カブシキ!

  • 2018/01/25(木)
  • 専業主婦は2億円損をする

    専業主婦2億円

    47万部のベストセラー
    『言ってはいけない 残酷すぎる真実』の著者による
    衝撃の書き下ろし!

    “専業主婦”は日本だけの絶滅危惧種!?

    働く女だけが、
    お金も恋愛も自由も手に入れる。

    ソロ充、リア充、ソロリッチ。
    あなたはどの生き方を選ぶ?
      ↓
    目指すは、生涯共働きでニューリッチ。

    ! 専業主婦はカッコ悪い
    ! 依存する人生は楽しくない
    ! 婚活よりはるかに確実な方法
    ! どんな仕事なら稼げるか
    ! スペシャリストとマックジョブ
    ! 正社員と非正規は日本独特の「身分差別」
    ! 専業主婦になりたい女子は賢い男子に選ばれない
    ! 同類婚が増えていく
    ! これからは女性のほうが仕事に有利
    ! 母子家庭というリスク

    知らなきゃ損する、100年ライフの生き抜き方 

    独身も既婚も男性も必読!


    橘玲氏の書き下ろしということになっていますが、
    内容については本文にも書いてある通り、幸福の資本論の焼き直しと言ってもいいでしょう。

    さらっと流し読みしました。

    印をつけたところを箇条書きに。

    働きながら子育てできる環境を充実させない限り、女性は子供を産まない



    女性の高学歴化と社会進出で、大学卒の女性が増えました。
    せっかく大学まで出たのに、子供の世話をするだけの人生なんてありえないってことなんですね。
    女は家を守れという時代ではないのですが、結婚出産をしてしまうと、強制的に産休などで専業主婦化してしまう社会は、低学歴者に有利にできています。

    大企業は、女性社員が出産後も働き続けるための制度を用意しています。しかしそれは「マミートラック」と呼ばれ、第一線で働く社員とは違うママ向けの仕事です。



    子供を生むことで、これだけのハンデを負わされることになると、益々女性は結婚や出産から遠ざかります。
    当然ハイスペ男は育児に参加しませんから、ハイスペの彼氏が居ても結婚はしたくないという考えが生まれてくるのです。日本は女性が出産をすると、差別を実感せざるを得ないのです。


    「日本の会社は残業時間で社員の昇進を決めている」



    否定するひともいるかもしれませんが、滅私奉公をするひとが、出世していくのは間違いないようです。
    病院の医師でも、遅くまで残って仕事をしているひとが評価されるのは、どこの病院でも同じだし、
    どの業種でも同じなんでしょう。
    わたしは、むだな残業には興味がありませんし、出世したいとも思いませんので、自分の仕事させ終わっていれば、早めに退社するようにしています。

    専業主婦は、じつはものすごく孤独



    専業主婦に憧れる女性は多いようですが、子育ての責任を負いながらも、周りに「どうせ仕事してないんでしょ?」と言われるのはすごく辛いでしょう。
    旦那もそのことを理解してくれないので、どうしたらよいのかわかりません。

    人間関係を選択可能にする



    嫌な人との付き合いを断れる選択肢があると、ストレスが減るという話しです。
    橘玲先生のようなフリーエージェントは人間関係や仕事を「選択」できるので、今回はスミマセンと断る選択ができるようになるのです。
    わたしは病院に勤めるサラリーマンですので、嫌な人間関係を断れないこともありますし、病院の命令で仕事をしないといけないこともあります。

    こういった人間関係では「ハラスメント」は起こりません。いじめっ子は何をしても相手が逃げられないと知っているからこそ、いじめるのです。








    すべての恋愛は打算から生まれます。自分にとって「得」だあと思わなければ、付き合おうなんて思わないでしょうから。



    身も蓋もないですが、事実ですね。

    橘玲「わたしのビジネスモデルはほかのひとがやろうとしないニッチがあれば、とりあえず参入する」



    氏は専業主婦批判はタブーという概念にとりあえず参入したそうです。
    幸福の資本論そ女性向けにカスタマイズして、専業主婦を批判するのではなく、どれだけ損をしているかを指摘することで、この本が完成したようです。

    子供が中学にあがるのを機に妻とは別々の人生を歩むことになりました。



    橘玲氏は離婚も経験されていたのですね。。
    しかも子供を引き取って、父子家庭として子供を育てて来られたようです。

    お子さんは中高一貫校に入って、自分は父子家庭であることを告白すると、まわりのお母さんたちは役員のことやクラスの連絡をすべて引き受けてやってくれたそうです。

    そして、現在はパートナーがいらっしゃるようで、共働きしながら、年に3ヶ月は海外旅行をするという生活のようです。


    どこまでも理論的で、スマートな氏の人生です。
    とても興味深く読めました。
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  • 2018/01/24(水)
  • 言ってはいけない 残酷すぎる真実 橘玲

    言ってはいけない 橘玲

    ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。

    この社会にはきれいごとがあふれている。人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではない――だが、それらは絵空事である。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる……。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が次々と明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、遺伝、見た目、教育、性に関する、口には出せない「不愉快な現実」を今こそ直視せよ!

    I 努力は遺伝に勝てないのか
    1:遺伝にまつわる語られざるタブー
    2:「頭がよくなる」とはどういうことか――知能のタブー
    3:知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
    4:進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
    5:反社会的人間はどのように生まれるか

    II あまりに残酷な「美貌格差」
    6:「見た目」で人生は決まる――容貌のタブー
    7:あまりに残酷な「美貌格差」
    8:男女平等が妨げる「女性の幸福」について
    9:結婚相手選びとセックスにおける残酷な真実
    10:女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?

    III 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
    11:わたしはどのように「わたし」になるのか
    12:親子の語られざる真実
    13:「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実



    言わずと知れた、ベストセラーになった橘玲氏の著作です。

    電子書籍が発売と同時に購入し、熟読しました。
    ためになったところを 箇条書きに。

    論理的推論能力の遺伝率は68%、
    一般知能IQの遺伝率は77%、
    これは能力のちがい(頭の善し悪し)の7-8割は遺伝で説明できることを示している。



    これがこの本の中心となっています。みんな薄々気がついているけど、言っちゃったよー的なことが、たくさん書かれています。
    しかも、論理的に。
    そして、ちゃんとした引用もついています。

    私達が暮らす「知識社会」が、ヒトのさまざまな能力のなかで知的能力(言語運用能力と論理数学的能力)に特権的な価値を与えているから。



    IQが低いと社会の落伍者になってしまうのですが、それはスタートの時点では、みんな平等でなくてはならないことになっています。
    人種と知能は無関係とか、親の知能と子供の知能は無関係とか、そうでないと社会が混乱してしまう、のでそういうことになっています。


    スーパーZIPに住む上流階級はマクドナルドのようなファストフードには近づかず、アルコールはワインかクラフトビールでタバコは吸わない。(略)基本的にはあまりテレビを観ず、人気ランキング上位に入るようなトークラジオ(リスナーと電話でのトークを中心にした番組)も聞かない。休日の昼からカウチでスポーツ番組を見て過ごすようなことはせず、休暇はラスベガスやディズニーランドではなく、バックパックを背負ってカナダや中米の大自然で過ごす。



