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カブシキ!

  • 2018/04/16(月)
  • 10年後の仕事図鑑

    10年後の仕事図鑑


    自分次第で、未来は幸福にも絶望にもなる

    ●AIにポジションを取られる前に。動くのは、今だ

    AI(人工知能)、仮想通貨、lLIFESHIFT、ホワイトカラーの終焉……。
    10年後どころから5年先すら予期できない今、今の仕事、会社、社会、キャリアはどうなるのか。
    今世界で最も注目される日本人研究者落合陽一氏と、圧倒的な行動力で時代の最先端を走り続ける堀江貴文氏が、
    お金、職業、仕事、会社、学校など、今考えられる新たな社会の姿を余すところなく語ります。


    ●主な内容

    ・激動の時代を生きるあなたに伝えたいこと
    ・経営者すら職を奪われる時代
    ・総エージェント化する個人
    ・湯婆婆に名前を奪われるな
    ・センター試験は無駄
    ・ロボットがロボットを印刷する
    ・AIの社会は古代ローマ
    ・名将にAI監督が勝つ時代
    ・ウサイン・ボルトを見習え
    ・交換可能な価値の缶詰をつくる
    ・波を待つな、自ら波を起こせ
    ・食べていくための安い仕事にしがみつくな


    大好きな堀江貴文氏と、
    いま乗りに乗っている落合陽一氏のコラボ本。

    といっても、ふたりの対談形式ではなく、ふたりが別々に書いた(喋った)ものを一つの本に編集したものです。
    なので、ふたりの意見が融合したり、反発したりといった展開はありません。
    短めの文章がゾロゾロと書かれます。


    とにかくシンプルに、好きなことにひたすら熱中していればいい。



    好きなことだけで生きていくにも書かれている、中心的な思想です。


    芝麻信用にみる中国の先進性



    中国の芝麻信用は、アリペイをしようする上で活用されます。使用者の信用度を数値で算出するサービスです。
    ちょうどオークションの、「評価」のようなものです。
    中国では、この芝麻信用が浸透していて、お金をかりるときや、普段の生活での「信用」として使われます。信用を数値化する、中国は日本の何十年も先をいっていそうです。


    恐怖に縛られるのはやめよう。



    まわりが結婚しているから、わたしも。
    まわりが車をもっているから、わたしも。
    隣の芝を青く思っている時間ほど無駄なものはない。
    と堀江貴文氏も落合陽一氏も同じ意見です。他人にどう思われたいとか、承認欲求とか、完全に否定されます。

    パッケージは違うのに、中身はほとんど一緒。



    駅弁を10個買って、並べてみたら、中身はどの弁当もほとんど一緒だったという話。
    工業社会では、まったく同じものでも、違う包装をすることで違う商品として売り出せます。
    ジェネリック薬品はその最たるものです。
    外装にまどわれることなく、中身を吟味できるひとになりたいです。

    トーマスJワトソン(IBM初代社長)
    「不確かな持論を持つ思想家の道を辿れ。自らの考えを論争の脅威にさらけ出せ。率直に意見を述べて、変わり者のレッテルよりも従順という汚名を恐れよ。そして、自分にとって重要に見える問題のために立ち上がり、どんな困難にも立ち向かえ」



    異端となることを推奨する文章です。
    この考え方は、アドラー心理学に通ずるものがあります。
    未来を恐れず、過去に固執せず、今を生きたいです。


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  • 2018/04/11(水)
  • 好きなことだけで生きていく。 堀江貴文

    堀江貴文氏です。

    この人の本を読むと、仕事をやめたくなるのでヤバイですね(笑)

    堀江貴文 すきなことだけ

    「断言しよう。人は好きなことだけして生きていける。それは、例外なく、あなたも」
    自分の人生を無駄にしている人へ伝えたい。
    自分の「時間」を取り戻す生き方―

    ベストセラー著者・ホリエモンの後悔しない生き方・働き方論、決定版。他人、時間、組織、お金などにふりまわされず、「好き」を生きがいにするため、どう考え、行動すればいいのかを明快に説く! はじめの一歩を踏みだすことができない不器用な人たちに勇気を与える、最強の人生指南書。SNS全盛期時代の脱・企業、脱・組織、脱・学校論についても語る!


    相変わらずの歯に衣着せぬ物言いで、
    すきなことだけやって、生きていけると断言してくれます。

    自分はなんのために生まれてきて、何のために仕事をしているのか、もう一度考え直さなくてはいけません。

    気になったところを箇条書きに。

    日本人特有の気質なのだろうか、昔から勤勉であること、コツコツ働くことはこの上ない美徳とされてきた。



    これは義務教育から、高等教育で嫌という程刷り込まれてきた価値観ですね。
    勤勉であれ、というのは明治時代に戦争に向かうための兵隊を育成するための洗脳手段です。
    100年以上経ったいまも日本人の根幹をなしているは、教育の成功と言えるでしょう。
    この価値観から、開放されることこそが幸せへの第一歩となりそうです。

    「人生を楽しむため、豊にするために仕事がある」のに、「仕事=我慢」「お金=我慢の対価」になってしまうのは、おかしな話



    我々は、人生を楽しむために生きています。そのためにお金を稼いでいるはずが、いつのまにか目的と手段が逆になってしまっていることがあります。
    一生懸命働いて、その疲れを癒やすために贅沢をする。「仕事頑張ったから、帰りのコンビニでスイーツ買おう」というのは、明らかに因果関係が逆です。
    仕事で疲れた身体を回復するための対価が、給料であり、仕事以外の時間になってしまっています。これではいくら経ってもお金はなくなるばかりですし、時間も作れません。

