カブシキ!

  • 2016/11/30(水)
  • 祈りの幕が下りる時 東野圭吾

    祈りの幕が

    極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが――
    第48回吉川英治文学賞受賞作品! 1000万人が感動した加賀シリーズ10作目にして、加賀恭一郎の最後の謎が解き明かされる。


    わたしの好きな加賀恭一郎シリーズの完結?編です。

    さすが東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ。めちゃくちゃおもしろかったです。
    加賀恭一郎の生い立ちや、人格形成のすべてがわかる内容になっています。ミステリーとしての要素もふんだんに含んでおり、充実の内容でした。

    読後に、「本当に面白い作品を読んだなあ」と思える、2016年のベスト小説になりそうです。
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  • 2016/11/29(火)
  • 危険なビーナス 東野圭吾

    危険なビーナス

    弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である弟の家族に近づく。兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、時が経てば経つほど、彼女に惹かれていく。

    東野圭吾、書き下ろしです。

    ガリレオでもなく、加賀恭一郎シリーズでもない東野圭吾の作品。

    安定して面白いですね。
    グイグイ引き込まれて、一気に読みました。

    テーマは後天的にサヴァン症候群が、、という内容。東野圭吾得意の科学的な記述がたくさん出てきますが、飽きさせること無く、スピード感を持って物語が進んでいきました。

    敢えて難点を言うと、主人公の弟である「明人」が失踪したという設定が必要かどうか。
    事件の解決のために敢えて、失踪したフリをして、警察も巻き込んで事件を解決しましたが、うーん。。そこまでするかと。。

    楓の設定のトリックはなんとなくわかりましたが、犯人はまったくわかりませんでした。
    ミステリーとして、秀逸な作品です。

    久しぶりの東野圭吾。楽しく読めました。

  • 2016/07/21(木)
  • 夢幻花 東野圭吾

    夢幻花

    東野圭吾です。

    「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――」by東野圭吾
    花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者である孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップする。
    それを見て身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ふとしたことから、その弟で大学院生の蒼太と知り合いになった梨乃は、二人で事件の真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた……。


    こんなに時間をかけて考えた作品は他にない、と東野圭吾自身が言うように、非常によく出来たストーリーです。
    とてもよい読後感でした。

    犯人はとても意外な人物で、WHO DONE ITとしても非常に完成度が高いと思いましたし、犯行に至る経緯に黄色いアサガオが絡んでおり、最後にすべての謎が明らかになる感はとてもよいものでした。
    ミステリーの要素たくさん、SFの要素もあり、内容とてもよかったです。

    登場人物たちのキャラクタ設定もしっかりしており、
    「これはドラマ化されるな!」と思わせる作品でした。

    久しぶりの東野圭吾でしたが、とても楽しくよめました。

  • 2016/02/13(土)
  • 天使の耳 東野圭吾

    天使の耳


    天使の耳をもつ美少女が兄の死亡事故を解明。

    深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か!?死んだドライバーの妹が同乗していたが、少女は目が不自由だった。しかし、彼女は交通警察官も経験したことがないような驚くべく方法で兄の正当性を証明した。日常起こりうる交通事故がもたらす人々の運命の急転を活写した連作ミステリー。


    東野圭吾の短編集です。

    すべての作品が交通事故を扱う作品です。
    以前に一度読んだことがあるのですが、読みたくなってまた買ってしまいました(笑)

    表題作である、天使の耳は、目が不自由な少女がとんでもない方法で、自分の兄の正当性を証明するという内容で、、
    実は少女のほうに非があったのをその聴力で覆してしまうというストーリー。
    よく考えつくなあと感心してしまうストーリーでした。

    他の作品も、よく練られていて、全て面白いです。
    さすが東野圭吾です。

  • 2016/02/02(火)
  • 白馬山荘殺人事件 東野圭吾

    白馬山荘殺人事件

    少し古い東野圭吾です。

    1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、親友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。マザー・グースの唄に秘められた謎。ペンションに隠された過去とは?暗号と密室トリックの謎に挑む、気鋭の本格推理力作。

    雪山にあるペンションで、密室殺人事件が起こり、その事件を解決するために被害者の妹が探偵になって、、、
    最後は容疑者全員が、リビングに集められて、「犯人はあなただ!」って、、
    金田一少年に出てきそうなベタな小説です。

    正直、話が難しくて理解できない部分もありました。
    密室のトリックは図解で説明してもらっても、よくわからないまま。。なぜか不完全燃焼で読み終えてしまうという。。

    そんな小説でした。
    東野圭吾の初期の作品は、難解なものが多いですね。最近の作品のほうが読みやすいと思います。

  • 2015/09/17(木)
  • ラプラスの魔女 東野圭吾

    ラプラスの魔女


    "円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。
    同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
    価値観をくつがえされる衝撃。物語に翻弄される興奮。
    (Amazonより)

    東野圭吾です。
    得意の科学系ミステリーです。

    本作では地球化学の研究者・青江を中心に、謎の能力を持つ、ふたり(円華と少年)をめぐって物語が進行していきます。
    東野圭吾のお得意の小説の展開です。脳外科手術によって、物理運動を常人よりも正確に予測できる能力をもった少年が、過去の復讐をするために、気流を巧みに計算して殺人事件を起こします。