    こういうライフスタイルを好む人達が集まるのがスーパーZIPで、アメリカで急速に増大しているようです。
    彼らはかならず、知能が高いはずで、

    「知識社会」とは、知能の高い人が知能の低い人間を搾取する社会のことなのだ。



    いわいる情報強者が情弱を搾取する構造はこれから数十年つづいていくでしょう。これは間違いなさそうです。
    これを読んでいるみなさんは、絶対に情報強者になってください。絶対にです。

    美貌社会の一番の被害者は、醜い男性だった。



    ブスは損をするのは、なんとなく理解できますが、
    外見に劣る男性は、もっと損をしているという事実です。不細工な男性で勉強ができないとまともな仕事に有りつけず、
    底辺の生活ができないのです。とにかく、情報強者でないといけないのです。

    「男らしく」というしつけの基本ですら、親は子供の人格形成になんの影響もあたえない。



    子供は親の思い通りならないです。子供がどう育つかは環境によって決定します。
    言ってはいけない事実です。

  • 2018/01/12(金)
  • 残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

    残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

    橘玲氏が監修ということで、
    読んでみました。

    『言ってはいけない』の橘玲が太鼓判!
    成功理論の新しいスタンダードと言っていいだろう」

    世の中のありとあらゆる「成功ルール」を検証した全米ベストセラー。
    あなたがこのままではダメになる理由とこれからうまくいく方法、
    ぜんぶ最新の証拠をつけて教えます!

    ◎あなたは成功者の実像を間違えていませんか?
    ・成功者は優秀?――NO! アメリカの大富豪の大学での成績はよくない
    ・成功者は社交的?―― NO! 第一線の専門家やトップアスリートの9割は「内向的」
    ・成功者は健康?―― NO! シリコンバレーの成功者の多くは精神疾患スレスレ

    ◎最先端の「成功サイエンス」を知っていますか?
    ・世界を変えるのは、あなたの「長所」ではなく「欠点」
    ・自信より大切な「自分への感情」とは?
    ・10年前には存在しなかった新しい「巨大ストレス」と予防法


    内容は、科学的で、根拠が明示してあり、
    理系のわたしにはしっくりくる内容でした。

    世間一般には、にわかには受け入れない内容を、できるだけ主観を入れないように気をつけて書いてある印象を受けました。
    Barking up the wrong tree.
    間違った木に向かって吠えるという英題のように、従来の心理学や成功法則が、間違っていたことを指摘してくれます。

    印象に残ったところを箇条書きに。

    「自己啓発本なんて、どうせうさんくさいでしょ」と思っている人に本書はお勧めできる。すべての主張が、エビデンスにまで辿ってその真偽を確認できるようになっているから。



    科学的根拠がある治療法で、100%すべての病気を治せるわけではないですが、
    根拠のない民間療法をするよりは、よっぽどマシな治療を受けられます。この本は医療で実践されているEvidence based(根拠に則った)な内容で書かれています。

    「正しいこと」を行い、リスクを最小限にする生き方は成功への道だろうか?もしかしたらそれは、凡庸な人生への道ではないだろうか?

    ルールに従う生き方は、成功を生まない。良くも悪くも両極端を排除するからだ。



    正しい道を歩いて、学校を首席で卒業するようなひとは、仕事では順調に業績を重ねているのですが、彼らの圧倒的多数は、システム内に収まって、その歯車を順調に回す役割をしているという法則です。
    言われたことをキチンとする能力は飛び抜けて高いのですが、いざクリエイティブな仕事を要求するととたんにできなくなってしまうのです。
    彼らは得てしてジェネラリストで、何をやらしても卒なくこなすのですが、何かの能力に突出しているということはありません。スペシャリストになれないのです。



    天才たちは通常の人よりもサイコパス的な傾向を示すが、その度合は精神障害者よりは軽度である。彼らは適度な変人度をもつようだ。

    変わり者になることを厭わないものがあまりにも少ないこと、それこそがわれらの時代の根本的な危機なのだ。



    大切な言葉。適度な変人度
    誰もがわかるような成績優秀者は、飛び抜けた成功者にはなれないということです。
    大きな成功をしたいと思ったよりは、どこかで他人と違うことをしないといけないし、従来の成功の法則とは違う行動をとらないといけません。それを適度な変人度と呼んでいます。

    増強装置を持つものは、その特性の良い面、悪い面を合わせ持つことになる。男児の攻撃性や不品行をなくそうとすることは、彼らの成績改善には役立つが、生涯の収入を減らすことを明らかにした。



    成功するには、「自分を知る」の一言につきる。とくに、自分が望むことを人生で成し遂げるためには何よりも自分の強みを知ることだ。



    自分の強みと弱みを知っていて、その強みの部分を生かして仕事を選択できるひとが勝てるということです。
    自分の強みにすべての時間と資源をつぎ込むことが成功のために必要なようです。

    モルドバ人はたがいをまったく信用しない。モルドバ人の生活のほぼすべての面で信頼が欠如している。(略) 犯罪者や海賊たちは、いろいろな意味でむしろ一般人より信頼と協力の重要性を思い知っている。



    これは、まったく信用や信頼の無い国であるモルドバよりも、
    犯罪者や海賊の集団のほうが組織化されて、より効率よく経済的にも発展した組織を形成しているという例を書いています。
    ある程度は他人にたいする信頼が無いと組織は成り立たないという例です。


    最高の所得を得ているものは、概ね人を信頼している。「適度な信頼」と題された研究で、被験者は他者をどの程度信頼しているかを10段階評価で答えるように言われた。すると、8と答えた人々の所得が最も高かった。



    成功者=所得が高い人 と考えたときに、
    もっとも成功するのは、適度に人を信頼するひとのようです。10段階で8くらい信頼する程度が良いようです。10信頼してしまうと、つけこまれることが多く、全く信用しないと、8の人より所得が14%も下がるそうです。

    すべての大勝利者は親切で、すべての敗者は自分から裏切る



    影響力の武器で知られる ロバート・チャルディーニは、最初に手を差し伸べることこそ、互恵主義を育む鍵であり、ひいては説得や相手に好かれることのベースになるという。



    自分がギバーであることを相手に示し、その相手があなたがギバーであることを知人に話す。
    結果、自分がマッチャーから思わぬ恩恵をうけるかもしれないのです。新参者はすすんで贈り物をするべきだと教えてくれます。

    仕事を面白くするには、課題を加えること。仕事であれ何であれ、その行為に意味を持たせ、没頭するには、結局のところ私たちは自分の痕跡を残したいのだ。



    ナポレオンはこういった「兵士は、わずかばかりの色付きリボンのために、延々と命がけで闘うようになる」



    全自動ですべてが完了してしまうのではなく、自分の一手間で、仕事が完了するようにすると効率があがるようです。
    部下に仕事を与えるとき、全部をお膳立てするのではなく、ある程度の道筋を立ててやって、部下に「自分でやった」と思わせるように仕事をやってもらうと、いろいろとうまくいくようです。
    研修医などに仕事をあたえるときによくやっています。

