することは苦手であることを自覚している。投資家と経営者はまったく違うのだ。



    通産省での経験から、自分の能力に客観的に気がつけた村上世彰氏ならではの発言です。
    経営者に向いていないと判断した氏は、40歳で通産省を辞めて、投資家として生きていくことを選びます。賢明な選択だと思います。

    リーマンショック直後は株が暴落し、大幅にディスカウントされていた。だから割安になった株式市場に投資した。
    不動産不況のときは、不動産にも大きな投資をした。
    現在はアジアの不動産に積極的に投資している。



    その業界が大いにディスカウントされているときに投資を開始するのは、セオリーですが、、、こんなに簡単にディスカウントかどうかが判断できるわけではありません。
    村上世彰氏にはその判断ができるのかと思っていましたが、、、

    ギリシャのデフォルト、中国のマイクロファイナンスの会社に投資をした時には大損した。
    失敗しない投資など投資と言えない、と私は思っている。投資家として大事なことは、失敗したと気がついた時にいかに素早く思い切った損切りができるか。



    いろいろな失敗や損失を経験しています。大切なのは、失敗から学び、下がり始めたら売る判断をいかに速やかにできるかということです。
    利食いも、損切りも、とても大切です。

    日本では、投資家とは「汗をかかずに大金を儲ける人」と悪く思われがちだ。(中略)投資家のもう一つの仕事は、投資先企業の経営を監視監督することだ。



    投資家は、資金を出すかわりに、投資先の経営を監視監督し、「その責任を取る」ことでリターンを得ます。
    野球の監督がチームの成績に責任をとるのは当たり前のことなのに、投資家が投資先の企業の利益について責任をとる(リターンをもらう、損失を被る)ことに世間は納得がいかないようです。
    日本ではこのような風潮を変えていかないと、大きな投資家は育たないと村上世彰氏は繰り返し言っています。


    最大のパフォーマンスを追求できる判断ができる経営者こそ、優れた経営者と呼べるのだ。一方で悪い経営者とは、会社を私物化し、株主の目線に立たない経営者だ。



    会社の経費を無駄につかったり、株式の持ち合いに走ったり、余剰金の使いみちを明示せず、株主とも対話しない(ある企業の社長のことを批判しています。)経営者のことを痛烈に批判し、そのような会社に経営の改善を進言するのが真の投資家です。

    麻生太郎財務大臣が、内部留保を積み上げている日本企業に対して「まだお金を貯めたいなんて、単なる守銭奴にすぎない」と発言して非難された。



    麻生氏の発言には、村上世彰氏も賛成しています。
    この「非難された」というところに、日本の投資環境の問題点があると氏は指摘します。
    内部留保は単なる保身でしかありません。大企業であれば、いざという時には市場から資金を調達できるのです。資金を積極的に投資せず、株主にも還元しないのは、単なる思考停止でしかありません。
    守銭奴と呼ばざるを得ないでしょう。

    株主はもっと真剣に投資先の意思決定に関わる姿勢が必要だ。



    (東京スタイルとのプロキシファイトに負けて)マスコミは、僅差になるまで善戦したことに賛辞を送ってくれた。だが私にとっては、勝たなくては意味がない。悔しくてたまらなかった。



    日本初のプロキシファイトを戦った村上世彰氏は、善戦するも敗北してしまいます。このときに戦い続けることを決意するのですが、負けた原因を調べるに、頼りにしていた外国人株主の割合が40%から20%まで減っていたことに気が付きます。
    そうです。彼らは東京スタイルの株価が高くなったときに、さっさと売り抜けて利益確定していたのです。


    2001年当時のフジサンケイグループは、ラジオ局のニッポン放送が、フジテレビの親会社であり、筆頭株主として三割を超える株式を保有していた。簡単に言ってしまうと、現金一万円が入ったお財布を7000円の値段で売っているようなものだ。



    この表現は秀逸だと思い、付箋をしました。
    2001年当時の報道では、なんでニッポン放送株が買われているのかよく分かりませんでしたが、村上世彰氏は単純に安いから買っていただけであったことがわります。こんなのが普通に市場で売られていたら、誰だって買いますよね?
    この歪さを正したかった氏は、ニッポン放送に改善を求めますが、ニッポン放送もフジテレビも保身に走るばかりで株主を無視した対応をとっていたのです。本質的なことが解決されないまま騒動だけが「報道によって」大きくなってしまい、
    マスコミのちからによって村上世彰氏がインサイダー取引の容疑で逮捕されるという最悪の結末になってしまったようです。