    インターネットバンキング、銀行やATMに並ばなくて良いという爽快さ。エモーショナルな人たちだってオンラインバンキングの便利さはわかるはずなのに、なぜ合理的に振る舞えないのか、不思議



    わたしも、未だにATMにならぶ人の気持が一切わかりません。
    オンラインでクレジットカード決済するのをためらうという老害もいます。じゃあなんでクレジットカード持ってんだ?と。
    オンラインで使うのも、店舗で使うのも、同じシステムですよと。。

    「行動したいのにできない人」が一歩を踏み出せるように変化するというのは、実はかなりハードルが高いことだ。



    ゼロを1に変換する作業が実は一番むずかしいのです。1を得てしまえば、あとは100にするのは簡単だと言われます。
    株式投資でも、最初の1千万円が鬼門だと考えられます。一千万円作ってしまえば、続けていれば確実に一千万円に行けます。

    好きなことだけで生きていきたいなら、所有欲ほどむだなものはない。



    これ読んだ時に、古い時計全部捨てました(笑)
    いろいろなものを所有することを辞めます。



    最後に、自分の好きなことを書き出してみます。

    ・ 身体を鍛えること
    ・ 株式投資
    ・ 不動産投資
    ・ 服
    ・ サッカー

    氏の理論によると、これらを突き詰めること、SNSを活用することで、わたしは好きなことだけして生きていけるようです。
    勤務医という立場をずっと続けていますが、早めに見切りをつけて、上記の好きなことだけで生きていく未来を想像しています。
    いまのところ、株式投資をしながら、得たタネ銭に「医師」という属性を掛け合わせて、資金を調達し、不動産投資を支えて、キャッシュフローを生み出すというのが、わたしのビジネスモデルになりそうです。

  • 2018/03/15(木)
  • 属さない勇気: まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」生き方改革

    好きな、堀江貴文氏の本です。

    同時に、愛読するヤミ金ウシジマくんのキャラクターが出てきて、漫画を展開してくれるので、非常に読みやすいです。

    属さない勇気

    「働き方革命」で上場企業が時代遅れに!?

    ホリエモン流の近未来的な働き方、生き方の意義を、忙しい現代人のためにマンガで超速解説!


    今回の主人公は、テレビ局で働く女性AD。憧れの仕事に就くも、同僚への嫉妬や上司のパワハラ、ブラックな職場環境など悩みは尽きない。
    そんな中、ゾンビのような社畜サラリーマンにも、自分らしい生き方を取り戻してほしいと語る、謎のビジネスマンに出会う。
    家や自動車だけでなく、家族も結婚も「ゼロ化」の対象という彼は、「働き方改革」など必要ないと言い放つ。
    さらに、シェアリングエコノミーの進展によって、大変革が起きつつある中、彼の周囲で最先端の働き方を模索する人々の姿を目の当たりにする。自身の価値観や思考に疑問を持ち始めた女性は、勇気を持って行動し…。


    漫画と、文章で、ほぼ同じことが書いてあるので、
    漫画だけ読んでも内容的には問題ありません。

    堀江貴文氏が、いぜんから一貫して言っていることを焼き直しただけの内容です。
    違う言葉で言われて、また理解度が増しました。

    多動力

    すべての教育は洗脳である

    ホリエモンVSウシジマくん

    グリップ

    氏が好んで使う「グリップ」というワードを久しぶりに思い出しました。
    過去の固定観念や、常識に捕らわれてしまって、新しい発想ができないことや、
    常識を「絶対的に正しい」と信じてしまうことを、握られているという意味で、「GRIP」と呼んでいます。

    氏はグリップされている人を否定します。

    勉強して、いい大学に入って、いい会社に就職して、真面目に働いて、
    結婚して、子供作って、マイホーム建てて、マイカー買って、それで一人前という固定観念に捕らわれているひとたちのことです。

    結婚マイホーム家族マイカー

    グリップされていると、
    生涯でこれだけのコストがかかります。

    これから結婚や、家族形成を考えている投資家は、
    このへんのコストも加味して、人生設計をしたほうが良いと思います。
    古い考えに固執せずに、この先10年、自分にとってなにが本当に大切かを考えてみる必要があるようです。

    ホリエモンヤミ金ウシジマくん5
    ホリエモンヤミ金ウシジマくん1



    あなたに関心を持っている人なんていないよっていう考え方。
    これも氏が一貫して言っていることで、「誰もお前のことなんか興味ねーよ」ということです。

    変に周りの目を気にしすぎて、世間体を気にしすぎて、他人からの評価を気にしすぎて、
    何も行動を起こせない人がたくさんいます。
    あなたのことなんて、だれも興味ないですし、仮にいま興味があったとしても、1週間後には綺麗サッパリ忘れられているでしょう。

    世間なんてそんなものだから、気にせずに行動せよ。
    というのが、堀江貴文氏の意見です。


    ホリエモンヤミ金ウシジマくん4

    信用はなくしてはいけません。
    人から信頼される人間になることは大切です。

    約束を守る。
    時間を守る。
    最低限のマナーがある。
    身だしなみを整える。

    いつも気をつけて居ることです。

    堀江貴文氏の主張は、
    いつも筋が通っていて、論理的で、引き込まれます。
    なにより、堀江氏自身が、自分の考え通りにに行動しており、効果を実証しているからです。