    他愛もないものを目当てにひとはゲームをし続けるようです。


    FBIの行動学分析官ロビンドリークは、初対面の相手と話す時に最も重要なこととして次を挙げる。
    「自分の判断は挟まずに、相手の考えや意見を知ろうとすること。」



    相手の話していることにひたすら集中して、そのなかで心に浮かんだ好意的な言葉を相手に投げかけると、第一印象がかなり良くなるそうです。
    かっこよく見せたりしようとか、いいところをみせようとするのは、逆効果です。
    取ってつけたようなお世辞での良いのです。とにかく好意的な言葉を発するようにしましょう。

    人生を劇的に変えたければ、自分があんな風になりたいと思っている人々のグループに参加すること。



    あなたの意見は言わずに、質問しよう。
    「私に何をしてもらいたいですか。」



    「ダニングクルーガー効果」経験が浅い者ほど、ものごとがどれほど困難なのか評価する尺度を持たないので、自信満々でいられる。



    若さと美容を保つのに良い睡眠が必要なことも証明されている。ひとびとが睡眠不足になる前後の写真を被験者に見せたところ、睡眠不足の写真では明らかに魅力度が低下することがわかった。



    睡眠はとても大切ですね。
    この仕事をしていますが、年齢を重ねるごとに無理が効かなくなってきたので、
    睡眠時間は意図的に多めに取るようにしています。

    ウォーレン・バフェットの言葉
    「本当はあまり好きじゃないが、まずこれを10年やって、それからあれをしようと思っている。。。」
    という人々が居るが、これはまるで年寄りになるまでセックスはおあずけというようなものだ。
    あまり感心できないね。



    一日は24時間しかなく、使えるエネルギーも限られている。
    多数のカテゴリーで成果を挙げるには、限度を設定しないといけない。最終的に一つの質問に行き着く。
    「私は何を望んでいるのか」



    かなりの分量がある本です。読み応えがあります。
    反面、ポイントがぶれそうなので、自分が心に止めておきたいところだけ、ピックアップしてブログに残しておきます。
    折に触れて、読み返したい本です。

  • 2017/07/25(火)
  • 幸福の「資本」論――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」 橘玲

    橘玲 幸福の人生論


    作家であり、社会評論家でもある橘玲氏の集大成ともいえる内容で、初めて「ひとの幸せ」について真正面から取り組んでいます。
    幸福であることを条件づけるものは、「自由」「自己表現」「共同体=絆」の3つである。
    橘氏は、「幸福」は、しっかりした土台の上に設計するべしとし、その人生の「インフラストラクチャー」を前述の3つに対応させて、以下に求めます。
    「金融資産(資本)」「人的資本」「社会資本」。
    この3つの資本の組み合わせによって生まれる「人生の8パターン」によって、すべてのひとびとの「幸福」のカタチが説明できるとしています。社会資本(中学からの友達ネットワーク)しかない田舎のマイドルヤンキーは、「プア充」。「友だちネットワーク」から排除されるとたちまち3つとも持っていない「貧困」に陥る。金融資産がなくても、高収入を得られる職業につき、友だちや恋人がいれば、人的資本と社会資本を持っている「リア充」。人的資本と金融資産があって社会資本がないのは、「金持ち」の典型、という具合。3つの資本をすべてそろえることは難しいが、せめて2つをそろえれば「幸福」といえる状態になるのではないか。では、どうすれば2つをそろえることができるのか…、そして「幸福」になれるのか、3つの資本を解説しながらその答えを追いかけます。


    いままで橘玲氏が述べてきたことの集大成的な本です。
    今回の本の一番のポイントは、我々の持っている資本を3つに分類し、それをもとに人生を設計していくことを提案していることです。

    「金融資産(資本)」 お金、証券、不動産などの資産  自由
    「人的資本」  一般的な労働(知的労働だけでなく、会社や社会的地位など。) 自己実現
    「社会資本」 友人、家族、親戚、会社の上司、同僚など、ひととのつながり 共同体=絆

    これら3つの資本の、有り、無しで、人生のパターンが8つに分類されます。

    4超充実

    全部もっているひと。
    これはすごいですね。
    氏はこれを超充と名付けていますが、こんなことは有り得ないと言い切ります。

    それは、金融資本と、社会資本がしばしば対立するからだそうです。
    お金(金融資本)を持っているひとは、それを稼ぐ過程で周りの人との付き合いを絶たないといけないタイミングがあるようです。

    人的資本(恵まれた仕事)と金融資産(じゅうぶんな財産)があれば、面倒な人間関係を切り捨てても困らないというこです。その典型が、投資家やトレーダーということのようです。(図7)

    78お金持ちとトレーダ

    図8は、金融資産と社会資本を持ちながら人的資本がない(働いてない)ひとの例です。
    イメージとしては、気前よく財産をばら撒いて人気者の「旦那」のようです(笑)


    10ソロ充

    図10は、人的資本のみをもっており、金融資産や社会資本を持たないひとです。
    イメージとしては、仕事人間でしょうか。仕事に生きがいを感じていますが、給料は安く、忙しすぎて周りのひとのとの付き合いが希薄になっているひとのようです。
    仕事は充実しているが、プライベートが薄っぺらのイメージです。これをソロ充というようです。


    図3は、社会資本をのみをもち、金融資産と社会資本を持たないひとです。プア充と呼ばれます。
    本文では、いわゆる「マイルドヤンキー」を例にあげて、地方のショッピングセンターにいつも同じ仲間で集まって、軽自動車で移動して、安い食材をみんなで食べて充実している様子を描写します。
    貧乏で、仕事もないけど、いつも仲間とつるんで、同じ空間と価値観を共有して、どこか幸せそうです。


    23プア充と貧困


    図4は、「貧困」です。
    なにも資産を持たない、仕事もない、信頼できる仲間もいない。すべての資産から遠ざかってしまったひとを本当の貧困と呼ぶのだそうです。

    → ここから何を学ぶか

    このように人間の幸福を3本の柱でシンプルに考えると、自分のいる位置がはっきり分かってきます。
    わたしは、ある程度の金融資産を持ち、医師としての人的資本も持っているつもりです。
    年齢を重ねてから気がついて来たことに、「友達が減ったな」というのはありました。社会資本は少ないのです。
    中学校、高校時代の友人とは金銭感覚が合わなくなり、医学部時代の友達とも、(わたしは政治空間で、貨幣空間の話をしてしまうので)価値観が合わなくなってきたことを感じます。わたしは社会資本を最小化していたのです。

    なので、わたしが居る位置は図7の金持ちということができます。(金融資本は少ないです(汗))

    では、自分はどこに向かおうとしているのか。
    社会資本も増やして、超充をねらうのか、
    いまのまま、金融資本を増やして金持ちになるのか。

    答えは、金融資本をどんどん増やして、金持ちを突き詰めてやろうということだと思いました。これがわたしが歩んでいく道です。
    医師としての人的資本は、これ以上は大きくならないだろうし、医師という仕事を辞めた瞬間にゼロになってしまうので、これからわたしが伸ばしていくべきところは、金融資本ではないかと思いました。
    社会資本は、医師としての人間関係よりも、投資家としての人間関係を突き詰めて大きくしていくべきかなと思っています。