    IT企業がニッポン放送を通じてフジテレビに対して発言権をもてば、事業提携や業務提携が可能となり、新しいメディアの形が生まれるきっかけになるという想いもあった。



    もし、2005年当時にITとTVの融合が進んでいたら、、これを書いている2017年にはTVなんか無くなってすべてインターネット方法に変わっていたのかもしれません。
    そう考えると、既得権にガッチリしがみついたジジイ達のせいで、経済や技術の発達が年単位で遅れてしまったような気がして、腹立たしく想います。

    ライブドアの堀江貴文が登場した時点で、世間では新興企業のテレビ局乗っ取りのような報道がされてしまい、
    面白おかしく報道されたことをとても残念に思いました。 しかし、この本を読むまではわたしもニッポン放送の事件の真の姿を知りませんでしたので、いかに報道によって、間違ったことを教えられるかを知ることができて良かったです。


    メディアを通じて見てきた星野氏も、実際にお目にかかった際の星野氏も、非常に紳士的で冷静で、公の場であのような発言をする方には思えなかった。



    今度は村上世彰氏による阪神鉄道の買収報道のことです。
    村上世彰氏はもちろん、乗っ取るつもりなどなく、ただ阪神鉄道の経営を改善したかっただけなのですが、マスコミによって、偏った報道をされ、仲間だと思っていた星野仙一氏にも、結果的に裏切られたことになります。
    結局、阪神鉄道の経営改善もマスコミによって潰され、経営の改善が何年も遅れることになります。

    誰も手を出さなかった既得権に真正面から猛然と挑んだ堀江氏。それを現実のものとならしめたライブドアの資金調達には、本当に驚かされた。



    当時の若きIT起業家を褒め称える村上世彰氏。
    しかし、その成長が早すぎるが故に世間から嫌われ、風説の流布と有価証券報告書に虚偽の記載をしたとして証券法違反に問われた堀江貴文のことが詳細に書かれていました。
    懲役2年6ヶ月の実刑判決を受けて服役した堀江貴文氏は、2017年現在すっかり返り咲いているのです。
    あのときの堀江貴文氏は、いままだ新しいことにどんどん挑戦しているのです。あの時、ライブドアによるテレビ局の経営改善が実現していたら、世界は正しい方向へ速く進化できていたのでは?と思ってしまいます。


    (株式会社日本への提言)
    資金が循環し始めれば、景気は必ず回復し、経済は成長する。物価は上昇し、企業の業績も伸びていく。そうなれば近い将来、日経平均株価が過去最高の4万円台になることだって夢ではないとおもう。



    企業の内部留保、個人の貯蓄志向、資金が循環していないことは、血が流れていないことだと批判し、
    徹底して投資の重要性を語ります。
    わたしもその通りだと思います。

    徹頭徹尾、コーポレートガバナンスと資金循環の重要性を強調し、
    それを実践して「物言う株主」として活躍してきた村上世彰氏の本当の姿を知ることができる本でした。
    いまはシンガポールに移住して、ランニングをしたり投資をしたりして、悠々自適にされているようなので、安心しました。
    氏の考え方には、共感できる部分が多すぎて、とても引き込まれる本でした。

  • 2017/10/12(木)
  • 黒革の手帖 松本清張

    黒革の手帖

    7500万円の横領金を資本に、銀座のママに転身したベテラン女子行員、原口元子。店のホステス波子のパトロンである産婦人科病院長楢林に目をつけた元子は、元愛人の婦長を抱きこんで隠し預金を調べあげ、5000万円を出させるのに成功する。次に彼女は、医大専門予備校の理事長橋田を利用するため、その誘いに応じるが……。夜の紳士たちを獲物に、彼女の欲望はさらにひろがってゆく。

    松本清張の代表作。
    ドラマは観たことがないのですが、名著であれば読んでみようと思いまして。

    上下巻でかなりのボリュームですが、スラスラと読めました。それだけ引き込む力がある小説です。

    時代背景は昭和50年代です。
    携帯電話も、パソコンも、メールもない時代、主人公の原口元子は、黒革の手帖に銀行員や、医者の預金口座の控えをメモしていき、これをもとに彼らを脅迫していきます。

    脅迫の金額が、7500万円とか、億とか、次第にエスカレートしていきます。

    最後は予想通りの転落が待っています。


    時代背景を平成に代えても、十分通用する小説です。
    東野圭吾氏とかに、リメイクさせると非常に面白いものになりそうです。

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