    氏が、フジテレビの買収の時に逮捕されたり、
    衆議院選挙に出馬して、落選したり、
    AV女優とテレビにでていたり、

    なんてことはもうだれも覚えて居ないのです。

    ただ、いまやりたいことに、邁進する堀江貴文氏の姿勢に惹かれます。

  • 2018/02/16(金)
  • 多動力 堀江貴文

    多動力ホリエモン


    一つのことをコツコツとやる時代は終わった。
    これからは、全てのモノがインターネットに繋がり、全産業の〝タテの壁〟が溶ける。
    このかつてない時代の必須スキルが、あらゆる業界の壁を軽やかに飛び越える「多動力」だ。

    第1章 1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
    第2章 バカ真面目の洗脳を解け
    第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
    第4章 「自分の時間」を取り戻そう
    第5章 自分の分身に働かせる裏技
    第6章 世界最速仕事術
    第7章 最強メンタルの育て方
    第8章 人生に目的なんていらない


    Iotという言葉を最近ニュースでもよく耳にすると思う。

    これは、ありとあらゆる「モノ」が
    インターネットとつながっていくことを意味する。

    すべての産業が「水平分業型モデル」となり、結果〝タテの壁〟が溶けていく。
    この、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに越えていく「越境者」だ。

    そして、「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる
    「多動力」なのだ。

    この『多動力』は渾身の力で書いた。
    「多動力」を身につければ、仕事は楽しくなり、人生は充実すると確信しているからだ。


    尊敬する堀江貴文の本です。

    本と言っても、氏が喋った内容をライターが書き起こしたもので、10時間くらいで完成するようです。

    いままで氏が一貫して言って来たことを他の書き方で書いた内容になっています。
    印象に残ったところを箇条書きに。

    多動力ホリエモン (2)

    他人の目を気にするな。
    誰もあなたのことなんて心配していないし、注目さえしていない。
    あなたが居なくなったら、すぐにあなたのことなんて忘れてしまう。

    恥なんかおそれずに、やりたいことをやろうというのが、氏の主張です。

    実際に、堀江貴文氏がフジテレビ騒動で活躍していたときのことを知らないひとも大勢いますし、
    衆議院選挙に出たことなんて、知らない人のほうが多いでしょう。
    逮捕されて、刑務所に入っていたことさえ、忘れ去られているようです。

    だったら、人の目なんか気にしないで自由に生きたほうが良さそうです。



    多動力ホリエモン (1)

    忙しいひとほど、メールの返信が早いと言うのには、賛成です。
    メールをみて、そのアプリを立ち上げた状態ですぐさま返信を送信する。
    これだけのことが出来ない人が多すぎます。

    メールをみて、
    一度アプリを閉じて、
    何時間か経って、
    またメールのことを思い出して、
    アプリを立ち上げて、
    返信内容を考えて、
    返信を送って、
    と、【あとで返信】するひとはいろいろと時間を損しているし、
    情報の渋滞をなくすための工夫をまったくしていないので、どんどん仕事が溜まって、遅くなっていくのです。

    自分のなかのルールで、
    「2分以内に終わる仕事はその場でやってしまう」というのがあります。
    病院の仕事もそうですが、頼まれてするにその場で2分で完結するしごとなら、すぐにやってしまったほうが早いのです。

    情報、それ自体に意味はない。
    これからは旧態依然とした業界に「オープンイノベーション」の波が来る。
    そこでは、チャレンジしようとする行動力とアイデアを進化させる力が求められる。



    メールを送ったあとに、
    「いまメールを送りました」と電話するやつは馬鹿



    トークショーは、最新の情報を織り交ぜて、アドリブでやっている。



    だから予定稿なんてないのです。


    「時間がない」と嘆くあなた。どうがんばっても一日は24時間しかない。




    むだな会議をやめる
    1. 解決したい問題を明確に
    2. 必要な情報を集める
    3. 感情論を廃して、ロジカルに



    小学校レベルだが、これができていない大人の会議は悲惨です。
    会議は30分以内がよいでしょう

    堀江貴文氏の考え方は合理的で、ロジカルで、
    感情を廃していて、とても好きです。
    同じような内容の本がたくさんありますが、いつも読んでしまいます。

  • 2017/12/06(水)
  • 生涯投資家 村上世彰

    生涯投資家

    「お金儲けは悪いことですか?」
    2006年6月、ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引を行った容疑で逮捕され、のちに執行猶予つき有罪判決を受けた村上ファンドの村上世彰氏。逮捕間際に言ったその言葉が注目された。以後、表舞台から姿を消したが近年株式取引の世界に復帰。その動向が注目されている。
    本書は、その村上氏の最初にして最後の著書であり、半生記であり、投資理念の解説書でもある。灘高―東大法―通産省を歩んだエリートがなぜ投資の世界に飛び込み、いったい何を試みたのか。ニッポン放送、阪神鉄道、東京スタイルなどへの投資において、いったい何があったのか。その投資哲学、日本企業、日本の経営者たちへの見方はどうなのか。そして今後何をしようとしているのか。
    村上ファンドを率いて日本に旋風を巻き起こした著者が、その実像と思いを自ら書き上げた話題作。


    非常に良い本でした。
    買ってよかった。

    村上世彰氏が関与した取引は、2002年くらいからマスコミに取り上げられて、東京スタイル、ニッポン放送、阪神タイガースのニュースは知っていました。
    当時は、マスコミというフィルターを通じて知った村上世彰氏のことを見ていましたので、投資家=悪者という構図をマスコミから押し付けられていたのだと思います。