    金融資本と、社会資本を伸ばした状態で、医師を辞めたとき、わたしには「旦那」のような老後が待っているでしょうか。


    政治空間と貨幣空間

    権力ゲームは戦国時代や三国志の世界で、その目的は、集団のなかで一番になること(国盗り)と、異なる集団のなかで自分の集団を一番にすること(天下平定)です。もちろんみんなが勝者になれるわけではありませんから、集団のなかでどのように振る舞うかもこのゲームでは重要になります。この権力ゲームの行なわれるフィールドが政治空間です。

    それに対してお金儲けゲームの目的は、与えられた条件のなかでもっとも効率的に貨幣を増やすことです。権力ゲームは勝者総取りが原則ですが、お金儲けゲームはなにがなんでも一番を目指す必要はありません。べつに世界一のお金持ちになれなくても、ほぼほぼ裕福な暮らしができればみんなハッピーなのです。 このゲームのフィールドが貨幣空間になります。



    前半の権力ゲームの舞台が、政治空間で、
    後半のお金儲けゲームの舞台が、貨幣空間です。
    わたしたちは、この二つの空間を同時に生きています。普段はこの空間の違いを意識すること無く。
    しかし、この空間の違いを意識できるようになることで、自分がいまどの空間にいるのか、どう振る舞うべきなのか、客観的に自分の立ち位置をみることができるのではないかと思うようになりました。

    政治空間には愛情や友情だけではなく、嫉妬や憎悪、裏切りや復讐などのどろどろとした感情が渦巻いています。恋愛から戦争まで、人間ドラマのすべては政治空間で繰り広げられるのです。

    それに対して貨幣空間はお金を介したコミュニケーションなので、ものすごくフラットです。いつも買い物をする八百屋のおじさんに愛情や憎悪を感じるひとはいません。通販でモノを買う場合は、相手が何者かなんて考えもしないでしょう。この冷淡さがあるからこそ、貨幣空間は無限に広がっていけるのです。



    自分の生きている空間で言えば、普段、医師として働いている空間は政治空間でしょう。
    家族との時間も政治空間でしょう。
    それに対して、このブログを通じて、株式投資を楽しみ、利益を得ている自分は間違いなく貨幣空間の住人でしょう。
    わたしは、一日の中で、政治空間にいる時間と、貨幣空間に居る時間があるのです。

    両者は相容れませんが、同時にわたしのなかに存在することは確かのようです。

    政治空間に生きている時間は、できるだけ貨幣空間のことを忘れて、嫉妬や憎悪、裏切りや復讐などのどろどろとした感情にも感心があるように振る舞うのが良いのでしょう(本当はまったく興味がない)。
    貨幣空間に生きている時間は、とても好きな時間です。このブログを書いている時間や、株式投資についてあれこれ考えている時間や、ツイッターのタイムラインを眺めている時間、だれとでもネットを介してフラットに接することができますし、なによりストレスが無く、空間が無限に広がっている感覚が非常に気持が良いです。


    貨幣空間と政治空間客観的主観的


    図24はひとが主観的に感じる、愛情空間、友情空間(政治空間)と、貨幣空間の大きさです。

    わたしにとっては、大きな「びっくり」なのですが、、普通のひとは、主観的には貨幣空間を殆ど意識すること無く、愛情空間や友情空間(政治空間)を生きているようです。
    本当は(客観的にみると)、貨幣空間をもっと意識すべきなのに、、(右図)

    びっくりでした。
    わたしは、みんながみんな、貨幣空間を大きなものと感じていると思っていましたので、、
    貨幣空間を大きく感じているわたしは、「異質」だったです。
    このことは大きな気付きでした。ここから、わたしは貨幣空間を大きく意識しながらも、あたかも愛情空間や友情空間を過大評価しているように振る舞えば、政治空間での成功できることがわかります。

    そのことに気が付かせてくれた本書はとても価値にあるものになりました。



    その他、付箋したところを箇条書きに。

    限界効用逓減の法則

    1. 年収800万円(世帯年収1500万円)までは、収入が増えるほど幸福度は増す。
    2. 金融資産1億円までは、資産の額が増えるほど幸福度は増す。
    3. 収入と資産が一定額を超えると、幸福度は変わらなくなる。



    年収は1500万円で、満足は最高に達して、
    資産は1億円を超えてしまうと、満足は最高になるよです。これ以上は、収入や資産を増やしても満足は変わらなくなるようなので、
    わたしはとりあえず、この額を目標としてみようと思いました。

    超金持ちと言われる、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグ、ウォーレン・バフェットも、一定以上の資産を持とうと思わず、必要以上の資産は寄付すると公言しています。自分も早くこのレベルになりたいです。


    すべては富の差異から生まれる



    ウォーレン・バフェット「私の成功のいちばんの理由は米株式市場の長期的な成長に乗ったこと」
    橘玲「ナスダックのITバブルに乗れたことと、2000年代はじめの中国経済の爆発的成長に乗ったこと」

    富の差異から、資産を築き上げた橘玲氏は、限界効用逓減の法則から、金融資産への感心がなくなり、資産運用については書き尽くしたと考えるようになります。

    おそらく、今後はAIやビットコイン、ブロックチェーンによって、金融産業がIT化していくことは間違いないようです。そこにまた、富の差異が生まれ、流れに乗れたひとが億万長者になるのでしょう。


    会社が求めているのが社員の「能力」ではなく、「組織の中で働けるか」だから、 (中略)

    その学生が「興味の持てない仕事、裁量権のない仕事、希望してない地域での勤務」を命じられても、組織の中で縁の下の力持ちの役割を果たせるかどうか。



    すべての教育は洗脳である。
    堀江貴文氏の言葉ともリンクする部分です。日本の教育は会社に順応できる人材を育てる機関なので、その教育の延長にあるのは、社畜でしょう。


    貨幣空間は農耕と交易によって成立したのですから、わずか10000年の歴史しかありません。
    これがひとびとが貨幣空間に僅かにな価値しか認めない理由です。



    改めて、貨幣空間というのは、我々のこころの大部分を占めているものの、その価値を我々が軽視している分野だといえます。
    我々は、無意識のうちに政治空間と貨幣空間を区別し、政治空間(愛情や友情)に貨幣が購入することを避けています。

    政治空間(愛情や友情、いわばワンピースの世界)に大きなウェイトがあると感じるのに対して、それを貨幣価値で測ること(友情は3000円、セックスは3万円)をものすごく毛嫌いします。
    本当は、貨幣価値のほうが大切なのに。

    貨幣空間の際立った特徴はそのシンプルさにあります。
    「正直」「契約の尊重」「見知らぬ人との協力」です。



    ネットオークションの「評価」の世界です。
    見知らぬ人から、「いいね!」という評価をもらえるひとが、正直で契約を尊重しているひとだとみなされる世界が、貨幣空間なのです。
    この世界は無限にそのその裾野が広がっており、富も名声も無限に広がっています。
    政治空間よりも、貨幣空間を尊重することで、わたしたちは無限の富をえることができるようです。

    フリーエージェントは知識社会に最適化して生き方で、「好きなこと」に人的資本のすべてを投資し、官僚化した組織では生み出せないコンテンツやテクノロジー、スキルや知識を独占します。インターネットを通じて顧客と直接つながることができるようになった彼らは組織に従属する必要がなくなり、人間関係を選択することで自由な人生を楽しむのです。