    警察が追いかけ、それに協力する地球化学者という構成、、、まさにガリレオと同じですね。
    湯川が出てきても同じストーリーができそうな内容でした。

    東野氏の筆力によって、最後まで飽きずに読めました。
    ただ、真新しさはありませんでした。

  • 2015/05/24(日)
  • 虚ろな十字架 東野圭吾

    虚ろな十字架 東野圭吾

    別れた妻が殺された。もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた予想もつかない展開。私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。

    東野圭吾です。
    ガリレオシリーズでもなく、加賀恭一郎シリーズでもない東野圭吾を読むのは久しぶりのような気がします。

    本作品のテーマは、事件の被害者の遺族の心情です。
    主人公は強盗犯に幼い娘を殺され、それをきっかけに妻とも離婚することになった男性です。犯人は死刑になりましたが、残された自分たちはどうやって生きていくのか、悩み続けます。

    死刑を免れ、終身刑になった犯人は更生できるのか、更生したかどうかを完璧に判断する方法はなく、刑務所から出てきてすぐに犯罪を犯す受刑者も多いのだから、刑務所なんかただの虚ろな十字架で、なんの意味もない。
    という考え方を持った自分と前妻を中心に物語が展開されます。

    以前に読んだ、「手紙」もテーマが非常に重く、考えさせられる作品でした。

    この作品は、途中から別の方向に事件が発展していき、意外な結末を迎えます。
    あまりに不自然な展開かなとも思いましたが、、、そこは東野圭吾、うまくまとめてくれます。

  • 2015/03/07(土)
  • マスカレード・イブ 東野圭吾

    マスカレード・ホテルに続く第二弾として書かれた作品です。

    マスカレードイブ 東野圭吾

    時系列的には、本作はマスカレード・ホテルの前哨作になります。

    ホテルのフロントに配属されたばかりの山岸尚美と、刑事になったばかりの新田浩介が出てきます。
    短編の形式で書かれており、山岸尚美の章と、新田浩介の章が交互にかかれ、本作では二人が直接からむことはありません。

    ひとつひとつの短編はトリックも簡単で、東野圭吾の過去作品のように込んだトリックを期待するのはご法度です。
    内容的にも平易で、スラスラ読めるものになっています。
    山岸尚美と、新田浩介の人物像、来歴、性格などの描写に終始している印象をうけます。

    そして、その二人が、表題作である「マスカレード・イブ」の章で、間接的に絡むことになります。

    マスカレード・ホテルの前哨作ですが、マスカレード・ホテル → マスカレード・イブの順に読むことをお勧めします。

  • 2013/12/13(金)
  • 疾風ロンド 東野圭吾

    疾風ロンド

    久しぶりの東野圭吾です。
    上の画像の一番下に【まさかの文庫書き下ろし】と書いてあります。
    まさかの文庫書き下ろしです。

    以前、白銀ジャックという本も書いており、その本も文庫書き下ろしでした。


    この疾風ロンドの、説明文を見てみましょう。
    強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。場所を知りたければ3億円を支払え―そう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。

    うーん。
    なんか、聞いたことあるような。。

    白銀ジャックはどんな作品だったかというと、
    ゲレンデの下に爆弾が埋まっている――
    「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。
    年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。
    雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。
    すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。
    今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス!



    ほとんど同じじゃねーか?
    と思ってしまいます。

    といいながらも、しっかり買って読みました。

    相変わらず、スラスラ読めて面白いです。東野圭吾。

    疾風ロンドが面白いのは、「脅迫してきた犯人が事故死してしまう」という設定です。
    生物兵器を仕掛けて、脅迫したはいいが、その直後に車に轢かれて死んでまうという失態を犯すのです。

    設定を活かして、物語がどんどん進み、お約束の雪上のスキーやスノボでのバトルもあります。

    映画にしたら面白そうな作品です。
    ただ、物語に深みがないというか、あまり練られていないように感じました。きっと、短時間で「サクっ」と書いたんでしょうね。

    しかし、東野圭吾は今後も文庫書き下ろしパターンで行くのでしょうか?
    できればこれで最後にしてほしいです。

  • 2013/02/11(月)
  • 禁断の魔術 ガリレオ8 東野圭吾

    禁断の魔術ガリレオ8


    東野圭吾です。
    ガリレオシリーズの第8弾ということで、短編が4つ収録されています。

    「透視す」
    「曲球る」
    「念波る」
    「猛射つ」

    の4つの作品からなります。
    どれも秀逸な作品です。中でも「猛射つ」はシリーズ最高くらいの出来の良さです。
    結局最後に、湯川は「急遽、ニューヨークに行くことになった。しばらく戻らない。」と書き残して姿を消します。

    そして、ガリレオシリーズは一応の終焉を迎えたのです。


    大好きだったガリレオシリーズが終わるのは悲しいですが、、正直ネタが付きた感がありました。
    今回の4つの作品のうち、少なくとも2作品は「湯川にかかわった人間が事件の被害者もしくは加害者になる」といった事実が隠れています。
    そして、以前の容疑者Xの献身も、真夏の方程式も、「湯川がかかわった人間が加害者になる。」という驚くような事実がありますので、、、

    もう、湯川の周りは事件だらけ。

    という状態で、作品が破綻してしまったのだと思います。
    ガリレオシリーズはとりあえず終了で良いと思います。

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