    本書を読むと、村上世彰氏が一貫して提唱する『コーポレートガバナンス』の大切さがよくわかります。
    氏の主張はすごく真っ当であり、コーポレートガバナンスが浸透しないと、日本の復活はありえないことがよくわかりました。

    2006年の時点で、氏を逮捕してしまったことは、日本経済にとって大きな損失になったようです。
    あれから10年以上たっても、日本の株式市場は、コーポレートガバナンスが守られないまま、旧態依然とした、『既得権ジジイ』の巣窟になっています。


    参考になった所を箇条書きに。

    「上がり始めたら買え。下がり始めたら売れ。一番安いところで買ったり、一番高いところで売れるものだと思うな」



    氏の最も尊敬する、父親の言葉です。
    父親の生い立ち(台湾で生まれ育った日本人であった)や、その仕事(投資家として成功していた)ことが書かれていました。その父親の残した金言が上記です。この金言は、投資家にとって永久不滅の言葉でしょう。

    保有している資産に比して、時価総額が低い企業に投資する、というシンプルな投資法を実践。
    しかし、すぐに「ハゲタカファンド」と批判されてしまう。これは非常に残念で、わたしは長い年月をかけて理解して貰おうと努力してきた。



    昔から長期に保有している有価証券や土地などを保有しているのに、時価総額が低いという企業はたくさんあります。氏の行っていることは極めてシンプルな戦略ですが、マスコミからみると、買収とかハゲタカファンドと批判の対象になるようです。
    このように投資家を批判するような日本の土壌が、投資家の出現を阻んでいるのだと思います。

    政府は仕組みを作ることができるが、実践するのは株式市場にいるプライヤーだ。だから私は、そこで働いている銀行や証券会社のひとに期待した。



    日本に、「コーポレートガバナンス」を浸透せようとしたが、腰の重いプレイヤーたちに怒っている村上世彰氏。
    そんなこと、前例がないしできなという彼らに呆れたそうです。この出来事から氏は自分がプレイヤーになって市場を変えていこうと決心したようです。

    私はこれまでの経験から、人をマネジメントしたり日々の事業を運営することは苦手であることを自覚している。投資家と経営者はまったく違うのだ。



    通産省での経験から、自分の能力に客観的に気がつけた村上世彰氏ならではの発言です。
    経営者に向いていないと判断した氏は、40歳で通産省を辞めて、投資家として生きていくことを選びます。賢明な選択だと思います。

    リーマンショック直後は株が暴落し、大幅にディスカウントされていた。だから割安になった株式市場に投資した。
    不動産不況のときは、不動産にも大きな投資をした。
    現在はアジアの不動産に積極的に投資している。



    その業界が大いにディスカウントされているときに投資を開始するのは、セオリーですが、、、こんなに簡単にディスカウントかどうかが判断できるわけではありません。
    村上世彰氏にはその判断ができるのかと思っていましたが、、、

    ギリシャのデフォルト、中国のマイクロファイナンスの会社に投資をした時には大損した。
    失敗しない投資など投資と言えない、と私は思っている。投資家として大事なことは、失敗したと気がついた時にいかに素早く思い切った損切りができるか。



    いろいろな失敗や損失を経験しています。大切なのは、失敗から学び、下がり始めたら売る判断をいかに速やかにできるかということです。
    利食いも、損切りも、とても大切です。

    日本では、投資家とは「汗をかかずに大金を儲ける人」と悪く思われがちだ。(中略)投資家のもう一つの仕事は、投資先企業の経営を監視監督することだ。



    投資家は、資金を出すかわりに、投資先の経営を監視監督し、「その責任を取る」ことでリターンを得ます。
    野球の監督がチームの成績に責任をとるのは当たり前のことなのに、投資家が投資先の企業の利益について責任をとる(リターンをもらう、損失を被る)ことに世間は納得がいかないようです。
    日本ではこのような風潮を変えていかないと、大きな投資家は育たないと村上世彰氏は繰り返し言っています。


    最大のパフォーマンスを追求できる判断ができる経営者こそ、優れた経営者と呼べるのだ。一方で悪い経営者とは、会社を私物化し、株主の目線に立たない経営者だ。



    会社の経費を無駄につかったり、株式の持ち合いに走ったり、余剰金の使いみちを明示せず、株主とも対話しない(ある企業の社長のことを批判しています。)経営者のことを痛烈に批判し、そのような会社に経営の改善を進言するのが真の投資家です。

    麻生太郎財務大臣が、内部留保を積み上げている日本企業に対して「まだお金を貯めたいなんて、単なる守銭奴にすぎない」と発言して非難された。



    麻生氏の発言には、村上世彰氏も賛成しています。
    この「非難された」というところに、日本の投資環境の問題点があると氏は指摘します。
    内部留保は単なる保身でしかありません。大企業であれば、いざという時には市場から資金を調達できるのです。資金を積極的に投資せず、株主にも還元しないのは、単なる思考停止でしかありません。
    守銭奴と呼ばざるを得ないでしょう。

    株主はもっと真剣に投資先の意思決定に関わる姿勢が必要だ。



    (東京スタイルとのプロキシファイトに負けて)マスコミは、僅差になるまで善戦したことに賛辞を送ってくれた。だが私にとっては、勝たなくては意味がない。悔しくてたまらなかった。