    政治空間が社会を支配する日本では、フリーエージェントのような生き方は否定されがちですが、グローバルな知識社会では、フリーエージェントのような生き方が、勝ち組になっていくのでしょう。


    「つよいつながり」を恋人や家族にミニマル化して、友情を含めそれ以外の関係はすべて貨幣空間に置き換える



    さあ、氏の一番言いたいことがここにありますよ!
    繋がりとか、絆とか、日本人の好きな言葉や最小化していいのです。友情も最小化、ミニマライズ。
    それ以外の関係はすべて貨幣空間です。 
    そう、お金で解決なんです。

    これが、この2017年に最適化された幸福の資本論なんです。
    仕事や友人とかの政治空間は、最小化して、そう、すべて貨幣空間に変換してしましましょう。
    そうすることで、我々は自由になれます(笑)

    これが凡人にはできないことなのです(笑)

    最適ポートフォリオ2017

    ということで、金銭的にも人間関係にもなんのストレスもなく、好きなことに人的資本を集中して自己現実できるようになる、最高のポートフォリオはこれです。
    アメリカのニューリッチが実践している幸福はこれなのです。

    どんな組織にも属さず、誰にも遠慮せず、好きなことを書いて生計をたてている橘玲氏は、読者の声を糧として生きています。
    「ひとは自分と似ているひとからの助言がもっとも役に立つ。」
    わたしは勝手に橘玲氏に似ていると思っています。

  • 2017/02/07(火)
  • ダブルマリッジ The Double Marriage 橘玲

    重婚er200w

    大手商社のエリート社員、桂木憲一は、妻、大学生の娘と幸せな家庭を築いていた。が、パスポート更新のために、戸籍謄本を取り寄せたことから、生活が暗転しはじめる。なんと、最新の謄本には、「婚姻」欄に、妻の里美と並んで、マリア・ロペスというフィリピン人女性の名が書かれていたのだ。
    実は憲一は20年ほど前、マニラ赴任中に、このマリアと結婚式を挙げながら、一人で帰国したままになっていたのだった。役所に確認すると、そのマリアから、フィリピンの婚姻証明書が送られてきたため、憲一の戸籍に名前が入ったのだという。しかし、日本では重婚は認められていないはずではないか?
    役所に問い合わせると、「刑法には重婚罪がありますが、民法上は、当事者からの請求がないかぎり、行政が重婚を解消する手続きは、定められていないのです」という意外な答えが返ってきた(警察が刑事罰として動くことも事実上ない)。
    さらに数日後、憲一の自宅に、一通の封書が届く。中を確認した妻は悲鳴をあげた。
    送られてきたのは新たな戸籍謄本で、そこには「長男」として「ケン」という名が書かれていた。
    それにしてもマリアはなぜ、今になってこのような行動に出たのか――。
    事実に基づく驚天動地のストーリー。



    橘玲の新作。
    小説です。

    永遠の旅行者」、「マネー・ロンダリング」、「タックスヘイブン
    につづく、国際金融をテーマにした小説です。

    今回は、フィリピンと日本の「重婚」がテーマになっています。

    今回は「戸籍」を扱った作品です。いつものように、金融取引や節税、脱税のスキームが散りばめられた作品とは一線を画しているようです。
    期待して読んだ分、ちょっと裏切られた感じがしました。

    主人公の憲一、ロペスマリア、娘のマリ、それぞれの行動、生き方に、疑問ののこる結果になりました。

    憲一は聡明で、うまく立ち回れるキャラクタという設定なのに、、、
    なぜフィリピンで結婚届を提出してしまったのか。
    部下に裏切られてしまう描写は必要だったのか。
    フィリピンで出会った女性とまた同じように恋に落ちてしまい、大金を払う羽目になる。
    → あまりにも聡明とはかけ離れてしまって、興ざめだった。

    ロペスマリアは美人で、頭の良い女性という設定なのに、、、
    憲一と別れたあとは結局は風俗に身を置くことになっている。
    最終的にスラムに住んでいる。
    →もう少し良い人生を歩んでいる結果でも良かったのではないか。

    娘のマリは、人形のような美人で、モデルの仕事をしているのに、、、
    なぜケンにあれほどまでもこだわるのか、説明できない。
    相談に乗ってくれたテルが、結局そのまま放置される。回収されずに終わってしまう。
    モデルのような格好で、フィリピンのスラム街を歩くのは非現実的。
    →モデルである必要はなかったのではないか


    もう少しストーリーはキャラクタを練ってから書いても良かったのかなと、、
    思わせる作品でした。

  • 2016/01/14(木)
  • 2016年はどんな年になるのか。

    わたしの尊敬する橘玲氏のブログに2016年の予想が書いてあり、とても理論的で参考になったので、考察を書いておきます。

    橘玲氏の2016年予想

    氏は2015年にも予想を書いており、それが構造的な問題なので、「こうなるしかない」という結果を見事に的中させています。
    そして、2016年もこの構図は変わらないので、2016年もある程度予想できると書いています。
    気になったところをピックアップします。

    いまにして振り返れば、アメリカはイラクの復興に完全に失敗してISの台頭を許し、欧米諸国が歓喜した“アラブの春”は破壊と混乱をもたらしただけだった。昨年のノーベル平和賞はチュニジアに与えられたが、逆にいえばそれ以外のイラク、シリア、リビアはフセインやアサド、カダフィによる独裁の方がずっとマシだった、ということだ。

    そうなんですよね。アラブの春として欧米が歓喜し、アラブに民主化が訪れると誰もが予想していましたが、結果は御存知の通り、復興とは程遠い、難民問題とISの台頭によるテロの脅威しか残っていません。
    今後もこの問題を解決することはできず、2016年も中東の政治は不安定のままでしょう。
    ISはヨーロッパをテロの標的にしており、ヨーロッパはEUの経済不安と、テロの脅威に怯えながら、2016年を過ごすことになります。

    中国のひとびとは、自由を求めつつも共産党(毛沢東王朝)による独裁を受け入れざるを得ないという罠にはまっている。そして残念なことに、この罠から抜け出す道はまったく見えないままだ。

    中国は上記のジレンマに囚われながら、今後もバブルのつけを払い続けないといけないという重荷に苦しむでしょう。
    産油国に多額に融資している中国は、資源価格に暴落により、さらに打撃をうけます。人類史上一番大きく膨れ上がったバブルは大きな音をたてて、いろいろなひとを巻き込みながら崩壊していくでしょう。

    日銀によるリフレ政策はすでに失敗しているとして、日本経済に必要なのはマイルドなインフレではなく巨額の財政赤字を処理する「インフレ税」だという。これはいわば、「管理された財政破綻」によって人為的に高率のインフレを発生させ、国家の借金を国民の負担で棒引きにする方法だが、日本の財政赤字はすでに歳出削減のような穏当な方法で処理できる限界を超えているため、過酷な緊縮財政よりもインフレ税の方が最終的な打撃は小さくなるのだという。

