
運動オンチで身体が弱く、運動会の駆けっこはいつもビリ。
中学・高校は帰宅部で大学は漫画研究会。
マンガ家になってからは机に向かいっぱなしの不摂生な生活で、気がつけば体重も増え、
10年前、友人に誘われるままに突然出場したマラソンは
なんとか全区間を走り(歩き)通したものの、タイムオーバーで失格。
その後、体重はますます増加、ついに85kgに。
そんな作者が、2014年、50歳を過ぎたところでくすぶった思いを糧に一念発起。
マンガ家ならではの、身体の動かし方、関節や筋肉という視点で試行錯誤を重ね、
ついにサブスリーを実現。55kg、体脂肪率5.1%。
30代で、体力や体型を考えてランニングをはじめる人はたくさんいますが、
とはいえ漫然と走っている方も多いのではないでしょうか。
でも、ほんのちょっと「考える」だけで、同じ体力で速く、
身体を傷めずに走れるようになります。もちろん、ダイエット効果も抜群です。
本書は、マンガ家ならではの、わかりやすいイラストを多数掲載。
身体をどう使えばいいのか、筋肉はどう動くのか、納得しながらメソッドを会得できます。
従来の「陸上経験者が教える本」とは一線を画した、
だれでも親しめる、そして走ることにわくわくできる本です。(Amazonより)
52歳で、しかも85キロも体重があったひとがサブスリー達成したとあれば、読まないわけにはいられないと、買いました。
氏は漫画家ですので、イラストを交えてわかりやすく書いてくれています。。
と、言いたいところですが、最初のランニング理論のところは、正直よくわかりませんでした。
第二章のマラソン挑戦から、サブスリー達成までのストーリーはどんどん記録が伸びていく過程が非常に良かったです。励みになります。
第三章の具体的な練習方法はとても参考になりました。
まず、自分の目標とする大会の距離と、タイムを入力します。
わたしであれば、フルマラソン3時間15分を目標にすると、下のようにVDOTが計算されます。

これを達成するための具体的な練習ペースを教えてくれます。
Easy ペースランニング
耐着地衝撃、心筋発達、毛細血管発達などの向上が目的。普段のジョグ、ロングなどの練習。
わたしの場合、キロ 5:09-5:28が良いようです。
これを通常の練習として、基本的には毎日やります。
Threshold ペースランニング
乳酸が急に増加する閾値の向上が目的、20-60分のペース走、もしくはクルーズインターバル。
わたしの場合、キロ 4:18が良いようです。
20分以内でやるようです。
週に一回くらいです。
Interval ペースランニング
最大酸素摂取量(VO2Max)の向上が目的、5分以下の疾走と疾走時間と同程度の回復ジョグの反復。
わたしの場合、キロ 3:57が良いようです。
1キロ走って、1キロ休むを5-7本繰り返すようです。。
これも週に一回です。
Repetation ペースランニング
スピードとランニング経済性を向上させる。1分以下の疾走と完全な回復を繰り返し。
わたしの場合、キロ 3:42が良いようです。
(1分間で270m進む計算になります。)
これも週に一回です。
バランストレーニング

これを1分ずつやるようです。家でもできそうですね。
ストレッチ
走る前、走ったあとのストレッチを紹介してくれました。



わたしは普段あまりストレッチをしないので、非常に参考になりました。
筋トレ



筋トレもほとんどしないので、とても参考になりました。
体幹トレーニング

こういうのもやったほうが良さそうですね。
とにかく、ランニングのためになることは全てやってきた作者は、52歳にしてサブスリーを達成します。
85kgから55kgまで体重を落としたダイエットは、65kgからの10kgが一番つらかったそうです。わたしはいま62kgから63kgの間を行ったり来たりしていますが、ここからの10kgは相当な努力が必要なようです。
ランニングのMotivationがあがる本でした。
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