    日本初のプロキシファイトを戦った村上世彰氏は、善戦するも敗北してしまいます。このときに戦い続けることを決意するのですが、負けた原因を調べるに、頼りにしていた外国人株主の割合が40%から20%まで減っていたことに気が付きます。
    そうです。彼らは東京スタイルの株価が高くなったときに、さっさと売り抜けて利益確定していたのです。


    2001年当時のフジサンケイグループは、ラジオ局のニッポン放送が、フジテレビの親会社であり、筆頭株主として三割を超える株式を保有していた。簡単に言ってしまうと、現金一万円が入ったお財布を7000円の値段で売っているようなものだ。



    この表現は秀逸だと思い、付箋をしました。
    2001年当時の報道では、なんでニッポン放送株が買われているのかよく分かりませんでしたが、村上世彰氏は単純に安いから買っていただけであったことがわります。こんなのが普通に市場で売られていたら、誰だって買いますよね?
    この歪さを正したかった氏は、ニッポン放送に改善を求めますが、ニッポン放送もフジテレビも保身に走るばかりで株主を無視した対応をとっていたのです。本質的なことが解決されないまま騒動だけが「報道によって」大きくなってしまい、
    マスコミのちからによって村上世彰氏がインサイダー取引の容疑で逮捕されるという最悪の結末になってしまったようです。





    IT企業がニッポン放送を通じてフジテレビに対して発言権をもてば、事業提携や業務提携が可能となり、新しいメディアの形が生まれるきっかけになるという想いもあった。



    もし、2005年当時にITとTVの融合が進んでいたら、、これを書いている2017年にはTVなんか無くなってすべてインターネット方法に変わっていたのかもしれません。
    そう考えると、既得権にガッチリしがみついたジジイ達のせいで、経済や技術の発達が年単位で遅れてしまったような気がして、腹立たしく想います。

    ライブドアの堀江貴文が登場した時点で、世間では新興企業のテレビ局乗っ取りのような報道がされてしまい、
    面白おかしく報道されたことをとても残念に思いました。 しかし、この本を読むまではわたしもニッポン放送の事件の真の姿を知りませんでしたので、いかに報道によって、間違ったことを教えられるかを知ることができて良かったです。


    メディアを通じて見てきた星野氏も、実際にお目にかかった際の星野氏も、非常に紳士的で冷静で、公の場であのような発言をする方には思えなかった。



    今度は村上世彰氏による阪神鉄道の買収報道のことです。
    村上世彰氏はもちろん、乗っ取るつもりなどなく、ただ阪神鉄道の経営を改善したかっただけなのですが、マスコミによって、偏った報道をされ、仲間だと思っていた星野仙一氏にも、結果的に裏切られたことになります。
    結局、阪神鉄道の経営改善もマスコミによって潰され、経営の改善が何年も遅れることになります。

    誰も手を出さなかった既得権に真正面から猛然と挑んだ堀江氏。それを現実のものとならしめたライブドアの資金調達には、本当に驚かされた。



    当時の若きIT起業家を褒め称える村上世彰氏。
    しかし、その成長が早すぎるが故に世間から嫌われ、風説の流布と有価証券報告書に虚偽の記載をしたとして証券法違反に問われた堀江貴文のことが詳細に書かれていました。
    懲役2年6ヶ月の実刑判決を受けて服役した堀江貴文氏は、2017年現在すっかり返り咲いているのです。
    あのときの堀江貴文氏は、いままだ新しいことにどんどん挑戦しているのです。あの時、ライブドアによるテレビ局の経営改善が実現していたら、世界は正しい方向へ速く進化できていたのでは?と思ってしまいます。


    (株式会社日本への提言)
    資金が循環し始めれば、景気は必ず回復し、経済は成長する。物価は上昇し、企業の業績も伸びていく。そうなれば近い将来、日経平均株価が過去最高の4万円台になることだって夢ではないとおもう。



    企業の内部留保、個人の貯蓄志向、資金が循環していないことは、血が流れていないことだと批判し、
    徹底して投資の重要性を語ります。
    わたしもその通りだと思います。

    徹頭徹尾、コーポレートガバナンスと資金循環の重要性を強調し、
    それを実践して「物言う株主」として活躍してきた村上世彰氏の本当の姿を知ることができる本でした。
    いまはシンガポールに移住して、ランニングをしたり投資をしたりして、悠々自適にされているようなので、安心しました。
    氏の考え方には、共感できる部分が多すぎて、とても引き込まれる本でした。

  • 2017/07/22(土)
  • すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 堀江貴文

    堀江貴文 すべての教育


    義務教育の「常識」を捨てろ、「好きなこと」にとことんハマれ!
    真に「自由」な生き方を追求するホリエモンが放つ本音の教育論

    学校とは本来、国家に従順な国民の養成機関だった。しかし、インターネットの発達で国境を無視した自由な交流が可能になった現代、国家は名実ともに"虚構の共同体"に成り下がった。もはや義務教育で学ぶ「常識」は害悪でしかなく、学校の敷いたレールに乗り続けては「やりたいこと」も「幸せ」も見つからない。では、これからの教育の理想形とはいかなるものか? 「学校はいらない」「学びとは没頭である」「好きなことにとことんハマれ」「遊びは未来の仕事になる」――本音で闘うホリエモンの〝俺流〟教育論!