    アメリカの一人勝ちの2016年になるでしょう。
    こうなると更に円安は進むと考えています。円の価値がさがり、モノの値段があがる。マイルドではなく、急激なインフレによって、日本は国家の借金を棒引きにしようという提言です。これは、2015年12月15日の日経新聞朝刊「経済教室」に掲載された、アメリカの二人の経済学者(アダム・ポーゼン、オリバー・ブランシャール)による「名目賃金、5~10%上げを」という提言です。

    恐らく日本政府にとれる政策はこれしかないでしょう。
    人為的にインフレを作り出し、国家の借金を返していく。(これは国民の負担になります。)

    円安がすすみ、物価があがると予想しているいま、わたしにできることは、できるだけ現金の「円」を持たないことです。
    具体的には、現金はできるだけ、株式か不動産に変えておく。
    現金を持つにしても、FXを利用して外貨に変換しておく。(好きなオーストラリアドルにしようと思っています。)

    2016年も株を買い続け、そしてFXもやっていきます。
    円のキャッシュはできるだけ持たないようにします。

  • 2015/12/17(木)
  • 「読まなくてもいい本」の読書案内 ――知の最前線を5日間で探検する 橘玲

    読まなくても 橘玲

    橘玲の新刊。

    電子書籍で購入しました。

    氏がいままで書いてきたことを掻い摘んで、まとめて一冊の本にしたような内容です。
    氏は早稲田大学の文系学部を卒業しており、このときに学んだことがBaseにあって、その知識がいかに役に立たないかを論じた本です。

    本の数が多すぎる! だから「読まなくてもいい本」を案内しよう。複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義の5つの分野で知の最前線を学ぶことができる。


    この本では、複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義の最新の知見を紹介しながら、それよりも古い知識がいかにデタラメであったかを説明してくれます。

    わたしは完全なる理系頭なので、内容は半分も理解できませんでした(笑)
    ほとんどをななめ読みして、結局のところ氏がいいたいことはあとがきに集約されていました。
    あとがきの部分を、一部引用します。

    文部科学省が国立大学に人文社会科学系の学部・大学院の統廃合を迫ったことで「教養」をめぐる議論が巻き起こっている。国際競争に勝つために高度な教育はごく一部のトップ大学だけにして、それ以外の大学は職業訓練に徹すればいい、という提言も話題を呼んだ。
    これに対して人文系の学者は、(当然のことながら)「人間力を鍛えるためには教養が必要だ」と反論している。たしかにこの「複雑で残酷な世界」を生きていくためには、知力だけでなく人間力も必要であろうが、彼らは根本的なところで間違っている。(あるいは、知っているのに黙っている) それは、人文系の大学で教えている学問(哲学や心理学、社会学、法律、経済)のほとんどがもはや時代遅れになっているということだ。(中略)
    大学教員の仕事は、「教養」という権威をお金にかえることで、ほとんどの文系の大学は彼らの生活のために存在している。その現実が明らかになるに連れて、風当たりが強くなってきたのは当たり前なのだ。



    自分たちが人生をかけて学んできた学問について、「根本的なところで間違っている」言われたら誰だって怒るでしょうね。
    人文系の大学教員たちは(自分たちの食い扶持を守るために)全力で反対するでしょうが、ここに書いてあることは事実だとわたしも思います。
    人文系の研究は中央の大学に集約すべきでしょう。

    古いパラダイムでできている知識をどれほど学んでも、何の意味もない。



    これがこの「読まなくていい本」を書いた氏の一番言いたかったことでしょう。
    世の中の本のうち、古いパラダイムで書かれた本は、読んでも意味がありません。そんな本を読んでいる時間を新しいパラダイムを体験する時間に充てることができると、非常に有意義にすごすことができるというのが氏の主張です。


    では、なにを学べば良いのか。
    わたしの解釈では、氏がわれわれ人類に学んで欲しい「新しい哲学」は以下の記述に書かれています。

    テクノロジーは、もっと幸福になりたいというひとびとの欲望によって自己増殖していく自律的なシステムだから、それを道徳的な説教や批判で止めることは不可能だ。
    いま必要とされているのは、新しい世界のビジョンを受け入れたうえで、進化するテクノロジーとどのように共生していけばいいのかを示す新しい哲学ではないだろうか。その試金石が生命倫理である。(中略)
    いま、新しい世界を真面目に語ることができるのはシリコンバレーだけだ。それ以外の様々な理想は、歴史の厳しいハードルを超えられずに消えていった。

    グーグルやAmazon、Facebookがひとたび効率的な市場インフラをデザインすると、無数の個人や企業がそれを利用して自由なビジネスを行うようになるだろう- 空き部屋がホテルに(Airbnb)、自分の車がタクシーに(Uber)になったように。お金の貸し借りも閔行ではなく、個人間で行われるようになって(Bitcoin)、政府や重厚長大の古い企業は表舞台から退場していくのだ。(中略)テクノロジーはものすごい勢いで社会や環境を変えつつあるのだ。




    知のパラダイム転換とは、結局はインターネットの登場によって変わってしまったわれわれの生活のことを言っています。
    これを受け入れることができて、うまく利用することが今後、世界でよりよく生きていくためのKeyになることは間違いなさそうです。
    わたしもこのパラダイム転換に乗り遅れないようについていこうと思います。

  • 2015/05/23(土)
  • 橘玲の中国私論 橘玲

    橘玲 中国私論.

    作家・橘玲が世界を歩きながら、経済・金融・歴史などについて独自の感性と考察によりさまざまな事象に新解釈を加えていく新シリーズがスタート。今回は、日本の隣の国、中国がテーマ。尖閣問題など緊迫する日中関係。国家の成り立ち、社会構造が全く違うにもかかわらず、なまじ顔かたちが似ているせいで理解しがたい行動に不満が大きくなる。交流した現地の中国人、歴史、社会システムなどから、巨大な隣人の真実を大胆に解き明かす。経済・金融、人生論、社会批評まで幅広い活躍を続ける橘玲氏による独自の中国社会評論。

    橘玲です。
    いままでの作品とは違って、この作品の前半は旅行記のような内容になっています。
    中国の都市に次々と建設された高層マンション群を実際に訪れて、そのほとんどがゴーストタウン化していることをレポートします。

    モンゴル自治区オルドス、天津・浜海新区、海南島・三亜、河南省・鄭州、モンゴル自治区フフホト、安徽省・合肥、内モンゴル自治区・清水河、河南省・鶴橋、浙江省・杭州、上海・松江区

    こんなにたくさんの都市に、高層マンションが建設され、ゴーストタウン化していく理由を、氏の視点から考えています。
    中国についてかかれた様々な文献を読んで、氏が理解したことをわかり易い言葉で我々に教えてくれます。

    人口が多すぎる。共産党という秘密結社。マンション建設に隠された錬金術。
    中国の国民性と歴史、それを生んだ背景と経済を明かしてくれる名著だと思いました。

    橘玲の新しい世界が見える作品です。

  • 2015/03/22(日)
  • 臆病者のための億万長者入門 橘玲

    電子書籍で購入。

    橘玲氏のブログより。
    タイトルは「億万長者入門」ですが、億万長者になる方法が書いてあるわけではありません。
    アメリカやヨーロッパ、日本のようなゆたかな国は、人類史上はじめて「誰でも億万長者になれる社会」を実現しました。それは同時に、貧乏が自己責任を問われる“残酷な世界”でもあります。

    そんな「ゆたかで残酷な日本」でどのように経済的な土台(インフラストラクチャー)を築いていけばいいのか、というのが本書のテーマです。

    本書は、2013年4月から14年1月まで『週刊文春』に連載した「臆病者のための資産運用入門」をベースに、加筆・再構成のうえ1冊にまとめたものです。株式投資、保険、不動産、外国為替(FX)などについてこれまで述べてきたことと趣旨は同じですが、これは、市場は日々刻々変化するとしても原理は不変で、長期的には(市場原理による)正しい場所へと収斂していくはずだからです。

    連載をまとめることのメリットは、過去の記述を検証できることです。


    臆病者の億万長者入門橘玲


    氏が述べるように、過去の連載を一冊の本にまとめることで、過去の記事を検証しているのが本書の特徴です。
    週刊文春に書いた記事は、結構な確率で未来に起こるだろうことを予想し、的中させています。
    決して、まぐれで当たったわけではなく、非常に論理的に、しかしわかりやすく教えてくれる本です。

    もう何年も前から聞き飽きるくらい言っている橘玲節が随所に散りばめられた本です。
    改めて読むとまた新しい発見があり、付箋を打ちながら、感心しながら読みました。

    備忘録的に箇条書きに。

    資産運用の4月の原則
    1.確実に儲かる話あなたのところには絶対に来ない。
    2.誰も他人のお金のことを真剣に考えたりしない。
    3.誰も本当のことを教えてはくれない。
    4.自分の資産は自分で守るしかない。



    当たり前なんです。普通に考えれば、上記の4つは当たり前ってわかるんですが、、
    お金のことになると、「自分だけは特別な存在だ。」とか「儲かる話を自分だけが知っている。」とか、世の中で一番大切な自分を特別扱いしてしまうことが多いことを教えてくれます。

    投資のおいて最も大事なのは、損をしないことではなく騙されないこと。誰も本当のことを教えてくれず、誰もが自分の資産を(他人から奪ってでも)増やそうとするこの社会では、自分の資産は自分で守るしかないのです。

    株価は、将来の一株あたりの利益の総額を現在価値に換算したものである。

    株式市場は私達が思っているよりも効率的で、日本企業の利益が上がらなければ(PERが下がらなければ)市場の裁定は必ずやってくる。それがいつかは「神のみぞ知る」としても--。(『週刊文春』2013年5月30日号)


    ここでは、株価が決定される仕組みをわかりやすく説明し、この連載の時点で日経平均株価が(PERの観点からみて)高すぎることを教えてくれます。
    2013年5月30日号の週刊文春で、日経平均株価が一日で1143円28銭以上暴落した 2013/5/23の相場を予言しています。
    その時の日経平均株価が、14483円でした。

    わたしがこの記事を書いている2014年6月27日時点での日経平均株価が、15,095円です。
    日経平均株価はまだまだ高すぎる状況にあると言えます。
    さて、次の暴落はいつ来るのでしょうか。神のみぞ知るのです。

    多数の要素同士の関係が錯綜する複雑系の世界は計算の限界を超えていて、確率的にですら未来を予測することは不可能なのだ。



    これは、株価の動きが、正規分布を示すのではなく、ロングテールのような複雑系の動きをするので、しばしば起こる暴騰や暴落は、全く予想できないことを示しています。
    100年に一度と言われるような暴落が何年かおきにやってくるようないまの相場では、株価は複雑系の動きをすると認識して、暴騰や暴落がいつやってきても良いように備えておくことが大事なようです。。

    株式市場が右肩上がりなら、平均的にはほとんどの投資家がプラスの成績を残せるはずだ。しかし不思議なことに、投資家の損得を調べてみると半分以上が損していたりする。長期で持っていれば儲かったのに短期で売ってしまったり、値動きの大きい株に賭けて、思惑が外れて大損したりしているからだ。
    こんなとき株式投資の専門家は、「値上がりした株を長く保有し、値下がりした株は素早く損切りすればいい」という。でもこれは単なる結果論で、どの株が上がってどれが下落するか予めわかるのなら誰も苦労しない。


    利益はさっさと確定してしまいたい、値下がりすると、自分の予想が外れてしまったこを認められずにダラダラと保有してしまい、塩漬け化してしまう。という投資家は多いのです。これを人類の進化の過程で身につけた、「利益を過小評価し、損益を過大評価してまう。人間は出来るだけ損を認めないようにして、進化してきた」と説明し、なぜ多くのひとが株式市場で勝てないかを教えてくれます。
    損と得を同じように評価できるなら、今よりもずっと的確に売買のタイミングを判断できるはずだと思います。


    名目レートに比べて、実質レートが大きく変動しないのは、市場の裁定によって為替レートがモノの値段を同じにしているからだ。これが「購買力平価説」で、日銀の統計データはその正しさを証明している。もちろん日銀は今が「超円安」だとは口が裂けても言わないだろうが


    アベノミクスの結果で、1ドル=100円の時期が相当長くなってきました。われわれは、わずか数年前は1ドル=80円であったことを忘れ、今の為替レートが当たり前だと思っています。冷静に考えれば、いまはものすごい円安です。
    市場の歪みには、いつか裁定が訪れます。それがいつかは、もちろん神のみぞ知るです。
    わたしたちが、備えておかなければならないのは、いつ円安が解消されても資産を守ることができるような、ポジションをとっておくことです。
    たとえば、FXで米ドル売のポジションをとっておくなどの「保険」は必要でしょう。


    収益還元法を知っていると、家を借りるときにとても役に立つ。
    分譲マンションの賃貸では、同じ地区の同程度の物件がいくらで売買されているを先に調べておく。それが仮に2400万円だとしたら収益還元法から適正家賃は年間120万円(2400万円x 5%)だと判断できる。月額家賃が10万円以下なら割安、それ以上なら割高だ。



    簡単な計算だが、とても有益だと思います。
    わたしは賃貸住宅に住んでいますが、この方法で計算するとかなり割安な家賃で住ませてもらっているなあと感心します。


    不動産投資というのは、「インサイダーマーケット」であり、素人がいきなり参加して、まぐれで利益を挙げられるような世界ではない。不動産投資のノウハウというのは、結局のところ「いかにしてインサイダーになるか」ということに尽きるのだ。



    わたしはいまだに不動産投資に手を出せていません。これはいまだにインサイダーに成れていないことが原因です。
    わたしたちがネットで調べて出てくるような投資用物件の情報は、インサイダーが見向きもしない、ゴミ物件だけです。不動産投資とは、いかにしてインサイダー情報を手に入れるかなのです。
    これとは逆に、株式投資などはオープンマーケットで、すべての参加者に平等に情報と条件が与えられて、個人が自由に利益を求められるマーケットなのです。だからわたしは株式投資を好むのだと思います。



    この本が教えてくれる事実は、冷静になって考えれば、ある程度未来は予想できるということ。もちろん予想できないこともありますが、現在ある情報を駆使してある程度の未来は知っておくことができるようです。その時に備えて、他人に騙されないように準備して、自分の資産を守ることができれば、誰でも億万長者になれる可能性があるということが、この本のメッセージと受け取りました。