    自ら学び、楽しく働く姿を取り戻せ!
    「好きなもの」は無敵の武器だ! /ハマる対象は何でもいい/三つの「タグ」で自分の価値を上げろ/あなたは「レア」人材か?/決断の時は「今この瞬間」/未来予測なんてできるわけない/義務教育が植え付けるのは空虚な「常識」/これから人はG人材とL人材に分かれる/楽しくない仕事は今すぐ辞めろ! /モノは持たなくていい/「所有」から「アクセス」へ/「快のシェア」がこれからの幸せ/「学び」とは「没頭」すること/「没頭」は天才の特権ではなく誰でもできる/学歴や資格を活かそうとするな! /「目標」を設定すると「目標以上」になれない/「やりたいこと」をやってる人にはかなわない/「手抜き」で有限の時間を守れ! /行動は「これいいじゃん」という小さな発見から/「遊ぶ」「働く」「学ぶ」は三位一体


    堀江貴文の新書です。
    過去から現代、全く変わっていない学校教育を真っ向から否定し、
    現代を自由に生き抜くためには、学校教育を辞めてしまおうという持論を展開します。

    いつものように、歯に衣着せぬ物言いで、非常に心地よいです。

    気になったところを箇条書きに。

    一言で言えば、従順な家畜である。



    学校教育で洗脳を受けた人たちは、社会にでて、就職して、「従順さ」「理不尽への耐性」を遺憾なく発揮して生きていきます。
    そのほうが社会がうまくいくからです。
    教師に食って掛かるような生徒は淘汰されるし、従順な学生だけが、いい会社に就職して、良い社員になっていくと指摘します。
    学校教育は、従順な社員(昔は兵隊)を生産するための工場なのです。

    20170722_10115

    お勉強からは何も生まれず、、すべてのイノベーションは「学び」から生まれると説きます。
    学校教育で教えるのは、お勉強。自分で課題を見つけて能動的に取り組むのが、学び。
    わたしにとっての学びは、株式投資であり、不動産投資であるのだなあと思っています。これには正解が無いですし、自分で課題をみつけて改善していけば、成功の世界は無限に広がっています。

    貯蓄型思考は辞めて、投資型思考を。



    学校教育は貯蓄と一緒、一万円を貯蓄しておくのではなく、10万円、100万円と増やしていくための投資型の思考を持とう。


    失敗のリスクをゼロにする方法は、「やらないこと」。この方法では必然的に成功の可能性もゼロにしてしまう。



    氏が一貫して言っている、「やればいいじゃん」っていう発想。失敗を恐れずになんでもチャレンジして、失敗から学び、成長するひとが成功できるのです。


    過去を再利用しない。
    自分が今までの努力で得てきたものを、なんとか未来にも活かしたい。そこについやしてきた時間を無駄にしたくない。そういった未練とは潔く手を切って欲しいのである。あくまでも「今」あなたが何をしたいのかが、出発点だからだ。



    ガツンと来ましたね。
    わたしは医師という職を捨ててまで、自分のやりたい投資の道にどっぷりハマれるでしょうか。


    僕は自分の「いいじゃん!」って感覚を信じている。



    このように自由に生きる堀江貴文氏をただただ羨ましく思いました。
    じゃあ、医者やめて好きなことやれよ、って堀江貴文氏に言われそうです(笑)

    わたしの人生を変える一冊になったのは間違いないようです。

  • 2016/09/08(木)
  • ウシジマくんvs.ホリエモン人生はカネじゃない!  堀江貴文

    ウシジマくん堀江貴文

    裏社会の最恐経営者ウシジマと、希代の実業家ホリエモンが大激突!

    「奪るか、奪られるか」ーー弱肉強食の現代社会を勝ち抜く知恵や工夫、実践的な方法を紹介し、
    「奪られる方」から「奪る方」になるための最短ルートを過激に提案!

    「世の中は奪い合いだ。奪るか奪られるかなら、奪る方を選ぶ! 」
    「目的地を決めるのは道路標識じゃねえ。ハンドルを握ってる運転手だ」
    「全人生を賭けて勝負したんだろ?すげーじゃねえか。何もしてねぇー奴よりよっぽどマシだ」
    「意志のない奴は悪い人間に利用されっぱなしだぞ?」

    ウシジマら個性豊かな登場人物が、人生の岐路でふと漏らす言葉は、リアル社会にも通じるものばかり。
    作中の名言や名シーンから、「絶対の真理」を読み解き、カネ儲けやビジネス、人間関係、思考など、
    成功するためのメソッドを具体的に提言! 最響の箴言付き!


    無類のウシジマくん好き。
    無類の堀江貴文好き。
    そのわたしがこの本を読まないわけにはいきません。

    闇金ウシジマくんに出てくるキャラクターたちの金言を、堀江貴文の解釈、視点から解説します。
    おそらく本書は、堀江貴文が書いたものではなく、堀江貴文が「語っている」ことをテープから文章に起こしたものだと思います。
    文章は軽快ですが、それは堀江貴文が語っているからだと思いました。

    印象に残ったところを箇条書きに。

    ・ 周りから人気があり、仕事にもカネにも異性にも不自由していないやつは総じて、プライドが無い。
    特別なスキルもないのに、ビックなプロジェクトで大儲けして、女の子にモテまくっているやつが居る。そういうやつの特徴は、人をイラッとさせるプライドがない。まったくない。

    小利口にならず、プライドを捨てて、いろいろなことに挑戦して、失敗しているひとは魅力があり、みんなに好かれる例です。
    堀江貴文氏の周囲にもこういうひとがたくさんいるのでしょう。プライドを持って仕事をしているとか、プライドがあるから仕事を辞められないとか、プライドって本当に邪魔なんです。


    ・ 人は信じていることを信じたい生き物なのだ。

    医療の世界においては、病院で処方される薬よりも、TVで宣伝している健康食品などで本当に病気が治ると信じている患者さんが居ます。自分が信じている健康食品に、自分の健康をBETしているのです。
    マインドセットがかかってしまっているので、医者がいくら説得しても無駄なのです。
    手首にジャラジャラと数珠を巻いている人の思考も一緒で、悪い運気を引き寄せない、良縁に恵まれる、得体の知れない効用を信じている。信じたいだけなのです。

    ・ お金とはすなわち、信用だ

    これは橘玲氏の著作での記述と重なります。
    一万円という紙幣は28円で作れるただの紙切れで、みんなが1万円の価値があると信じているから、一万円なのです。
    お金がないとは、つまり信用がないってことなのです。

    ・ 「自分は絶対に大丈夫だ」というひとも無意識になにかにグリップされている可能性がある。自分の判断に自信があればあるほど、その自信を利用されかねないから、いっそう注意が必要だ。

    わたし自身、絶対に詐欺にだまされないという自信があります。しかし、無意識になにかにグリップされていて、落とし穴に落ちることもあるかもしれないので、注意が必要です。堀江貴文氏でも騙されたことがあると書いてありました。


    ウシジマくんの言葉
    ・ 信用できるやつは自分から信じろなんて言わねえよ。

    信用出来ないやつほど、自分を信じてくださいと、自分の口で発言するのです。簡単に信用してくださいっていうやつは信用しないのが一番です。


    ・ 閉鎖された環境に居続けない。(中略)「外のほうが広いのだ」という当たり前の常識を取り戻す。

    一所に居続けると、負のスパイラル陥って他人の意思を確認しながら、自分のことを考えなくてならなくなります。
    人生はそんなもんじゃないはずです。外に目を向けて、広い世界を意識しながら生きていかねばならないなと感じました。

    ・ 気心のしれあった者同士だけで、買い物や食事を楽しむ、地元を抜け出せないマイルドヤンキーたちは、全国に居る。
    AKBやEXILE、サッカー日本代表などのチームワークをアピールする娯楽を好み、せっかくSNSを利用してもいつもの仲間と連絡をとるだけ、。
    本当は不便のはずの地方に、東京のカルチャーを凝縮した商業施設を建てまくって、マイルドヤンキーライフを快適にしてしまった。

    わたしの住む広島県にも大型の商業施設が立ちまくっています。東京でしか味わえなかったカルチャーを体現するお店が集約し、田舎のみんながこぞってでかけています。駐車場はいつも軽自動車でいっぱいです。フードコートでは、ファストフード店が売れまくっています。行列ができます。東京都内の主要駅に住んでいるのと同じ生活ができるのです。
    これでは、経済は発展せず、停滞をつづけるでしょう。
    わたしは、大型商業施設にテナントで入るような、会社の銘柄を買いまくっています。そこに株式投資で儲けるためのヒントがあるように思えるからです。

    ウシジマくんの言葉
    ・ 一度なくした信用を取り戻すのは、最初に信用をつくるより大変なんだ

    信用=お金 ですからね。信用を一度なくしたっていう状態は、借金がある状態なのです。
    借金がある状態からまたプラスの財産(信用)を築いていくのはすごく難しいはずです。


    などなど、生き方のヒントとなる言葉が沢山ありました。
    堀江貴文氏も、ウシジマくんも大好きですから、この本はスラスと読めました。

  • 2012/10/23(火)
  • お金はいつも正しい 堀江貴文

    堀江貴文の本です。

    お金はいつも正しい


    タイトルにある、「お金はいつも正しい」は、文字通りお金の大切さ、正確さを表したものです。
    著者は、皆さんご存知の通り、拝金主義者としてマスコミのターゲットになることがありますが、決して拝金主義者ではありません。

    日本人の大多数が、「お金は汚いもの。投資をするなんてもってのほかだ」と考えているなか、ここまで真剣にお金について考えることができる筆者は、天才なのだと思います。

    本書の内容は、橘玲氏の本と似通ったところがあり、書いてある内容も概ね同じです。お金に対する正しい考え方を教えてもらえます。
    しかし、書き方によって、橘玲氏のそれはマイルドな印象を受けますし、堀江貴文氏のそれは攻撃的な印象を受けます。この本は、橘玲氏の本をより「攻撃的」に書いたものだと思っていただいて構いません。


    まずは、Chapter1.
    ここが、大前提です。「お金とは、ただの信用である。」 ただの紙切れである1万円札に、10000円の価値があるわけではなく、みんなが10000円の価値があると「信じていること。」こそがお金の実態であると教えてくれます。


    Chapter4. 借金
    借金には、良い借金と悪い借金とがある。悪い借金とは、ギャンブルのために借金するとか、借金の返済のために借金するとか、娯楽や趣味のための借金するとか。
    良い借金とは、超低金利のマイカーローンとか、ほぼ無金利の中小企業ローンとか。
    あとは、キャッシュカードで買い物するのも一種の借金ですが、1回払いなどで利用すると、実質無金利で支払を延長できるので、良い借金に入ります。
    逆にリボルビング払いなどは、最悪の金利がかかってしまう悪い借金です。

    Chapter5. ギャンブル
    堀江氏はギャンブルが好きなようです。ただし、勝てるギャンブルのみ。ギャンブルの基本、「寺銭」について書かれています。
    寺銭のことを理解しないまま、ギャンブルをやっているひとは必ず読んだほうが良いです。