    2015/03/22 追記
    2014年6月に書いたこの記事を、9ヶ月後の2015年3月に再読してみました。
    そして、本書をもう一度読んでみて、感じたこと、付箋を打ったところを挙げます。

    証券会社の営業マンが高野山の高僧をチヤホヤしたのは、社会的な地位の高い傲慢な客ほど簡単に騙せることを知っているからだ。

    これは、高野山の高僧が証券会社の営業マンの言うがままに30億円をリスク商品に投資して、2011年に15億円の含み損を抱えたという、事実を書いた部分です。
    高僧は自分が世界の中心だと思っており、これを証券会社の営業マンは簡単に騙しました。営業マンはノーリスクで、大きな手数料を得たのです。
    世の中には、お金を持っている無知な人物が沢山居ます。われわれ零細投資家は、無知な人物になってはいけません。
    知識だけは常に身につけておいて、投資の機会がくれば大きく張れるように準備しておくのです。

    そして、投資の機会は決して向こうからやって来ません。自分で探すしか無いのです。


    「いつ買うか、今でしょ」

    ノーベル経済学賞を受賞した経済学者が考えた、株を買うタイミングです。
    身も蓋も無い話ですが、今が買い時なのです。


    歴史上、制御不能のインフレによって悲惨なことが起きた事例は枚挙に暇がないが、中央銀行が人工的にマイルドなインフレを創りだして景気を良くしたケースはまだ無い。黒田日銀の『異次元緩和』が壮大な社会実験と言われる所以だ。

    黒田日銀の政策は壮大な社会実験のようです。
    この記事を書いている2015年3月22日現在、日経平均株価が19500円を超えて、20000円に達しようとしています。

    2014年5月にこの本を読んだ時の日経平均株価が15000円ですから、その時点からさらに5000円近くも日経平均株価が上昇したことになります。

    実態も無いのに、日経平均株価だけがジワジワと上昇している2015年3月22日現在の日本経済は異常と言えるのでしょう。
    いつか暴落がくることは間違いないですが、日経平均は20000円を超えてもっと成長しそうな気もします。

    さて、いつ持ち株を売ってキャッシュポジションを増やすのか。このタイミングを見計ることがわたしの長期投資家としての腕の見せどころのようです。

  • 2014/11/25(火)
  • お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ

    電子書籍で購入。
    黄金の羽根の拾い方2015橘玲

    橘玲です。
    ベストセラーになった、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」を、12年ぶりに改定し、その時の記載は10年たった今も正しいのかを検証することを目的として書かれています。
    なので、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」の文章をそのまま転載し、それに対して橘玲氏がコメントを入れる形で書かれています。

    わたしの大好きな、橘玲氏の作品ですので、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」はもちろん読み込んでいますし、この12年間の氏の作品も全て読んでいます。
    ベストセラーから12年経って、氏の主張がどのように変わったのか、また変わらなかったのか、興味深く読みました。
    付箋を打ったところを箇条書きに。

    ・ 構造的な歪みはいつか必ず顕在化する。



    これは、氏が35歳まで努めていた出版業界を内情を暴露した箇所の最後に書いてあった言葉です。
    出版業界には構造的な歪みがあり、これが出版業界の自由競争を妨げているとのこと。そして氏の予言通り、出版業界は衰退の一途をたどることになります。
    医療業界にも構造的な歪みはあります。
    生活保護受給者が世界一手厚い医療をタダで受けている現状や、どんなに高い薬を使っても高額医療費制度で払うべき額の上限が決まっていることとか。このような歪みもいつかは顕在化して、制度そのものが無くなってしまうでしょう。

    ・ 橘玲氏にとって会社はキャリアを積むための道具で、会社は橘玲氏の人的資本に利用価値があるから給料を払っているのだ



    これは非常にドライな考え方ですが、氏の会社に対する考え方が凝縮されています。もしあなたに1億円の価値があるとして、あなたという人的資本を一年間会社に預けると5%の年利が得られるとします。1億円の5%ですので、500万円。これがあなたの年収になるということです。
    この考え方は目からウロコでした。まさか自分自身が資本で、それを病院に預けることで給料をもらっているなんて考えたことも無かったからです。このようにドライに考えると、世の中のことは全て、投資に対するリターンということで説明がついてしまいます。
    「誰が誰にいくら貸していて、その対価としていくらの利息を受け取っているか」という風に考えると世の中のことが全て数値化して考えること出来ます。

    ・ 世の中のにはきわめて知性が高く、それと同時に「楽して金儲けしたい」「額に汗して働くなんて真っ平だ」と思っているひとがいる。それも、ものすごくたくさん。



    わたしも楽して金儲けしたいと考えています(笑)
    世の中、そんなひとばっかりでしょ?
    金融業界というのは、本質的にはマネーゲームですので、その特殊性がこのような楽して金儲けしたい人たちを惹きつけます。

    ・ 「成功した人しか本を書かない」



    生き残りバイアスですね。わたしもいままで数々の金持ち本を読んできましたが、その全てが成功者によって書かれた本です。失敗した人たちは本を書く機会もありません。
    本を読むときには生き残りバイアスを考えながら読まないといけません。

    ・法人名義でカーリースをすると、無条件で経費にできる。



    ・(法人化のメリットで)生活費を法人に移転した分だけ家計簿に余裕ができたわけですが、ではこのお金はどうすればいいのでしょうか。正解は「自分の法人に貸し付ける」です。




    ・ 東京都某区の創業支援融資斡旋制度の概要
    融資金利 年0.4%
    融資の上限 1000万円(運転資金は600万円)
    返済期間: 7年
    融資条件: 開業後1年未満(創業前を含む)同一事業に3年以上勤務し、同一事業で開業すること。
    自治体が指定する中小企業診断士の推薦を受けること
    融資は自治体が指定する地域内の金融機関から行われる(金融機関の融資金利は年2.2%)

    これを要約すると、区内に法人登記しただけでまだ事業を始めてもいない、なんの実績もない人間に無担保で1000万円貸してくれるという制度です。年利は0.4%ですので、一年間に払う利息は4万円だけです。
    融資は金融機関から本人宛に行われます。融資金利は2.2%ですが、本人負担は年0.4%で、差額の年1.8%は自治体から金融機関に支払われます




    創業支援融資斡旋制度の実際を教えてくれます。自治体が主催する制度には、こんなに有利なものがあって、これから事業を始めようとするひとは、このような超有利な制度を利用しない手はありません。
    年利0.4%で1000万円も貸してくれるところなんて、まずないです。

    ・ 経済的に成功するには、経済合理的で無くてはならない。国家は神聖なものでも、崇拝や愛情の対象でもなく、人生を最適設計するための道具だ。



    国家も会社もただの制度あり、それを利用し、経済合理的に行動した人に成功がやってくるという考え方です。
    運転免許だって、医師免許だって、すべてただの道具であり、それを使う人によって、いくらでも経済合理的な成果をあげることができるのです。
    大事なのは、常に経済合理的に行動することです。

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    職業:内科医

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