    Chapter6. 結婚とお金
    この章が一番面白かったかもです(笑) 「結婚に一番必要なのは、我慢強さ」これは真理です。

    各章ごとに、わかりやすい漫画がついているのも、読みやすさの要因だと思いました。
    歯に衣着せぬ物言いで、語りかけてくる堀江節はとても気持ちいいです。わたしは好きです。

  • 2010/10/31(日)
  • 君がおやじになる前 堀江貴文

    君がおやじになる前
    堀江貴文氏の新刊です。

    2010年10月29日。氏の38歳の誕生日に出版されました。

    なんで僕がこの本を買ったかと。
    それは、表紙が福本伸行氏によって書かれているから。福本氏の表紙なんてなかなか無いですよ。

    内容は、25歳の君、28歳の君、32歳の君、35歳の君、38歳の君、と数パターンの相談に対して、堀江氏がずばっと本音をぶつけていく構成になっています。「ここまで言ってよいのか?」というレベルまで言いたい放題です。

    でも、世の中の大人(オヤジ)が教えてくれない、本当の意味での「箴言」がたくさん詰まっています。まるで堀江氏がカイジに出てくる利根川にみえてくるような錯覚に陥ります。

    その場しのぎ


    この本の中で一貫しているのは、堀江氏が超現実主義であり、感情を一切廃して行動を行っていることです。効率が良いもの、費用対効果が高いもの、時間対効果のあるものを一貫して追求していきます。
    このへんは僕の行動や考え方と似ていて非常に好感が持てます。

    しかし、成功していく段階で昔の友達や家族は切り捨てていくべきだとか、家族の支えなんて必要なくて、とにかく効率を高めるべきだなどの発言はあまりに極端すぎて、世間一般(とくにマスコミ)には受けないのではないかなあと思いました。
    このへんが堀江氏が世間から嫌われて、検察の目にとまった理由ではないかとおもいます。

    堀江氏は情報を集めることにとてもこだわっていて、起きている時間の殆どを情報を集めることと情報を発信することに費やしているようです。すごいですね。僕も情報を集めることは好きで、仕事以外の時間は殆どネットや本から情報を貰っていますが、、、堀江氏ほどの貪欲さはないです。

    現代は、「情報がすべて」の社会になってしまいましたので、「情報弱者」は生き残れないと。堀江氏は主張します。
    僕も情報は大事だと思います。情報を収集できない者はきっと時代に取り残されて行きます。

    利根川の吐くような箴言が続くなあとおもって読んでいると、巻末になんと福本伸行 vs 堀江貴文の対談がありました。
    僕の好きな二人が対談しているということで、非常に興味深かったです。超現実主義に突っ走る堀江氏を福本伸行がなだめるという構図があって、、さすが福本伸行だなと思いました。

    これだけ、読者に媚びずに本音を吐けるのは堀江貴文氏だからこそだと思いました。非常に良い本です。

  • 2010/08/03(火)
  • 拝金 堀江貴文

    拝金堀江貴文

    「藤田優作、君はどのくらいの金持ちになりたい?」「そうだな、金で買えないものはない、そう言えるくらいかな」「わかった。それでいこう」年収200万円のフリーター・優作はなぞのオッサン・堀井健史と握手を交わした。そこから彼の運命は大きく変わる。携帯ゲーム事業を成功させ、さらにあらゆる金融技術を駆使。瞬く間に会社は売上500億円の大手IT企業に変貌する。人はそれを「ヒルズの奇跡」と呼び、優作は一躍時代の寵児に。快進撃はさらに続くかに思われた―オッサンの無謀なミッションが下るまでは。金とは、勝者とは、絆とは?感動の青春経済小説。

    尊敬する、堀江貴文氏の処女小説です。
    内容はともかく、堀江氏の自伝のような内容です。

    どの書評にもあるように、ものすごいスピード感で小説が進んでいきます。その進路はまさに堀江氏の歩んできた「ライブドア」の成長から急落までの内容になっています。
    堀江氏がどのようにして、ライブドアの事業を起こして、どのようにして成長させてきたか、、、ほとんどがノンフィクションとも言えるのではないでしょうか。かなり詳細に綴ってあります。

    事業に成功した主人公がヒルズ族となり、女優や女子アナとの合コンに明け暮れる描写はすごく好きです。恐らくこのあたりは、堀江氏の「狙い」でしょう。読者が喜びそうなことを書きまくって、読者を引き込む。かなりのデフォルメがあると思います。でも、ヒルズ族と女子との合コンのくだりはとても面白いです。「女は金についてくる」とステレオタイプに描写してあるとことがすごく好感をもてました。
    そのあと、ライブドアによる近鉄バファローズの買収を描く場面があります。ここは結構真実に忠実にかかれているような気がしました。主人公は積極的にメディアに露出して、野球界のクソジジイたちと対立します。そして、球団買収が目前に迫ったときに、なぜか楽天の三木谷社長が現れて、事件を解決して、美味しいところを持って行きます。IT業界の成功者たちにも上下関係があって、三木谷社長とか村上社長なんかは別格だったようです。

    最後は、ライブドアによるフジテレビの買収→なぜかライブドアに強制捜査のメス。
    のクライマックスでした。

    堀江氏の成功と陰が、多少のデフォルメを含みながらも、赤裸々に書かれていて、しかもスピード感抜群の小説でした。

    小説のいろはを抜きして、非常に楽しめるものに仕上がっていると思います。

    みなさん、是非!

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